私が数年前によく行ってたスーパーで買い物をしたのは久しぶりだった。

何故ならば、病院変わったし、いつも買い出しは近くのスーパーで済ませてるから。

でも、今日は昔よく行ってたスーパーへ入ってみた。

ここで私が買うのは、決まって明太子のおにぎり。

今日は2つ買って帰った。

少しお腹も空いて、リビングに行くと、和室のドアが開いた。

あれ❓

お母さん・・・

なんか久しぶりに見る気がして、私はポーっとなってしまった。

私「お母さん、すごくよく寝てたみたい・・・」

母「うん、久しぶりによく寝られたわ」

母はいつもになく爽やかな顔をしていた

母「Jizel、お腹空いたでしょ❓
何か食べる❓」

母は優しく私に尋ねた。

私「明太子のおにぎり買ってきたから。お母さん、前によく作ってくれてたわね」

母「Jizelは本当に明太子のおにぎりが好きなんだね。今も変わってないね」

私「うん、辛いのが好きなのよ。
最近はカルパスにハマってるよ」

母「カルパス❓サラミみたいなの❓」

私「そう、めっちゃ好きで」

母「塩分が多そうね、大丈夫かなあ❓」

私「お母さん、本当に塩分昔から心配してたわね」

母「塩分は怖いからね、気を付けてよ。」

私「有難う。大丈夫よ」

私は自分の部屋に戻り、横になり、音楽を聴いていた。

しばらくすると静かにドアが開いた。

お母さん・・・

優しい表情で立っている・・・

母「Jizel・・・」

母はしばらく、微笑みながら私の顔を見ていた。

私「なあに❓ お母さん・・・」

母「Jizelが何をしてるのかなと思って・・・」

母は何故か少し名残惜しそうな表情に見えた。

母「お母さん、そろそろ行くね」

私「行くって❓何処へ❓」

母は何も言わなかった

気になった私はドアの外に出た。

玄関を歩く母の後ろ姿が見えた。

母はリビングのドアを開け、和室に戻るのだろうか❓

多分、そうなんだろう・・・

私は足音を忍ばせて、母のあとに着いていった。

いつも母が寝る和室に戻ったのかな❓

しかし・・・

母の姿はなかった・・・


電気を着けてみた。

何処を探しても、母の姿はなかった

不思議だなあ・・・

私は夢でも見ていたみたい

でも、確かに母と会って話した

母とは好きな食べ物が似ていたから、

明太子のおにぎりに連れて

この世に降りてきたのかも知れない。

久しぶりに優しい母に会えて

本当に嬉しかった




*これはあくまでも、体験ではなく作文です。