将来の子供たちのためにあの

 教育勅語 を道徳教育の一環として復活させましょう。

 そんな文言が目にふれた・・・


しかし、

 これには驚き桃の木、山椒の木、

ブリキに狸に蓄音器、

 分福茶釜は、化け狸・・・

と、ふーてんの寅さんが云ったとか云わなかったかは存ぜぬが(笑)

 とてもイイねをプッシュする気にはなれなかった。


 が、しかし、これからの文言は僕からの反論ではありませぬ。

 先の戦争時、ややもすれば中国残留孤児になりえた僕の、憤まんやるせない気持ちなのです。



 そもそも、あの教育勅語の根底に潜んでいる思想こそ、


 天皇家の天皇家による

天皇家存続のための

 国民向け

 教育勅語もどきの勅語 だと想うのです。


 万歳クリフの惨劇を思い起こしてほしい、ひめゆりの塔を学んでほしい!


 今、ロシアでおこなわれた30万人の予備役、兵員非常召集は先の戦争時、日本がおこなった学徒動員に酷似している。

 戦闘地域に行く燃料はあれど、帰りの燃料は持たず、食糧さえも携行されなかった若き特攻隊員・・・


 ただただ、 天皇陛下万歳!

と叫び御国のために潔(いさぎよく)く死んでいけ・・・


 こんな国民を愚弄する教育勅語のもと、先の戦争ではたった四年間で自国民だけでも、三百万人以上の

尊い命を奪ったのをよもや、忘れはしまい?


 このマインドコントロール的な

教育勅語は、明治天皇の時代に発布され先の戦争後の1948年まで、異論が表沙汰にならなかったようだが、

GHQからクレームも受けていた。



 こんなナンセンスな教えの

教育勅語・・・

 安倍晋三君 の内閣の時、稲田防衛大臣はとんでもない事を発していた。

 時は平成29年3月、月刊誌の取材に応じた彼女は

 教育勅語の精神は取り戻すべき!

と。

 この発言に対しては自民党内や

政権の片棒を担ぐ、宗教団体の創価学会が母体である公明党からも異論が続出していた。


 実はこの教育勅語については、

戦後三年目の1948年の衆議院議決にて、

 詔勅の根本理念が主権在君

並びに

 神話的国体観に

基づいている事実は


 明らかに基本的人権を損ない、

且つ国際信義に対して

 疑点を残すもととなる。


 よって憲法第98条の本旨に従い、ここに衆議院は院議を以て

 これらの詔勅を排除し、

その指導原理的性格を認めないことを宣言する。とある・・・


 あぁ~ それなのにそれなのに・・・

 なんと申しましょうか

安倍晋三君に唆されたのか、はたまた彼女の本音なのかは、知るよしもオイラにはありませんが、ときの

防衛大臣の発言でしたからね。

 

 そんなチョット抜けた彼女にも分かりやすく解説された、教育勅語を転載しておきますね。


 はい、天皇です。

よろしく・・・

 ぼくがふだん考えている

ことをいまから言うので

 しっかり聞いてください。


 もともとこの国は、

ぼくたち天皇家の祖先が創ったものなんです。

 知っていました?

とにかく、ぼくたちの祖先は代々、みんな実に立派で素晴らしい

徳の持ち主ばかりでしたね。


 きみたち国民は、いま、

そのパーフェクトに素晴らしい

ぼくたち天皇家の臣下であるわけです。

 そのことを忘れてはいけませんよ。

その上で言いますけど、

 きみたち国民は、長い間、

臣下としては主君に忠誠を尽くし、

子どもとしては親に孝行をしてきたわけです。


 その点に関しては、

一人の例外もなくね。

  その歴史こそ、この国の根本であり、素晴らしいところなんですよ。

 そういうわけですから、

教育の原理もそこに置かなきゃ

なりません。


 きみたち天皇家の臣下である

国民は、

 それを前提にした上で、

父母を敬い、兄弟は仲良くし、

夫婦は喧嘩しないこと。

 そして友だちは信じ合い、

何をするにも慎み深く、

博愛精神を持ち、勉強し、

仕事のやり方を習う。

 そのことによって知能を

さらに上の段階に押し上げ、

徳と才能をさらに立派なものにし、

 なにより、公共の利益と社会のためになることを、第一に考える人間にならなくちゃなりません。


 もちろんのことだけど・・・

ぼくが制定した憲法を大切にして、

法律をやぶるようなことは絶対しちゃいけません。

 よろしいですか。


 さて、その上で、

いったん 何かが起こったりしたら、

 勇気を持ち、公のために

奉仕してください。


 というか、永遠に続く

ぼくたち天皇家を護るために、

 戦争に行ってください。

それが正義であり

 人としての正しい道

なんです。


 そのことは、きみたちが、

ただ単にぼくの忠実な臣下である

 ことを証明するだけでなく、

きみたちの 祖先が同じように

 忠誠を誓っていたことを

讃えることにもなるんです。


 いままで述べたことはどれも、

ぼくたち天皇家の偉大な祖先が

 残してくれた素晴らしい教訓であり、その子孫であるぼくも

 臣下であるきみたち国民も、

共に守っていかなければならないことであり、

 あらゆる時代を通じ、

世界中どこに行っても通用する、

 絶対に間違いの無い

 真理 なんです。


 そういうわけで、ぼくも、

きみたち天皇家の臣下である国民も、そのことを決して忘れず、

 みんな心を一つにして、

そのことを実践して

 いこうじゃありませんか。

 以上!


 明治23年10月30日 天皇。


 高橋 源一郎 (小説家)

2017年3月16日 投稿


 教育勅語なんて細かく噛み砕いて万人に解りやすく編集し直せば、

 高橋 源一郎さんの現代訳が

ぴったしカンカン!


 教育勅語の 親 とは

天皇 の意味が含まれます。

 つまり最初のほうで天皇に孝行することが大事とほのめかし、

 とどのつまり、その天皇が・・・

 いったん戦争になったら、

真心をもって天皇のために 戦え!

 と、の賜っているのです。

だから 天皇陛下万歳!

 に結びつく。


 こんなもん道徳教育に使えるはずもないでしょうに・・・


 金科玉条(きんかぎょくじょう)とは・・・

 この上なく大切にして従うさま。

立派な法律。


 お疲れさまでした。