■ 8月25日は「即席ラーメン記念日」
1958年8月25日、世界初の即席ラーメン「チキンラーメン」が日清食品(株)より発売された。
創業者・安藤百福 [あんどう・ももふく、1910年3月5日~2007年1月5日、出生名・呉百福(Wú Bǎifù ウー・バイフー)、日本台湾籍⇒中華民国籍⇒日本国籍(帰化)。]
麺を油で揚げる(油の熱で乾かす)「瞬間油熱乾燥法」を考案し、「美味しく/保存が利く/手間が掛からず/安く/安全」という5つの条件をクリアして商品化することに成功した。
うどん1玉6円だった当時に1袋(85g)35円と高価だったが、熱湯を掛けて3分後には食べられるという手軽さが受けて爆発的なヒットとなった。
日清食品ホールディングス(株)の登記上の大阪本社は大阪市淀川区西中島4-1-1、業務上の東京本社は新宿区新宿6-28-1に在る。
安藤がチキンラーメンを誕生させた地・大阪府池田市満寿美町8-25には「安藤百福発明記念館 大阪池田」(旧称「インスタントラーメン発明記念館」)がある。
日清チキンラーメンの袋麺は1958年8月25日に発売、カップ麺 (旧称・チキンラーメンどんぶり/略称・チキどん、85g) は33年後の1991年7月12日に発売された。
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■ 即席(インスタント)ラーメンにおける袋麺・カップ麺の人気商品
☆印は私が愛した商品。★印は妻が愛した商品。
発売年
1958年、日清食品の袋麺「チキンラーメン」
前出
1963年、日清食品の袋焼そば「日清焼そば」
1963年、エースコックの袋麺「ワンタンメン」
1966年、サンヨー食品の袋麺「サッポロ一番 しょうゆ味」☆
1966年、明星食品の袋麺「チャルメラ」☆
1968年、サンヨー食品の袋麺「サッポロ一番 みそラーメン」☆
1968年、日清食品の袋麺「出前一丁」☆
1971年、日清食品のカップ麺「カップヌードル」☆
1971年、サンヨー食品の袋麺「サッポロ一番 塩ラーメン」☆
1971年、サンヨー食品の袋やきそば「サッポロ一番 ソース焼きそば」☆
1972年、大久保製麺(後のヤマダイ)のカップ麺「ニュータッチヌードル」・・・「野菜タンメン」の発売時期は不明 ☆
1973年、日清食品のカップ麺「カップヌードル カレー」★
1975年、サンヨー食品のカップ麺「サッポロ一番 カップスター」
1975年、東洋水産のカップ麺「マルちゃんのカップうどん/きつね」
1975年、まるか食品のカップやきそば「ペヤングソース焼そば」
1975年、マルタイの袋麺「長崎ちゃんぽん」
1978年、東洋水産のカップ麺「赤いきつね」
1979年、ハウス食品の袋麺「うまかっちゃん」☆
1980年、東洋水産のカップ麺「緑のたぬき」
1981年、明星食品の袋麺「中華三昧」☆
1982年、日清食品のカップ麺「チリトマトヌードル」
1984年、日清食品のカップ麺「シーフードヌードル」☆★
1986年、韓国・農心のカップ麺「辛ラーメン」☆★
1989年、サンヨー食品の袋麺「サッポロ一番 東京ラーメン これだね」☆
1991年、日清食品のカップ麺「チキンラーメンどんぶり」
前出
1992年、日清食品の袋麺「日清ラ王」☆
1992年、日清食品の袋麺「日清棒棒鶏風味」☆
2011年、東洋水産の袋麺「マルちゃん正麺 醤油味」☆
2017年、ヤマダイのカップ麺「ニュータッチ 凄麺札幌 濃厚味噌ラーメン」☆★
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■ ラーメン(拉麺)の語源
中国語の「拉麺」「拉面」( lāmiàn ラーミェン)・・・「拉(lā)」は「引く/引っ張る」という意味。
拉面は、日本蕎麦(そば)や饂飩(うどん)のように薄く伸ばし刃物で切り分けて細長い形にする「切り出し」の技法ではなく、手で引っ張り伸ばして細長い麺の形にする「手打ち」の技法で作られる。
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□ 中国
「拉面」の種類: 「刀削面」(dāoxiāomiàn ダオシャオミェン)・・・包丁で削った麺、「面片」(miàn piàn ミェンピエン)・・・手で千切った麺、などが代表的。
□ 日本
漢字表記: 「拉麺」「老麺」「柳麺」。
別名:太平洋戦争の戦前は「南京そば」⇒「支那そば」(戦後は日本政府が中国の国名として支那という単語の使用自粛を要請したため) ⇒「中華そば」へと変遷した。
仮名表記: 「らーめん」「らあめん」「ラーメン」など。「ラーメン」という呼び方を広めたのは、1958年に日清食品が発売した世界初のインスタントラーメン・チキンラーメンであると言われている。
日本の「ラーメン」は、鹹水(かんすい…塩化ナトリウム(Nacl)/炭酸ナトリウム(Na2co3)/炭酸カリウム(k2co3)などアルカリ塩水溶液を加えて弾力性(コシ)を持たせている。