アースルーリンドの騎士『二年目』 60 屋外での補習 その2 11 | 「アースルーリンドの騎士」

「アースルーリンドの騎士」

オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

アイリスに押しつけようとしても

押し返されるギュンター。

アイリスを言いくるめるのは無理なようです…。




王冠2 アースルーリンドについて。国の紹介
王冠2 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)

恋の矢「二年目」を最初から読む恋の矢
宝石ブルー『幼い頃』を最初から読む



 講師の声が飛び、皆馬の鞍から、練習用の剣を引き抜く。
班毎に固まり、腕慣らしとして二人一組で打ち合うよう命じられ、ギュンターは班の皆を見回した。

セシャルはローランデと組み、また慣らしなのにかなり鋭い斬り込みを入れ、ローランデはそよぐ風のようにその鋭い切っ先をかわしていた。
ラナーンは真剣そのもので、ヤッケルに剣を突き入れる。

気づくとレナルアンが、剣を鞘から引き抜いて持ち上げ、笑いかけていた。
ギュンターは項垂れ
「…アイリスが、暇してる」
ぼそり。とそう言う。

アイリスは振り向くと、憮然。
とギュンターを見て言い放つ。
「セシャル殿は剣に関しては、テスアッソン殿の代理でしょう?
もしくはローランデ殿が、班員の面倒見る筈だ。
絶対どっちか余るから、私はどちらかと剣を交える可能性が出て来るのに」

「………つまりレナルアンの相手は…」
「貴方がすれば?」

素っ気無く言われ、ギュンターはがくっ!と、首垂れた。
レナルアンがやる気満々で剣構え、ギュンターは
「お前、剣の振り方、知ってんのか?」
と尋ねながら、剣を交え始めた。

やがてローランデがやって来て、レナルアンのへなちょこの体勢を、腕を背後から引いて、正していた。




つづく。