アースルーリンド 『過去の幻影の大戦』 23 最終決戦 7 | 「アースルーリンドの騎士」

「アースルーリンドの騎士」

オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

時空を超えなければ

出会えなかった二人…。

アルファロイスの視線が今

成長した息子、ギデオンに注がれる………。

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ざっっっ!
気絶したゼイブンが、ぐらりと馬上から身を倒す。
ファントレイユは抱き止めようとしたが、その横から素早い人影が、落ちたゼイブンを先に、抱きかかえていた。

「…アルファ…ロイス右将軍………」
その若い、太陽のような笑顔の男にファントレイユの声は、掠れた。
思わず…ギデオンに振り向く。

が、アルファロイスの腕が動き、ファントレイユは気づいて気絶したゼイブンの体を、アルファロイスより受け取った。

アルファロイスはディアヴォロスに視線を送ると彼に向けて告げる。
「…ムストレスだった…な?」

ディアヴォロスはアルファロイスを見つめ、少し目を伏せ…そして上げると、心から申し訳なさそうに囁く。
「彼と私の遺恨に、貴方まで付き合わせてる」

が、アルファロイスはそう告げる、大事な片腕に呆れて、言った。
「お前を任命したのは俺だから、俺がお前を助けるのは当然だ。
アシュアークもここに、捕らわれてるしな!」

言ってふと…視線を感じ、振り向く。


ファントレイユは気絶したゼイブンが、咄嗟昔みたいに、自分を護ってくれたのだと思い出すと、感激だったし、彼を自分が抱き上げられる程大きくなってる事にも感激だった。

が…騎馬達が急襲した『闇の帝王』が吹っ飛ばされるのを目に、浮き足だって襲って来ないのも目にしそして………。

アルファロイスが視線を自分に向けている、息子ギデオンに気づいたように…視線を向けるのを、見た。




つづく。




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