アースルーリンドの騎士『二年目』43 学年無差別剣の練習試合、表彰式 29 | 「アースルーリンドの騎士」

「アースルーリンドの騎士」

オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

ローランデが嬉しそうだと

ギュンターも嬉しく

ローランデが悲しげだと

ギュンターの胸は痛みまくるらしい…。

もえ完全に、重傷です…。

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王冠2 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)

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ローランデはようやく立ち上がり、顔上げる。
そして…感謝告げる表情で会場見回し…見つめ来るギュンターと目が合ったその時、表情を少し、陰らせた。

ギュンターはつい、自分との引き分けが彼の栄誉にケチ付けた。
と震える右腕きつく左手で止めながら、項垂れた。

講師が叫ぶ。
「後日、この者らにはそれぞれ相応しい、勲章が送られる。
公式の場にはそれを付け、自らの栄誉を皆に、示せ!」

ずらりと居並ぶ、一年から四年の騎士達は、揃って校長に向け、胸に拳当て頭垂れ、深々と一礼する。

席に居た全校生徒も中央に習い、胸に拳当てて頭垂れる。
ギュンターを除いて。

講師と目が合い、ギュンターは慌てて頭だけ下げた。

皆が頭垂れる中、校長は壇上降り、退席する。

ギュンターがこっそり頭少し上げ、伺い見ると四年席、三年席、二年、一年ですら皆、右拳胸に当てたたまま頭(こうべ)下げ続け、全校生徒の礼を受け、校長は講堂を退出して行った。

静まり返った講堂から、校長の足音響き、パタン…ドアが閉まった途端、皆は再び前に並ぶ、一年から四年の騎士達に、思い切りの声援と拍手を、送り続けた。

それぞれが皆、その栄誉に嬉しそうに、瞳輝かせて会場生徒達へ微笑と視線を、送っていた。






つづく。




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