アースルーリンドの騎士『二年目』 35 剛胆な、男 5 | 「アースルーリンドの騎士」

「アースルーリンドの騎士」

オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

ギュンターも幾度と無く修羅場を潜り抜けてきた男なので

簡単には勝ちは譲りません。

それにここ迄の戦いに成ると

本能だけで相手を叩きのめす事しか、考えてないでしょう…。

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王冠2 アースルーリンドについて。国の紹介
王冠2 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)

恋の矢「二年目」を最初から読む恋の矢



…がその痺れた腕でそれでもギュンターは、ローランデの剣を止め来る。

がちっ!
火花散るような音とギュンターの気迫!

止められて、ローランデの表情が一瞬、曇る。
剣の握りを返すその動作は軽やかに見えた。

が、一瞬その足元が乱れ、ヨロけたように見える。
皆が手に、汗握る。

そんな、馬鹿な!
上級生達は皆、思った。
ローランデは…。
ローランデこそは、どれだけ気にくわなかろうがその実力を誰もが、認めざるを得ない実績を、示し続けた男で、どれだけしゃくに触ろうが、剣握る静かなたたずまいに気圧され、がそれこそが…彼、ローランデである。と皆が無言の内に認める、確かな実力持つ男だった。

気づくと奴に、道を開けていた。
ローランデが前に、来た時に。

自然と敬意を払い、その剣豪の前をどいていた。
頭こそは下げなかったが…。

そんな思いを、どの上級生も持っていた。
だから…!
無い筈だ。
幾ら歴代の上級編入生が、凄腕揃いだろうが。

あんな…派手な金髪の、女のツバメが相応しい容貌の、美貌の男がローランデと対等に、戦うだなんて。





つづく。
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