が彼にしてはしごく当然のことをしてるまで。
と、学校なんて行った事のナイギュンターの常識は
オーガスタスとディングレーを、頭抱えさせていますね。
本人、派手にしてるつもりも目立つつもりも
全然無いんだろうけど。
しかし王族、ディングレーをマジにさせてもその迫力に
ビビらないギュンター。
流石に肝は、座ってます。

アースルーリンドについて。国の紹介
イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)
「二年目」を最初から読む
咄嗟にディングレーは、頭に来てギュンターの、胸ぐら掴んだ。
「解ってんのか?
あの二年は!グーデンらの愛玩だ!
そいつをグーデンから奪い取り退校覚悟で、奴らと正面切って事を、構えるつもりなのか?!」
が、ギュンターは笑った。
「だが奴ら、一年のアイリスってのが怖いから、次は人気の無いとこで絡んで来るぞ…?」
ディングレーはもう、処置無し。と言うようにギュンターの胸ぐらを乱暴に放し、ギュンターを見ず、吐き捨てるように言った。
「一人で奴ら全員、敵に回す気か?!」
ギュンターは心配する同学年筆頭に告げる。
「いずれは決着つけないと。
あんたもそれは、知ってるんだろう?」
ディングレーは狼のような激しい青の瞳を、金髪美貌の男に、投げる。
「出来れば俺が解る機会にやれ!
…一人で背負って俺の打つ手が遅れるような真似だけは、絶対するな!
グーデンの事で!
お前が退校に成るのはこの俺が!
許さない!!!」
見物に来た、ディングレー取り巻きの男達は、ディングレーの激しい“素”に竦み上がり同時に、従うべき男の迫力に敬意を払い、内心頭を垂れた。
がギュンターは微笑った。
「助っ人してくれる気か?
…あんた、本当にいいヤツだ」
ディングレーはムキに成るように、ギュンターより顔を、背けた。
が、ギュンターは言い諭すように口開く。
「決着はいずれどこかで必ず付ける。
どういう場かそれはまだ、解らないが」
ディングレーはそれを聞き、やはりギュンターを見ないまま、不満げに仕方無く、頷いた。
つづく。
今日も読んでくれてありがとう
