語ってくれたので…。
ディングレーはあんま心情を語るタイプじゃないんで
つい語られると載せちゃいます。

登場人物紹介
イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)…出会った頃からそうだった。
ローフィスの口利きを、真っ当に聞くと腹が立つ。
だけれど…どうしてだか…ぶっきらぼうで素っ気無い言葉なのにいつも…どこか必ず温もりが、あった。
その態度には、相手への労りと思いやりが潜んでた。
本当に、不思議だった。
滅茶苦茶言われても腹を立てるどころか…嬉しいなんて。
けどその訳は直ぐに分かった。
言いたい放題なのは…遠慮が無くそして…ローフィスに取って近しい相手だと言う事。
だからローフィスに乱暴な口を聞かれたらそれは…彼の身の内に、入ってると言う事で、彼にうんと、親しい相手だと、思われてる証なんだと。
『だから僕はローフィスに、丁寧な言葉なんかで話されたら、他人行儀で泣きたく成る』
シェイルがそう言っていたけど、その気持ちは痛い程解った。
他の人間の手前、ローフィスに王族扱いされて丁寧語で語りかけられた時、距離を感じた。
寒々しい距離感を。
後でローフィスに、叱られた。
『俺と連んでる。とバレ無いよう演技してんのに…何マジで泣きそうな表情してんだ?!
まるで俺がお前を、突き放して苛めてるみたいじゃないか!』
『幼気な子犬を、泣かせたみたいに後味悪い!
どうみても、可愛い子犬とお前はかけ離れてて、お前は全然可愛げなんか、無いってのに』
…その、可愛げのない筈の俺の、しょげて可愛く見えちまう様は二度と嫌だ。
とローフィスは俺に、必死で言い含めた。
“『演技してるな』くらいの区別を付けろ!
お前を突き放すと後味悪いし寝覚めも悪いから、俺はマジでは、決してしないぞ!”
そう…必死で言ってくれるのが、嬉しかった。
俺の為に必死に…成ってくれるのが。
つづく。
今日も読んでくれてありがとう
