ディンダーデンらし過ぎて…。
戦場に、ディアヴォロスもローランデもいるので
ギャグってられるんでしょうね………。
今日の絵もまた、使い回しのギュンターです…。

アースルーリンドについて。国の紹介
イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)ディンダーデンは聞いて頷き、チラ…と背後を見やる。
ギュンターは荒い息を吐き、それでも時折剣を振る。
その顔色は、真っ青。
ヤツは馬鹿だから、血が死ぬ程流れ出ても、剣を振るのをやめないだろう。
が、アイリスの呟きを思い出す。
“…一人でも死ねば全員捕らわれたまま”
咄嗟に、ディンダーデンは歩を下げていた。
振る、つもりなく左腕が動く。
気づいたら思い切り背後に、肘を突き入れていた。
「ぐ…っ!」
こちらを伺う、ローランデの青い瞳が見開かれる。
思い切り、腹にめり込ませた肘を、引く前に突然神聖騎士が空間から現れ出(いで)る。
そして…腹に肘を深く喰らい身を前に倒すギュンターに、一瞬で寄り添い抱き上げた。
気絶寸前のギュンターを抱きかかえ、空間に消え行く神聖騎士と一瞬、ディンダーデンは目が合う。
その澄んだ綺麗な青い瞳は苦笑交じりに
『無茶な事を』
と告げていた。
ローランデが間を阻む死体を切り捨てながら走り来て、目前に立つ。
肩を波打たせ、息を切らし、下から見上げながらじっ…とその、見開かれた青い瞳を、向けていた。
ので、言った。
「もう心配は無用だ」
聞くなりローランデはくっ!と唇噛み眉を吊り上げ、肘事剣を振り上げ、くるり!と背を向け、再び敵目掛け、突っ込んで行った。
気づくと、スフォルツァとラフォーレンが剣を止め、こちらを凝視している。
見返すと、ラフォーレンが小声で呟く。
「…だって…ギュンター殿は味方ですよね?」
ディンダーデンは返答が面倒で、剣を肩に担ぎ言った。
「…気絶するだけだ。
ヤツはタフだから、あれ位どって事無い」
が、頭の中でギュンターの怒鳴り声がした。
『一瞬息が、止まったぞ!
俺を殺す気か!!!』
スフォルツァが『ほらみろ』の代わりに肩を竦め、ディンダーデンは返答に、肩を竦め返してやった。
つづく。
今日も読んでくれてありがとう
