アースルーリンドの騎士『二年目』28 それぞれの週末 13 | 「アースルーリンドの騎士」

「アースルーリンドの騎士」

オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

事態はオーガスタスが

想像した通りに進んだようです…。

セダンが逃げ出し

一件落着ですね♪

流石オーガスタス。

拳を使わなくても、威嚇で十分効果を発揮できるとは。

これがディングレーなら、演技がヘタでぎこちないからバレるし

ギュンターなら、顔がキレイだから舐められ

一目散には逃げなかったかもですね。

まあローフィスなら…。

役人役を一人伴って

逮捕を匂わせ逃げ出すように仕向けるでしょう。


$「アースルーリンドの騎士」



王冠2 登場人物紹介
王冠2 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)



「アンネス様!
ゼダン様はどこにも、いらっしゃいません!」

アンネスも水のグラスを置き、びっくりして尋ねる。
「…いつもの…遊戯室にもいらっしゃらないの?」
「はいあの…お探しします!」

その後は召使達が、消えたゼダンを探しあちこちをひっくり返す、ガタン!ガタンと言う音で、そこら中騒がしかった。

パタパタパタと、周囲を人が散々走り周り、その後探索結果を、がりがりに痩せた白髭だらけの老執事が、直立不動で告げた。

「どこにもお姿が、見えません!」


アスランは水のグラスを手に持ったまま、ポカンと口を開けたし、アンネスはそんな馬鹿な。と執事を見つめる。
「だって…。
誰か、お出かけに成ると聞いてる?」

が執事はこほん。と一つ口に拳当て咳払いし、言った。

「お部屋から、トランクとお荷物が消えています。
最初、あんまり乱れているので物取りかと思ったのですが…。

どうやら窓から出られたようで、馬丁のドルーが、ゼダン様は慌てて入って来て、馬を渡せと怒鳴られ、馬の背にご自分でトランクを乗せ…その、ドルーの手助けをお断りになって…。

それでつまり、何も言い残されず屋敷を、凄い勢いで出ていかれたようです」

アンネスは、オーガスタスを見た。
アスランも気づいて、オーガスタスを見る。

オーガスタスは落ち着き払って水の入ったグラスから飲み、テーブルの上に静かに置いた。






つづく。
Twitter「つぶやく」ボタン



$「アースルーリンドの騎士」


$「アースルーリンドの騎士」