アースルーリンド 『過去の幻影の大戦』 19 ディアヴォロス到着 44 | 「アースルーリンドの騎士」

「アースルーリンドの騎士」

オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

うーん。

この空間に浮かび上がるイメージの、複雑な事。

SFなんかだと、PC画面とかが幾つも宙に映像投影されてる感じなんでしょうね(笑)

幽霊よりのカムバックを願い

アシュアークで。


$「アースルーリンドの騎士」



王冠2 登場人物紹介
王冠2 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)



アシュアークが空間に広げられた透けた巻物のようなそのイメージを見つめ、問う。
“一人でも欠けたら…どうなる?”

アイリスだろうか…中の一人の姿を、意図して消す。
すると途端、振動し、弛む巨大なガラスの蓋はぴたり…!とその振動を、止めた。

“…一人でも欠ければ、全員が脱出出来ない。と言う事か…”
ワーキュラスの呟きに、アイリスがそっと囁く。

“…がこの空間での姿は違ってる”

巻物に描かれているレアル城内に居る皆のイメージ、その下にもう一枚の絵を見つけ、アイリスがそれをワーキュラスの視線で映し出す。

空間内の皆の間には亀裂は存在せず、そして全員が、今のように透けた姿で無く、かなりくっきりと…実物に近い姿として、存在していた。

アシュアークが身を、乗り出して問う。
“…どうしたら、くっきり成るんだ?”

巻物の空間内に佇む皆の、一人一人の横に字が、浮かび上がる。
アシュアークの、眉間が寄る。
“見たこと無い言語だ”

アイリスが受け継ぐ。
“神聖言語だ。
神聖呪文はこれで記されてる”

ワーキュラスがアイリスの意識に同化し、その中から彼の神聖言語の知識を借りて、言葉の一つ一つを紐解いて行く。

オーガスタスの横にある文字が、声で発せられた。
『“死”の運命を乗り越え、アーマラス(ギュンター)と共にレアル城に入る』

アシュアークが囁く。
““死”の運命を、乗り越えてもレアル城に入らなかったら?”

途端、巻物のくっきりとしたオーガスタスの姿が、透けて幽霊のように成り、その場に居た他のくっきりした姿の、皆の眉が悲しげに寄り、徐々に全員の姿が、オーガスタスに追随するように透けて行った。






つづく。
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