ギュンターとアイリスって、ギャグになるんだよね…。
アイリスは背も体格もまだ少年だけど
態度で負けてないしな~。

ディングレーはがたがたがたっ!と音を立ててギュンターの横の椅子を引き、ギュンターの横に椅子を寄せて座り、顔を近づけて囁く。
「分かってないようだが、ここは男ばかりだ」
「?知ってる」
「グーデンでさえ、拉致してこそこそ、やってる」
「卑怯だよな」
ディングレーは頭を抱えた。
どうすればギュンターに解らせられるのか、分からなくなって。
アイリスは背後から来るスフォルツァに顎をしゃくり、アスランを見てくれ。と、今だディングレーとギュンターらの背後に困惑して立つ、アスランを預ける。
スフォルツァは吐息混じりにアイリスの要請に従って、アスランの横に彼を保護するた為に付く。
アイリスは素早くギュンターとディングレーの正面に回ると、さっと腰掛けテーブルに身を乗り出し告げた。
「ギュンター。
ここは男ばかりだし閉鎖的だ。
堂々と、男相手にこんな全校生徒集う場で口付けなんかしたら、噂にも騒ぎにもならないと、思ってるなら改めた方がいい」
ディングレーは大層、ほっとした。
アイリスはローフィス並の、口の立つ助っ人だった。