ブロクルでどうぞ。
しかしギュンターもアイリスに負けてませんね………。
相手が誰だろうが、言いたい放題。

ローランデがようやく、アイリスの横に滑り込む。
フィンスも後に続き、席で固まる一年達をほっとさせた。
が、グーデンは背後に立つその憎らしい美貌の男を思い切り、睨めつけた。
「…お前も試合には、出なかったそうだな?」
ギュンターは首を竦めた。
「あんたは四年連続出てないんだろう?
俺は来年は家族に病人が出なけりゃ出場するぞ」
が、グーデンは訳有げに頷く。
「…が、病人は出る。
そう言う事なんだろう?」
ギュンターは呆れてそのチャラけていけ好かない王族を見た。
「自分の事は棚上げか。
いい身分だな?
…王族ってそんなにツラの皮が厚いのか?」
グーデンは、駆けつけて来るごった返す生徒の向こうの、ディングレーに顎をしゃくる。
「…奴は、そうだろうな!」
ギュンターも…そしてアイリスも言い返そうとした時、マレーが叫んだ。
「…アスランはもう、ギュンターのものだ!
二人はそうなったんだから!」
それを聞いた途端グーデンの眼光がギラリと光り、凄まじくギュンターを睨んだ。
が、ギュンターに全く臆する様子は無い。
「…ああ…あんたが欲しがってたのはもしかして…初物だったのか?
だが解ってないようだから言ってやるが、初めての相手にはそれは優しく丁寧に接しなきゃな!
…それが出来ないから縛り上げたのか?
惨(みじめ)めだな」
ギュンターは冷たく笑ったし、ローランデとフィンスは呆れてそう挑発するギュンターを、目を見開き見つめた。