22 王者の威風 19 | 「アースルーリンドの騎士」

「アースルーリンドの騎士」

オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

『幼い頃』でローランデが

オーガスタスの間合いに入るのに

一苦労。と言ってた、通りですね…。

オーガスタスは戦いの本能で、間合いに敵を入れない

戦いを、きっと身に付けてきているんでしょうね。


$「アースルーリンドの騎士」




流麗なローランデの素早さに、オーガスタスは引けを取ってないように、見える。

だが確かに、荒っぽい技を封じ、戦ってるように見える程、オーガスタスもその高い背を前に倒しその足運びも、喧嘩と言うより完全に踊りに近い。

床を滑り一瞬で、ローランデに振り向き、が、牙剥く。

びゅんっ!

真上から振り下ろされる剣は鋭く早い。
オーガスタスの赤毛が宙に舞うと、皆そのライオンがどれ程獰猛か、思い知った気がした。

小柄とさえ見えるローランデは、ライオンが激しくかざす前足のような剣を、瞬時に剣をぶつけ弾きその身を倒し尚もオーガスタスの間合いからは引くまいと、身を滑らせ攻撃の機会を伺う。

もう二度…。
ローランデはオーガスタスの懐に入り込み、退けられそれでも間を開けず果敢に隙を見つけては斬りかかる。

時にはその勇敢な風が大きな猛獣を、嬲るように翻弄して見せるのに、猛獣はその激しい牙を風にぶつけ、勢いを削ぐ。

びゅんっ!

オーガスタスの左が思い切り、風を斬って振り下ろされ、ローランデはその速さにそれでも咄嗟に後ろに肩引き避けた。