17 剣の試合、当日 6 | 「アースルーリンドの騎士」

「アースルーリンドの騎士」

オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

試合が始まりました。

アイリスはどこ迄勝てるのでしょうか…。

でもこの人、スフォルツァとやっても互角か勝てる位の腕だから…。

心配無いと思います(笑)

$「アースルーリンドの騎士」


追加更新情報とかつぶやきますので
良ければこちらでチェックしてやって下さい!

$「アースルーリンドの騎士」
王冠2 登場人物紹介
王冠2 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)


 一年から四年の剣の講師達四人がずらり。と中央に並び、それぞれの受け持ち学年の生徒を見つめ、四年担当の講師が代表で告げる。

「今から恒例行事、学年無差別練習試合を始める。
この試合で勝った者は後日、『金の獅子』の称号を得、校長に賞される。

腕に覚えのある者は正々堂々、その力を発揮し『金の獅子』を目指せ!」

ぅおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!

全校生徒を飲み込む広い講堂が、どよめくようにその一斉に上げる声で揺れた。

一年達は上級生達の熱い熱波に飲まれたように、慌てて、あるいはおどおどと周囲を見回す。

「一年。前へ!」

講師のその言葉に、講堂入り口から直ぐに列を成していた、背の低くまだあどけなさの残る初々しい顔を覗かせた列が崩れ、おのおのが中央へと進み出る。

アイリスと並ぶスフォルツァは、上級生達の視線が一斉に、隣のアイリスへと注がれるのを感じた。
がつい習慣で、丸でアイリスへの好奇の視線を自分が遮り、護るように少し前へ出て胸を張り、全ての視線を弾き返す。

アイリスはスフォルツァの
『彼は俺の物だ』と言わんばかりに好奇の視線から庇う様子に呆れたものの、横四列に並ぶ皆の列に付いた途端、スフォルツァから離れ、振り向く彼に一つ、頷いて見せる。

全部が四十名以上居たから、一列は十人を超えていた。
講師が入って来ると、私用の剣を使う大貴族の者達の、剣を調べて回る。

二人いる講師とそれぞれ頷きあうと、一人が叫んだ。
「向かい合え!」

四列の中央に立つ二列がそれぞれ、背を向け会い、端の列の者と向かい合う。

アイリスは自分の正面が、同じ大貴族のミーリッツだと気づき、にっこり笑った。
がミーリッツは小声で囁く。
「お手柔らかに」

彼は明らかに、周囲をぐると取り囲む、体のデカい上級生達に見つめられている中での剣技に飲まれていた。

ニ・三度打ち合うが、てんで体が固い。
アイリスは済まない。とも思ったが、シェイムが心配する通り重しで剣を振ると直ぐ息が上がったから、隙を見つけ真っ直ぐ斬り込んで、一本を取った。

ミーリッツは喉にあっ。という間に一直線に刃を突きつけられ、負けて俯いたが、ほっとしたようにアイリスに、やっと微笑みを返した。






つづく。
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