アースルーリンドの騎士外伝。『幼い頃』晩餐での冒険3 | 「アースルーリンドの騎士」

「アースルーリンドの騎士」

オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

アイリスが室内に入ると、子供達の方がよっぽど場慣れしていた。
ファントレイユもレイファスも、女性達が自分の体を拭き上げるのに任せていたし、彼らに何を着せようかとはしゃぐ女性達が持って来る衣服を、取っ替え引っ替え次々体に当てるのにも、慣れたように顔を合わせていた。
テテュスはとてもお行儀良く、差し出す使用人に愛想良く応えている様は、品良く落ち着いて見えた。
ローランデは椅子に掛けて髪の手入れをされながらその色艶を誉められ、困惑していたし、シェイルはとびきり華やかな香りのコロンを降られて、眉を寄せて咽せていた。
ローフィスがいつの間にか抜け出してアイリスの横に付いては、30人近い人間が、衣服から、香油やらお湯やらブーツやらを持って廊下と室内を忙しく行き来する壮観な様子を、目を丸くして、見た。
「凄いな。いつもこんなか?」
アイリスが、要領のいい彼にそっと告げた。
「だって・・・磨き甲斐のある騎士がこんなに居るんだから、彼らの張り切りようったら、凄いじゃないか。
で、解ってると思うけど・・・夜更け過ぎ迄は帰らないようにしないと」
「俺達が出かけたら、彼らは宴会か?」
アイリスが、頷いた。
「ゆっくり息抜きさせてあげるべきだろう?」
ローフィスも、そうだな。と慌ただしい彼らの様子を、眺めた。
つづく。

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