「キリスト教圏では絶対書けないショート。」
とか、書いておきながら、
私は以前クリスマスといえば、
教会に出入りし、
クリスマス・ミサとかに、出ていた。
日曜学校にも、行ったし
賛美歌も歌った。
教会付属の英会教室で英会話も習ったが
オーストラリア出身の神父と
意志の通じた試しは無く、
解らないのを誤魔化すと
神父に陽気に笑ってバンバン肩を叩かれ
とっても、痛かった事しか覚えていない。
少四の時の教会合宿で
礼拝堂から宿舎に戻る途中あんまり暗くて、
お化けが怖かった。
だが六年の、とっても上品なお姉さんは言った。
「・・・でも、幽霊って迷ってる魂でしょう?
天国に行けなくて、可哀想だよね」
たった二つしか年上でないその人に言われた言葉は
シスターの言葉より、説得力があった。
たった少六でどうして怖いばっかの幽霊に
「可哀想」と言えるのだろう。
価値観が、ひっくり返る。そういう体験の、
自覚している範囲では一番最初の出来事だったと思う。
・・・そんな訳で私はクリスチャンを、信頼している。
だが、聖職者はどうかと言うと・・・。
組織は所詮、人の作り出したもの。
管理がある以上、しがらみとか
都合のいい、悪いがある。
けど、信者は、利害で通わない。
そこに、信じるものがあるからその場に訪れる。
だから私は、シスターとか神父とか牧師より、
純粋な信者の言葉に心を動かされる事が、多い。
でも、賛美歌もミサも、好きだ。
名古屋の人は知ってると思うが
南山教会のクリスマス・ミサは幻想的でステキだ。
それに、その他の教会でも。
例えカソリックだろうが、プロデスタントだろうが。
派手な都会のクリスマス・イルミネーションより
ずっと、クリスマスの意義と、価値を
そこの人々は知っている。
教会の、ろうそくを灯した荘厳なミサ。
静かに集う人々。
神父の、心暖まる言葉。
響く、美しい賛美歌。
祝いの象徴の、教会に大抵飾られる
三人の賢者に囲まれた、マリアに抱かれた、
産まれたばかりのキリストの木彫りの人形。
大抵用意されている、手作りのクッキー。
考えると、不思議だ。
キリストの事を直接本当に知っている人は
そこには誰も、居ない。
でも、キリストの名の元この人々は集い
確かな時間と想いを、共有している。
敬虔で、暖かく、神秘的な祝日。
キリストが産まれた事に感謝を捧げる日。
ディケンズの「三人の幽霊」みたいに
クリスマスには奇跡が起きる。と、
人が思うにふさわしい日。
そんなクリスマスを私はずっと、愛してきた。
とか、書いておきながら、
私は以前クリスマスといえば、
教会に出入りし、
クリスマス・ミサとかに、出ていた。
日曜学校にも、行ったし
賛美歌も歌った。
教会付属の英会教室で英会話も習ったが
オーストラリア出身の神父と
意志の通じた試しは無く、
解らないのを誤魔化すと
神父に陽気に笑ってバンバン肩を叩かれ
とっても、痛かった事しか覚えていない。
少四の時の教会合宿で
礼拝堂から宿舎に戻る途中あんまり暗くて、
お化けが怖かった。
だが六年の、とっても上品なお姉さんは言った。
「・・・でも、幽霊って迷ってる魂でしょう?
天国に行けなくて、可哀想だよね」
たった二つしか年上でないその人に言われた言葉は
シスターの言葉より、説得力があった。
たった少六でどうして怖いばっかの幽霊に
「可哀想」と言えるのだろう。
価値観が、ひっくり返る。そういう体験の、
自覚している範囲では一番最初の出来事だったと思う。
・・・そんな訳で私はクリスチャンを、信頼している。
だが、聖職者はどうかと言うと・・・。
組織は所詮、人の作り出したもの。
管理がある以上、しがらみとか
都合のいい、悪いがある。
けど、信者は、利害で通わない。
そこに、信じるものがあるからその場に訪れる。
だから私は、シスターとか神父とか牧師より、
純粋な信者の言葉に心を動かされる事が、多い。
でも、賛美歌もミサも、好きだ。
名古屋の人は知ってると思うが
南山教会のクリスマス・ミサは幻想的でステキだ。
それに、その他の教会でも。
例えカソリックだろうが、プロデスタントだろうが。
派手な都会のクリスマス・イルミネーションより
ずっと、クリスマスの意義と、価値を
そこの人々は知っている。
教会の、ろうそくを灯した荘厳なミサ。
静かに集う人々。
神父の、心暖まる言葉。
響く、美しい賛美歌。
祝いの象徴の、教会に大抵飾られる
三人の賢者に囲まれた、マリアに抱かれた、
産まれたばかりのキリストの木彫りの人形。
大抵用意されている、手作りのクッキー。
考えると、不思議だ。
キリストの事を直接本当に知っている人は
そこには誰も、居ない。
でも、キリストの名の元この人々は集い
確かな時間と想いを、共有している。
敬虔で、暖かく、神秘的な祝日。
キリストが産まれた事に感謝を捧げる日。
ディケンズの「三人の幽霊」みたいに
クリスマスには奇跡が起きる。と、
人が思うにふさわしい日。
そんなクリスマスを私はずっと、愛してきた。