ゼイブンは目を、開けた。いつの間にか、昼が過ぎ、子供達は寝室に、軽い軽食を運ばれ、摘みながら、嬉しそうに頬張って、居た。
シェイルは目を擦り、だが子供達が食事をさっさと終えて、剣の講習を催促するように見上げ、アイリスと共に、すっかり片づいた庭を見た。
アイリスはだが、外出用の上着に着替えた後、ライオネスと一緒に領地の見回りと事後の話し合いの為に出かけ、シェイルはローランデの姿を探そうとして、ゼイブンに止められた。
「・・・まだやる事が、あるんだろう?」
居間で酒を飲んでだれ切る、皆へ訊ねようとしたが、ゼイブンの言葉に振り向き、シェイルはぼやいた。
「ローランデが居ないと、始められない」
「俺が、代わる」
シェイルは顔を、さっと上げた。
そのエメラルドの瞳が見開かれ、ゼイブンは随分バツの悪い思いがしたが、自分の提案でギュンターがさらったと言いだせ無くて、仕方無かった。
「・・・勿論、ローランデが戻る迄の、代理だ」
シェイルが、そうだろう。とたっぷり、頷いた。
庭に出ると、ファントレイユの瞳が輝く。
その面立ちはセフィリアそっくりで、髪と瞳の色と、鼻の形が自分そっくりで、野郎に見えなかったのでとても可愛いと思ったが、アイリスの、テテュスへのデレデレした態度の恥ずかしさを見ているので、自重した。
つづく。
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