今日は、「西之保の家」の建て方の第一日目でした。
3階建ては、建て方には2日かかりますので、本日は1日目と
いうわけです。
今まで、こちらの現場は、杭工事も基礎工事もガードマン無しで
行ってきました(行ってこれました?)。
しかし、2×4工法の建て方は、現場に一気にプレカットパネルが搬入
されるため、ガードマン無しでは、やはり無理だろう・・・と、昨晩、突然、
決心し、急遽、私の高校時代の友人が経営する警備会社に依頼。
「急で申し訳ないけど、明日できる?」
「あしたあ?!しゃあない。俺がやったるわ。」
と、代表者である某君自身が、朝8時から「徒歩」で駆けつけてくれました。
(持つべきものは、友であります。)
天気はなんとかもったものの、「今日から北風が強くなり冷える」という
天気予報の通り、寒くて風の強い日になってしまいました・・・・。
しかし、やらねばならん。いざ、建て方開始!
1Fの壁パネルから施工。
しかし、敷地が西春駅まで徒歩数分という立地のため、
どうしても人、車が多く、家もたてこんでいて、
壁パネル、床パネルも「電線超え」+「お隣さんの屋根超え」を
余儀なくされる難工事となった・・・・。
今日は、それに加えて、風が強い!
パネルが空中で、くるくると回転する!
こんな、恐ろしい建て方は初めてだった・・・。
それでも何とか、2Fの床パネルの施工まで、無事たどりつく・・・。
この後は、構造用合板を施工します。
この上に、すばやく、2Fの壁の墨出しを行います。
早くしないと、下の道路では、次のパネルが山積みされたトラックの
行き場がなくなってしまう。
すばやく、ミスなく墨出しをします。
コンパネに書き込まれた壁パネルの番号。
この番号にしたがって、壁パネルを組み立てます。
その後、雨に備えて、防水シートをはります。
透明なので、先ほどの番号は見えるのです。
強風のため、大工さんは上で木材と格闘。
クレーンは強風と格闘。
そして下では、助っ人「某君」が車、自転車、歩行者と格闘。
建築現場は格闘の嵐であった・・・・。
そして、本日の最難関。
2Fの外壁パネルの施工。
内壁パネルは、骨組み(間柱と頭つなぎのみ)だけのため、風の抵抗が
少ないため、クレーンで吊ってもなんとかいけますが、構造用合板が
あらかじめ施工されている外壁パネルは、風の影響を上空でまともに
受けて危険なため、ラックごと吊るす作戦をとる。
↓
↓
↓
ここまでの間、息を止め続けてしまった・・・・苦しかった・・・・。
そして3Fの床パネルの施工に移ったとたんアクシデントが!
通常、大工さんは、建物の隅から矩(かね)をとる。
プレカット部材も、それにあわせて加工され、現場に搬入されるもの
ですが、この建物の2Fは、一部を除き、ほとんどが巨大なLDK。
それに加えて、3Fは南北両面バルコニー。
その結果、床パネルの組み立てが通常と異なり、建物内部の床パネルを
まず施工し、その上に、南北両サイドの床パネルをかぶせる・・・という、
施工手順のプラカット加工であった。
この手順が大工さんにとって予想外であったため、パネルの組み立て
順序があいまいなまま、クレーンで次々と、パネルが上部に山積みされる
結果となってしまった・・・。
おまけに、3Fのみパネルに番号が付けられていなかった。
(これはプレカット屋さんのミス)
途方に暮れる大工さんたち・・・。
こんな時、床組みがわかるのは設計者のワイしかおらん・・・・。
足場と、2F床から、パネル順を大工さんに伝え、何とか元どうりに
施工・・・・・できたのは、いいのですが、私、この時、死にかけました。
大工さんと話すのに夢中になりすぎて、後ろも見ずに後退。
その時、足が、一瞬、くにゃっとなった・・・・。
「ん?なんでやねん??」と、後ろを振り返ると、絶壁であった。
まだ、壁の施工されていないバルコニーの床から、
足が半分(かかと部分)、落ちとった・・・・。
もう10cm、後方に足を出していたら、片足が完全に床からはずれ、
地面にまっさかさま・・・・・でありました。
建築現場は、命がいくつあっても足りんですわ・・・・。
そんなこんなで・・・・、
3Fの床パネルで思わぬ苦戦を強いられ、6時に終了。
2×4の達人?のII大工さんも、
「今回は調子よういかんかったなあ・・・・。」と、疲労困憊の様子でした。
「8時から5時までたのむね。」と、お願いしておいたガードマンの某君も
残業となってしまった。
「気にせんでええよ。残業代もいらん。100円お好み4つ買って帰るわ。」
と言って、去っていった。
(4つというところが、某君らしいが・・・・。)
明日は3F部分と屋根部分の施工です。
その後は、某様ご夫婦と打ち合わせもある・・・・。
死なないように・・・・がんばりまっす。














