「西之保の家」杭工事(NO1) | WAS IT ALL WORTH IT ?

本日は「西之保の家」の杭工事でした。


昼間、仕事をしているお客様は、なかなか工事の様子をリアルタイムで

見る機会が無いと思いますので、今回は細かく「杭工事」の様子を

お伝えします。


9時半丁度に、重機が現場に搬入されました。




なにせ大きいので、看板や、境界のブロックにあたらないように、

注意しながら敷地に重機を搬入します(そおっと、そおっと・・・)。



次の障害物は電線です。

切断してしまったら、周りは停電・・・お近所様に大迷惑がかかる。

ある程度トラックを傾けないと、重機が降りるスロープが急になりすぎますし、

傾きを大きくすると電線にあたります・・・・ぎりぎりの位置を狙って作業します。


 重機搬入完了。


そして、あらかじめお願いしておいたご近所様に、水をお借りしました。


既設建物を解体した敷地は、まず、敷地内に水道が引かれているもの

ですが、今回のような、空き地の場合は、水道が敷地内に無いため、

敷地内に水道を引き込めるまで、工事に必要な水は、ご近所の方から、

一定期間お借りしなくてはなりません。

通常、敷地内に水道が引き込めるのは、建築確認がおりてから2ヶ月後

くらいになりますので、土地を買って注文住宅を建てられる方は、この段階

から、すでにご近所の方のお力をかりて家づくりを始めることになるのです。

(ご近所付き合いは、大事です、はい。)


今回、快く水をかして下さった某様、有難うございます。

また、基礎工事の時、お借りしますが、よろしくお願いします。



重機を載せてきたトラックは、ここで一旦移動。

しかし、交通量の多い道路であるため、付近には停車できない。

そこで、杭屋さんが、事前に敷地の調査をした段階で、近くの「五条川」の

川沿いに長時間停車できる道路を発見。

そちらの道路まで、一時的に移動したのでした。


次に杭を載せたトラックが敷地内に入り、


 杭を降ろす


鉄の棒一本とロープだけで、いつもこのおいちゃんは、たった一人で、

杭をぜーんぶ、トラックから降ろすのです(これも一種の職人技)。


杭を運んできたトラックが去った後、今度はプラントが敷地内に入る。

このプラントは、地中に杭を打ち込むための穴を開けるドリルの先端

から、セメントミルクを地中に注入するためのセメントミルク製造機。


 杭工事開始!


最初の一本目は、ドキドキします。

なぜかというと、このドリルを引き抜く時に、この敷地の地層の内容が

よくわかるからです。


ちなみにこちらの敷地の場合、はじめは畑の土の層があり、

その後、さらさら・・・・というより、ふわふわ、ぱさぱさの砂の層が続き、

やわらかい粘土層が出てきて(この地層が、このエリアの建築物を

杭工事または柱状改良無しでは不可能にしているのであります)、

約5M付近で、予定どうりレキを含む地盤が出てきました。


この地層を見る限り、このエリアでは「表層改良」では、ダメです。

まったく、地盤補強にお金のかかるエリアですな・・・・。



その後、杭を打ち込みます。

砂の層が、セメントミルクをかなりの量、吸い込んだようです。

まったく油断できん地盤です・・・・。



杭頭レベルは前面道路+300で設定。

レベルの確認をしているところ。



午前中は雨も風も強く、寒かった・・・・。

プラントのセメントがぬれないように、ビニールのシートを屋根代わりに

使用して作業を進めます。




敷地内で、大きな重機を上手く回転させながら、作業を進めているのは、

当社がいつも杭工事をお願いしている(株)D同工業さんのメンメン。


こちらの敷地は、なかなか両サイドが詰まっていて難工事ですが、

ミスもなくここまで進みました。


・・・・(NO2に続く)・・・・