北朝鮮が今年夏の終わりごろには発表するはずだった、拉致被害者に関する調査結果は未だに発表されていない。


そもそも拉致は北朝鮮当局が組織的に関与し実行した国家犯罪だ。自らが行った犯罪の実態調査にさほど時間などかからない。


永田町はまんまと北朝鮮の遅延戦術に嵌められた。


北朝鮮は別人の遺骨を横田めぐみさんの遺骨だと言い張り送ってくるほど日本を舐めきっている。


今年の春に日本政府と拉致被害者に関する再調査を行うと約束したはずだが、国連で北の代表は「拉致問題は解決済み」と国際社会に説明している。


北は日本から経済制裁解除などの成果を求めて、あえて拉致被害者に関する調査をするフリをしたのではないか。本気で拉致被害者を返す気など無いのだろう。


何度北に騙されれば気付くのか。なんと北が日本側が訪朝すれば、調査に関する情報を教えるという誘いに日本政府が応じた。近いうちに要員を平壌に送るそうだ。


馬鹿もほどほどにしたらどうか。どうせ訪朝したところで、ロクな情報は得られないし、北は日本側の訪朝を機に、拉致問題の幕引きを図るだろう。


2001年に拉致被害者5人が一時帰国した際に、2週間で北に返る約束を日本側は忠実に履行しようとしていた。その時、政府内で断固反対し5人を北に返さない方針を貫き実行したのは、なんと中山恭子先生ただ1人だけだった。


今、政府には北に毅然と立ち向かう者がいない。


拉致は北の犯した国家犯罪だ。こちらからお伺いを立てるのではなく、制裁と武力行使をちらつかせ日本に説明に来いと言うのが筋ではないか。