The Magician's Nephew 読了 | アーカーサの英語学習日記

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The Magician's Nephew を読み終えました。

 

総語数:41,062、YL(平均):7.2 by SSS 多読研究会

 

The Chronicles of Narnia(ナルニア国物語)の出版順で6冊目です。

 

英語的にはいままでで一番読みやすかったです。王族の古めかしい言い方がないのが読みやすい原因だと思います。ただ、登場人物の一人がコックニー(だと思う)なのでそこだけ読みにくかったです。

 

前半は魔術師の甥と少女が魔術によって別の世界に行く話です。そこで甥がやらかしてしまいます。一旦、自分たちの世界に戻りますが、また別の世界に行きます。

 

その別の世界が Narnia 誕生の瞬間なのでした。いわば Narnia 創世記 です。Narnia を誕生させたのは Aslan です。キリスト教についてはあまり詳しくありませんが気になった点を挙げておきます。

 

1. Narnia の世界に行く前に甥がやらかしてしまったこと。これが「原罪」に当たるのではないかと思いました。

 

2. Narnia を誕生させたのは Aslan ですが、そうなると Aslan は神の子ではなくて神そのものになってしまうではないか。

 

3. Aslan が動物を誕生させた後に各動物のつがいを選んだこと。聖書の有名な逸話を連想せざるを得ません。

 

4. Aslan は甥と少女と一緒に Narnia に来るはめになったコックニー野郎を Narnia の王にしたこと。わざわざコックニー野郎の奥さんを Narnia に呼び寄せて王妃にしました。

 

5. そして Aslan が二人の子孫が ”Narnia”、”the Isles” と ”Archenland” の王になると言ったこと。前回疑問に思った Archenland が Aslan を信仰しているかどうか問題は、恐らくそうなんだろうと思いました。”the Isles”って国はいままで出てきてないと思うけど、忘れてるだけだったら悲しすぎる。因みに、今週の Japan Times Alpha のコラムに国名に ”the” を付ける時とつけない時の話があったので、”た、確かにその通りだ” と思いました。

 

6. Aslan は、甥がやらかしたことによって「Narnia 誕生のまさにその日に悪がもたらされた」と言い、それを防ぐ手立てをするために甥にある場所に言って”りんご”を取ってくるように言います。創世記といえば”りんご”です。

 

7. 甥は少女と Aslan が翼を生やした馬と一緒にりんごを取りに行きます(下の表紙)。果樹園の門に但し書きがあって甥だけが入ります。なんか似たような話が聖書にあったような気がします。

 

8. 甥がりんごを取ると魔女が現れて誘惑開始。まさに聖書の逸話通り。誘惑されるのは少女じゃなくて、甥だけど。因みに、甥のやらかしは、ある世界に行った時にその魔女を眠りから目覚めさせてしまい、Narnia に(ハプニングとはいえ)連れて来てしまったことでした。

 

甥は誘惑に負けずに無事に Alsan にりんごを届けました。ここで誘惑に負けていないことからも”原罪”は魔女を眠りから覚まさせた行動なんだろうと思いました。

 

”りんご”については色々と考えられて話に盛り込まれていました。

 

ここで「ナルニア国物語」終了でも良いと思うぐらい話がまとまっていて楽しめました。

 

最後巻がどうなるのか楽しみです。

 

 

以上です。