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~心で着る振袖へ~ H30年成人式を終え今思う 2018年1月10日 皆様こんにちは。H30年ご成人おめでとうございます。東美濃地区全会場とも無事に終了し、各会場では様々な再会のドラマがあったかと思います。新成人の皆様はこの日を境に自分の夢、目標に向かって新たにチャレンジしていってほしいなぁと思います。 さて、今年は全国的には一部の振袖業者の事件により、大変可哀想な出来事が起こりました。一生に一度の成人式を台無しにしたこの業者に強い憤りを感じます。これはもう言語道断でありこれ以上コメントは控えますが、これも含めて全体で少し感じること、、、。 昨今の全国的傾向として、振袖業者が写真スタジオや美容院を併設し、「便利で早くて簡単」一か所で美容も着付けも写真も、、当日に着付け会場に行くだけだから便利、、というスタイルが多くなっております。確かにそれはそれでいいことだと思いますが、一方で一生に一度の晴れの日に着る特別な振袖は、ちょっと違う大切な意味があると考えています。例えば、私は剣道をやっておりますが、年に1,2回しかない試合は私にとって特別な日であり、その前日はやはり明日着る道着や面手ぬぐいを真剣に選び、綺麗にたたみ、必要であれば袴にアイロンまでかけて気持ちを入れるものです。まして一生に一度しかない成人式の晴れ着である振袖は、私共としては、例えレンタル振袖であろうと一度はお客様の家においてもらい少しでも同じ時間を過ごしてもらいたい、更に欲を言えば、お嬢様と衣装とが向き合う時間があってほしい。ご家族が何で高いお金を払ってでも私の振袖を用意してくれたのか?何のために振袖を着るのか?その振袖に込められた心を大切にしてほしいし、大切にする呉服屋でありたいと考えています。 みの茂では毎年購入は3カ月後にご納品、オーダーレンタルは9月~、レンタルは10月~振袖一式引き渡しを開始し、なるべくお客様の家に一緒にいてもらうように取り組んでいます。 そして業界全体としても便利なことも大事ですが、(前職時代トップの文化文明論をかりれば、)着物は美容着付けも含め文化そのものであり、早くて便利で簡単という文明とはもともとが正反対のものでありそれが魅力でもあるのです。例えば温泉のようなものです。その場所に行かなければならない、時間もかかる、だけどそこに行って初めて身体のみならず心まで洗うことが出来るのです。それに対し文明であるシャワーは世界中どこでもあり、早い簡単便利だけど、心までは洗うことは出来ない。そういった「心の豊かさ」へと繋がるのが着物文化の魅力だと考えています。みの茂では、一回の移動で面倒かもしれませんが、写真は地元の写真のプロフェッショナルに、美容着付けは、地元の美容着付けのプロフェッショナルにお願いしております。そして私共は着物のお見立てのプロフェッショナルとして精一杯お手伝いさせて頂いく、それぞれの「道」のプロフェッショナルが力を合わせて一人の成人式の特別な日を仕上げていくという形をとっています。 そうして仕上がった着姿はただ単に派手に着飾ったコスプレのような着姿とは違い、ご本人様の心まで満たされた表情も相まって素晴らしい着姿が出来上がります。その着姿はご本人様はもちろん見る人の心も豊かにする力があると信じています。今後も最高の成人式を迎えて頂けますよう、改善、進化をはかり、「ここにこんな良いお店が、、、」と思って頂けます様、精進してまいります。 長文になりましたが、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。  呉服のみの茂 #みの茂 #成人式

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