2022年4月5日 16時00分 (4月5日 16時00分更新)
車での移動時間が長い私は、大のラジオリスナーだ。決まった時間に流れるなじみの声は、まさに時計代わり。耳の恋人は電波に乗ってやってくる。
中部地方に来て早二年。最近は平日昼となるとジェイムス・ヘイブンスさん(51)の声にダイヤルを合わせる。軽妙なトークはもちろん、電話を多用したリスナーとのやりとりは、ラジオの神髄を体現している。その彼が先月で開局以来しゃべり続けた名古屋のFM局を去った。
編成方針が理由とか。同局に限らず、ラジオ業界全体が過渡期を迎えている。出演陣の世代交代や聴取者層の変化など、改革が求められているのは確か。だが、リスナーが求めている方向性とは少し違うようだ。
彼は、新たな放送局の立ち上げを目指している。周波数は違えど、耳の恋人が再び電波を走る日は近い。 (秋田耕平)