ここ数年作物が成長する時期に、雨が多い。

私は専業農家ではなく、親が残した小さな畑を

守っているに過ぎないが、夏野菜特に葉もの

野菜を収穫した後に、コーンポストに貯めている生ゴミや庭などに生える雑草が乾くと、畑の

深く掘った土に埋めて、翌年の野菜の栽培用に

土作りを行っている。こうして半年以上も寝かせた土に、野菜の種を巻き、憎き雑草を抜き、

土が乾けば、貯めている雨水をやるなどして、

育てている野菜が、雨が続くことで、成長を

妨げることもある。例えば大好きなミニトマトは、日照不足のために、どんなに実がついても、赤く色づかない。そんな光景を見る度に、

何のために、その畑を手入れしているのだろうと、衝撃を受けて、空しくなる。天候ばかりはどうにもならないことは、わかっていてもである。


また起業してからは、自らでイベントを企画することも増えたが、あるオンラインで運営されていた起業スクールにおいては、講師から、

お茶会をするように、勧められた。私自身は、

もしそれを開催するなら、ただ話をするだけでは惜しいので、何か参加する者に印象を与える

ような内容にしたいと考えていたし、私が常に

拘っているお茶会は、素敵な庭にテーブルか

椅子を置いて、ゲストにお茶を振る舞いつつ、

歓談し、もし興味を抱かれたなら、店舗代わりにしている我が家の玄関に陳列している書籍や

中古雑貨を紹介したかったのだ。


だか何故か私がお茶会を企画した日は、いずれも雨で、唯一仕事上で、良いイメージになり、

宣伝にも繋がりそうな我が家の庭を会場にした

お茶会は中止となり、自宅近くの喫茶店での

茶話会に切り替えたこともある。今年もお茶会を企画しているが、すべて天候次第なので、

どうなることか。特に私は雨女で、仕事でなくても、気のおけない知人らと車で遠出をする

時には、天候が悪くなる場合が多かったので、

それだけが案じられてならず、今年も天候が

どうなるかにより、そのお茶会の内容の変化を

想定して、準備をする必要があり、つくづく

外でのイベントの難しさを痛感している。

出来ることなら、手入れして、綺麗に整備された庭を、ゲストには見て頂きたいからだ。


毎朝起きて、部屋のカーテンを開けると、見上げる空、そこに暗い雨雲があると、そんな庭の

手入れすら出来なくなり、余計な雑草ばかりが

増えていく。作物を植える畑には、当然除草剤は巻けないから、毎年それが悩みの種になる。


先日所用のために、町の郊外に住む友人を訪ねての帰り道。石北線と平行して続く国道の横にある湖が少し波紋が広がっており、空の一部に雨雲があり、その向こうには、光を帯びた雲がかかり、うっすらと虹が出るという不思議な光景を見つけて、車を運転していた友人と湖側のパーキングエリアに、車を止めて、しばしそれを眺めていた。そんな光景がとても珍しかったからだ。自然は時に予想を越えて、こんな不思議な現象をもたらすものである。今日も私は空模様を見つめつつ、仕事などの予定を考えて、1日を過ごしている。

どんなに科学が進んでも、正確には予知

出来ないお天気。でもどうにかならないかと、願う空模様。仕事上に影響をもたらすとなれば、何度も天気予報を確認して、いかにすれば、集客に繋がるかを考慮する日々。ビジネスとはそのように過去の統計に基づき、立てた戦略を駆使して、人の心を動かし、それを売上という結果に導く作業である。それが幾多の失敗を重ねた私の起業家としての結論である。


取りあえずは秋に計画しているお茶会を実現

するために、天候の回復を祈るような毎日で

ある。