子供の頃、ドラえもんを読んでいて

『独裁スイッチ』というお話に衝撃を受けた思い出があります。

いま手元にその漫画が無いのでうろ覚えですが、あらすじを書いてみますね…。


…毎日毎日ジャイアンにイジメられているのび太君。

そんな、のび太君がある日ドラえもんに

ジャイアンをこの世界から消してくれるように頼みます。

半分呆れながらもドラえもんは『独裁スイッチ』という道具を

のび太君に手渡します。

この『独裁スイッチ』というのは

嫌いな相手の名前を唱えながらスイッチを押すと…

その相手を消してしまうという恐ろしいアイテム。

そして、早速のび太君は『ジャイアンなんて消えろ!』と念じながら

『独裁スイッチ』のボタンを押してしまいます…。

すると本当にジャイアンは消えて…。

消えるというか、元々<存在しなかった>という世界になっちゃうんですよ。

しかし、ジャイアンが存在しない世界では

なぜかスネオがガキ大将になっていて

今度はスネオがのび太君をイジメます。

…そして、また『独裁スイッチ』でスネオを消してしまうのび太君。

すると、また違うガキ大将が現れて…。

気が付くと世界中の人を全て消して…

のび太君は遂に一人ぼっちになってしまう…。

…で、結局このアイテムは

理不尽な独裁者を懲らしめる為の物で

ラストにはジャイアンもスネオもまた元通り現れるんですけどね。

『つまり嫌な物や嫌いな人から目を反らしたり廃除しても、何も変わらない』という

メッセージを残してこのお話は終わるんですよね…。

…それにしても、人間っていう生き物は

どうして自分よりも劣っている者を見つけては

順位をつけ、その人よりも己が勝っているっていう事を

確認する事でしか自信を繋ぎ留められない愚かな生き物なんでしょう?

…人の幸せや安らぎって

いったい何なんでしょうね。

上も下も右も左も思想も宗教も関係なく

ただ、ただ、優しい気持ちだけで

生きて行けたらいいのにね。

…難しいですね。