アンデスの山を越える航空輸送に命をかける男たちのドラマ  
     

       <コンドル>

 

こんばんは。

 

いつもご訪問いただきましてありがとうございます。

 

今夜は大好きだったケーリー・グラントの

 

仕事に厳しい、男らしい・・・いつものソフト感のない

 

大きな懐の男を演じている作品。。<コンドル>を取り上げます。

 


監督  ハワード・ホークス

 

キャスト

 

ジェフ・カーター            ケーリー・グラント 
ボニー・リー              ジーン・アーサー 
バット(キルガロン)           リチャード・バーセルメス
ジュデイ(バット夫人)          リタ・ヘイワーズ
キッド                 トーマス・ミッチェル 
レス                  アリン・ジョスリン 
ダッチ(ジョン)             シグ・ルーマン

 
バランカは南米エクアドルに位置する、バナナ輸送船の寄港地である。

 

濃い霧の中を霧笛を鳴らして輸送船が到着した。

 

 

湿った港の路地を船に向かってふたりの若者が歩いてゆく。

 

 

船から、シックなスーツを身につけた飛び切りの美人が降りてきた。

 

運ばれるバナナの間を掻い潜って歩いてゆく婦人の後を

 

早速ついてゆくふたり・

 

 

婦人は酒場を覗いた。

 

強烈なラテンのリズムに合わせて男女が踊っていた。

 

婦人は微笑みながら音楽に合わせて身体をくねらせ、

 

踊りが終ると踊り手のひとりに拍手の代わりにQをサイン送って去った。

 

 

そこに現れたふたり。後を追ってくるのを知っていた婦人は

 

かぶっていた帽子を取って、笑って上手くかわし、

 

歩いて去った。

 

男たちは”お前には手ごわい相手だぜ。””再挑戦するさ”

 

 

再度声をかけたふたり。

 

振り向いた時に二人の男がアメリカ人と分かって婦人は

 

安堵して”最初から云ってくれればお酒でもおごったのに””

 

 

婦人ミス・ボニー・リーといい、ニューヨークのショウ・ガールで、

 

南米の喜歌劇巡業を終えてパナマへの帰途、このバランカに立ち寄ったのだった。

 

早速、酒場に案内。

 

可愛いアメリカ娘はたちまちみんなの注目の的。

 

この酒場のオーナーはジョン〔ダッチと呼ばれている〕といういいオヤジで

 

隣の雑貨屋もホテルもレストランもおまけにそこのシェフもすべて

 

切り盛りしている。

 

ダッチも早速ボニーのファンになった。

 

ジョンとレスが郵便飛行士であること。

 

ボニーはショーガールを止めてここで仕事を探そうとしていることなどを

 

話した。

 

ダッチが”トミーが飛行の当番だが熱を出している。どちらか代わって

 

やってくれと言った。

 

ジョンはコインを出してレスに奇数か偶数かを選ばせた・

 

奇数を選んだレスは飛行することになった が、

 

酒場で飲みながら三人がカードをしているところに

 

カーター が入ってきた。

 

”ジョー  準備しろ  空が晴れた”

 

”レスが負けた  おれはミス・リーと食事だ”と答えた。が、   。

 

 

歩み寄ったカーターは婦人ミス・リーに言った。

 

”よろしく ジョー 準備しろ 郵便も飛行士も定刻に出るんだ

 

レスは入港する船荷のチェックだ”

 

レス”いつから俺の仕事に??”

 

カーター”今からだ”

 

黙ってみていたリーは”私にも一言言わせて!”と口を挟んだが

 

カーターは一方的にしゃべって出て行った。

 

カーターとリーの出会いだった。

 

操縦士のジョウとレスがボニー・リーの関心を引こうと争っているのを見たカーターは

 

、その罰としてジョーに、郵便運搬を命じ、レスには

 

他の仕事を言いつけたのだった。

 

この港町には定期郵便の空港があって、責任者のジェフ・カーターが仕切っていた

 

飛行機はアンデスの連山を越え、

 

しばしば起こる濃霧や密雲を冒して飛ばねばならないので、

 

非常に危険な航空路であった。

 

レスはポニー・リーに””見えるかなあの山、峠を越えるんだ!と

 

アンデスの山を指差した。”低いところで1万4000フィート

 

ダッチはこの仕事が嫌いだ いつも死と隣り合わせの危険な仕事だから。

 

    ジョウが離陸した後で濃霧が襲ってきた。

 

レスとジョンにリーは聞いた。”この霧で飛べるの??”

 

”飛べるさ 霧は地上300フィートまでさ 問題は峠を越えることさ

 

  内陸を飛ぶ時は あの峠を通るんだ 低いところで1万4000フィート

 

  見えないかな

 

   悪天候の時は危険だから 監視所を置いている”と

 

    アンデスの山を指差しながらレスはリーに説明した。

 

”バランカ 応答せよ!と通信が聴こえた・

 

峠の監視所かららしい。”霧が晴れて雲が流れている”

 

直ちにカーターはジョーに飛ばすよう命じた。

 

 

リーは飛立った小型の粗末な飛行機を見て感動したらしく

 

”美しいわ”というと”鳥と思ったか?”とカーター。

 

”人間が飛ぶから美しいのよ”という言葉にカーターは

 

リーのその感性にどうやら心動かされたようだ。

 

”鳥ならこんな天気の日には飛ばないしな”とまたしても

 

憎まれ口を利くのだった。

 

キッドが入ってきて”風向きが変わった。霧が濃くなる”と告げた。

 

キッドは以前ここで働いていた飛行士の兄でカーターの親友でもあり何でも

 

出来るカーターの大事な仲間だった。

 

カーターは直ちに帰還命令を出した。

 

そして

 

霧が晴れるまで上空を旋回するように命じたが、

 

ジョーは焦って

 

無理に着陸を試みて機体を大破し、あっけなく死んでしまった。

 

その夜、出航予定の船に乗るつもりのボニーだったが、ジェフ・カーターが

 

飛ぶことになり気がかりで船に乗ることが出来ずに居残った・

 

ボニーはここで飛行家たちの性格を知るうちに、

 

段々カーターに心を惹かれて、出発を延期してしまっていた。

 

ジョーの後任としてマクファースンが雇われてきたが。

 

彼は本名をバット・キルガロンといい、以前にもここで飛行していた。

 

がある日、試験飛行中 故障が起こったときに

 

自分だけ落下傘で飛び降り、同乗の機関士を惨死させて

 

みなの避難を買った経緯のある人物であった。

 

ところが偶然にも、亡くなったその機関士の兄キッドがここで働いていていて

 

キルガロンをとても憎んでいた。

 

しかもバット・キルガロンの妻ジュディスは

 

昔、カーターと訳の会った女である。

 

 

ボニー・リーは間もなくその事情を察知した。

 

カーターは親友のキッドの視力が弱っているのを見て、

 

彼に陸上勤務を命じた。

 

バット・キルガロンが他の者と折合いが良くないのを見たカーターは、

 

彼を次の船で帰そうとするが、

 

船賃を稼ぐためにキルガロンは危険な飛行を敢然として行ない

 

役目を果たしたので、貴重な存在であり結局、

 

ここに留任することになる。

 

カーターに強い愛を感ずるようになったボニー・リーは、

 

彼が危険な飛行任務に就くのを止めさせようとして、ピストルで彼を脅したが、

 

暴発してしまい、彼の肩にに弾が貫通してしまった。

 

ところがそれと同時にレスも、悪酔いしていたキッドと喧嘩になり

 

右手の骨を折ってしまった。結局

 

キルガロン以外に操縦できる者はなくなった。

 

定期の郵便飛行のその日、航空路は濃霧のため飛行は受け付けない。

 

しかしキルガロンは当然のように飛ぶことを決めていた。

 

キッドはこの地方の気象や地形は誰よりも良く知っているからと、

 

キルガロンの機に同乗した。

 

離陸した飛行機は上空で巨大なコンドルに襲われた。

 

コンドルが雲の合間から現れ、機体にぶつかる・・・というより

 

真正面から窓をぶち破ってキッドの顔に衝突したのである。

 

キッドはそのまま仰向けに倒れた。

 

どこかが折れたようで身体が動かないという。

 

パラシュートでキッドを降ろそうとしたキルガロンだったが無理な容態だった。

 

機体も重傷を負い、モーターは火を発した。プロペラが燃える中やっとの思いで

 

飛行場に着陸したが間一髪で機体は炎上した。

 

キッドはキッドで自分は到底助からぬ命と思って、

 

バット・キルガロンに落下傘で飛降りよと勧めたが、

 

彼は決死の覚悟で勇気を奮い、飛行場に危険な着陸を敢行したのだった。

 

2人は爆発直前に機から引出された。

 

すでに虫の息のキッドは首の骨が折れていて助かる見込みはなかった。

 

彼はキルガロンの立派な行為を伝え、弟を死なせたことも誤解かもしれないと心の中で許していた。

 

カーターにキルガロンに酒をおごってやってくれと言い残して死んでいった。

 

キルガロン顔と両手に火傷を負ってしまったので、

 

もう片腕しか使えないカーターとレスしか操縦できる者はいない。

 

郵便機はカーターの片腕とピーターの片腕で操縦された。

 

そしてみんなはキルガロンに俺たちと一緒に飲もうぜと仲間として

 

温かく迎えるのだった。

 

この空港は政府の補助を受けることとなった。

 

ボニーはやっとカーターの愛の告白を遠まわしに受けて

 

このバランカにとどまることにしたのだった。

 

 

民間航空輸送機の旋廻場面などリアルな映像で

 

男たちの必死に仕事に打ち込む姿がとても心地よい。

 

そして悪口雑言の中にお互いに分かり合ったもの同士の思いやりが

 

ふんだんに盛り込まれさすがハワード・ホークスと思わせてくれる。

 

ホークスの経験を駆使した航空映画で、

 

戦争映画ではない航空のスリリングさ、粋なセリフが随所に盛り込まれ

 

生きていくことの難しさ、素晴らしさを見事に伝えてくれる作品でした。

 

隠れた名作ですね。

 

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