第4章 職場の雰囲気をガラリと変えるテクニック![]()
~「説得」しようとするのではなく、「レッテルを貼る」~
<略>
上司と部下では、
そもそもの立場が違う。
警察官と被疑者、
学校の先生と生徒のように
立場が違う関係では、
えてして「説得」というより、
「説教」になってしまうことが多い。
よほど自分から下の立場に
おりていかないと、
説得はうまくいかない。
では、
部下を動かすときには、
どうすればいいか
そんなときに役立つのが、
”レッテル法”である。
「○○しろ!」
と言うのではなく、
「キミは○○の人間」
というレッテルを貼るだけでいいのだ。
上手にレッテルを貼ってあげると、
部下のほうも、
「なるほど、自分はそういう人間なんだ」
と納得してくれ、
結果として、
その通りのふるまいをしてくれるようになる。
この原理は、
ノースウエスタン大学の
リチャード・レ・ミラー博士たちによって
確認されている
便利な方法だ。
ミラー博士たちは、
シカゴにある公立小学校5年生たちに、
教室のごみを散らかさないように
教えるという実験を
やってみた。
その際、
あるクラスの子どもたちには、
レッテル法、すなわち
「みんなとてもきれい好きなのね」
とか
「このクラスは、ごみを散らかさない生徒
ばっかりなのね」
と話しかけてみた。
そういうレッテルを貼ってしまったわけである。
別のクラスの子どもには、
通常の説得法、すなわち、
「どうしてごみを散らかしてはいけないのか」
ということを
理屈っぽく説明してみた。
どちらのクラスとも、
実験を開始する前には、
ごみをきちんとゴミ箱に捨てるのは、
約20%である。
ところが、
「みんなきれい好きな人たち」
というレッテルを貼って話しかけるようにしたところ、
なんと80%以上の子どもたちが、
きちんとごみを捨てるようになったのだ。
先生がごみを捨てるようにと
説得した場合では、
45%ほどの子どもしかごみをきちんと
捨てるようにならなかったことから考えると、
レッテル法のほうが、
ずっと効果的であることが
確認されたのである。
<略>
『「人たらし」のブラック心理術』
by 内藤誼人 より
職場だけでなく、
子育てでも十分使えるテクニックですね♪
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