2022年本屋大賞の受賞作の一つとして朝井リョウの「正欲」がある。

ミーハーな私は(朝井リョウ氏も好きなので)安易に飛びついた。

 

・・・安易に手に取ってしまった。

これを読んでしまうと、もう戻れない。

この本を知る前の私と知った後の私の中に残るものが・・。

 

 

※例によってネタバレ含みますので、見たくない方はスルーでお願いします〜!

 

 

 

↓あらすじ(特設サイトもかっこいい・・)

 

 

なんというか、冒頭の文章からこう、共感する場面もありながら、頭を殴られる感覚を言葉というものでぶつけてくる。

 

『既に言葉にされている誰かに名付けられている苦しみがこの世界の全てだと思っている、そのめでたい考え方が羨ましいと。

あなたが抱えている苦しみが、他人に明かして共有して同情してもらえるようなもので心底羨ましいと。』

 

『お前が安易に寄り添おうとしているのは、お前が想像もしていない輪郭だ。自分の想像力の及ばなさを自覚していない狭い視野による公式で、誰かの苦しみを解き明かそうとするな。』

 

この本を読んだ後は、もう多様性なんて言葉を安易に使えなくなるし、

今までの自分が僅かながら持っていた考えというものが一気に揺らぐようなこの読書体験を味わうことになる。

(手元に残ったこの感覚で、今、自分は何を歌うべきか、考えてしまった。強烈すぎる。)

 

また朝井さんは私を迷路の中に招き入れようとしてくる。

そこに出口はあるのだろうか。

朝井さんが綴る言葉はいつもリアルだ。リアルすぎて、怖い。

本と現実の境界線がわからなくなる。

 

正しい解答ってなんだろうか。そもそもそんなものはあるのだろうか。

 

だけど、自分の理解が及ばないことがあるって知れたことが、今後生きていく上で少し救いになるような気がした。

何という本を出してくれたんだ。。

安易に手を出した「正欲」という読書体験だが、体験できてよかったと心の底から思う。

 

近所の小学校から陽気な音楽が流れている。

校庭にいる生徒の体操着と赤白帽が目に入る。

先生のメガホンから「赤組〜。白組〜。」の声が聞こえる。

そろそろ運動会の時期が近いらしい。

 

思えば私が小学生の頃、応援団に入っていた。

応援団員が持つポンポン(あのふぁさふぁさしてるやつ)に憧れていた。ポンポンにとにかく触ってみたかった。


それはさておき、とあるクラスの道徳か何かの時間で、応援団のエールで使用する言葉を募集するというものがあった。


例えば団長が「救急車の色はー?」と言い、応援団員が「しろー!」と叫ぶみたいな感じで、その応援カラーを彷彿させるものをひたすらピックアップするという時間があった。


今でも覚えているのだが、当時赤組だった私は、クラス全員に配られた真っ白な紙を前に赤と言えば、、、?と必死になって考えていた。


よくある消防車とか、りんごとか、一般的に連想される赤いものが頭を横切るが、それは誰かが書いているだろうといわゆる王道は避けた。

頭にパッと浮かんだ赤いものを紙に書き、満を持して提出した。

 


回収されたクラスメイト分の紙。くじ引きのごとく箱から次々と開封され、読み上げられる。

赤いそれは多数決で決まるらしい。

消防車、太陽、ポストなど続々と黒板に連なる文字と票数。

その時だった。

クラス委員が読み上げる「うさぎ」という言葉が聞こえた。

 

「(おー!きた!)」と心が躍った。

そう、私は赤いものとしてうさぎを書いたのだ。

 斬新でいいだろー!と自慢気な顔の私。


そして、黒板に並ぶ「うさぎ」という文字とともにクラスが騒ついた。


同級生「え?うさぎって白くね?」

 

その言葉を聞いた私は凍りついた。


私「(確かに・・)」


2次元のキャラクターの見過ぎだった。

私は赤やピンクっぽいうさぎは可愛くていいなぁ〜という浅はかな考えを導きだしていた。何の疑問もなかった。


※イメージ図



 

私「(確かに冷静に考えればうさぎは白いじゃんか・・・。学校で飼っているうさぎも思えば白いし、白なんて敵チームを応援しているようなものじゃんか・・!え、何で気づかなかったんや、アホすぎる・・・!!)」

 

急に押し寄せる羞恥心。唯一、匿名だったのが不幸中の幸いだった。


騒つくクラスの中で、書いたのが私とバレないように必死だった。

息を殺して目の前の黒板だけを見つめた。

恥ずかしい。

全裸で歩いているような感覚だった。

もういっそ、クラスのこの空気と私の体温と肉体が混ざりあって蒸気になり、何事もなかったように消えないだろうか。

一瞬、透明人間になるでもいい。

そんなマジックがあるなら喜んで実験台になる。

 

そして導き出された「うさぎは白い」という結論。

同時に黒板から消える「うさぎ」という文字。

 

いつもの温度に戻るクラス全体と血の気が引いていく私。サーモグラフィーで客観的に見たくなる。

 

そして私がうさぎと書いたことはバレずに(採用もされずに)運動会が終わった。

数ある運動会の思い出の中で、それがいつまで経っても脳裏にこびりついてくる。

 


そんなことを思い出しながら、近所の小学校から流れる陽気な音楽を聞いている。

多分、今週末が運動会だ。

久々の更新になってしまいました。病み上がりからこんにちは。

だんだんいつもの調子に戻りつつあります。健康ってありがたいね。

 

今年のGWは本を読むか、映画見るか、ひたすら寝るかの3本でした。(サザエさん風に)

 

最近読んだ本。

私の好きな作家さんの3本指に入るくらい大好きな伊坂幸太郎さんの「ペッパーズ・ゴースト」!!

※相変わらずネタバレ含んでしまうので見たくない方はスキップしてくださいまし〜

相変わらず伊坂さん節炸裂で、スピード感持って読める。本当面白い。伊坂さん大好きすぎる。

ネコジゴハンター2人のコミカルな会話だったり、先行上映みたいなファンタジーちっくな場面もありつつ、後半のハラハラする事件の展開、そして急にポンっと出てくる名言も良くて、ハッとさせられる言葉がさらっと詰まっていたりする。控えめに言って最高です。

いつも伊坂さんの新刊が出るとわくわくする。

 

しっかし、ペッパーズ・ゴーストはついこの前でたのに、もう最新刊出てるってその執筆スピードに脱帽。

また読みたい本が溜まっていく。嬉しい悲鳴。

伊坂さんと同じ時代に生まれてよかったな〜。新刊も気になる〜。

みんなの最近のおすすめも知りたいっす。

 

 

過ごしやすい気温だ。

窓を全開にして、虫におびえながら、そよ風を感じるこの瞬間がたまらない。

春から夏にかけてのこの感じ。いいぞ。

 

そういや、先週末に初めて草加健康センターに行った。

知る人ぞ知る、知らない人は知らない、銭湯に囚われた男、後藤慎弥(センポクカンポクのベース)がゴリ押しする場所である。

 

 

お風呂とサウナメインで行ったのだが、お風呂の種類がかなり豊富。

私の大好きな炭酸泉もあるし、露天風呂は本場の草津の湯を堪能できるそうで、白っぽい湯が体をとぅるとぅるにしてくれた。(気がする。)

メインの「効仙薬湯」は香りがザ・薬草!!って感じで、皮膚に効用を訴えかけてくる。

(体に良いんだな~と思って長湯してると、だんだん大事なところがひりひりくるので注意 ※個人差あり)

 

さて、問題のサウナ。

半ばドキドキしながら入って数分。

あっつ!!!!

 

いや、あっつい通りこして
痛った!!!!※個人差あり

 

己の皮膚が焼けるかと思った。

たった数分。5分もいれない。出口までの距離、足から伝わる熱が熱すぎて半ば小躍りで退散する女。

 

そして水風呂も、これまた非常に冷たい。15度くらいだったが、もう、さっと浸かってさっと出るみたいな。

野菜の下ごしらえみたいな。湯通しみたいな。余韻に浸る間もなかった。

 

でも、昨今の心地よい風と気温だ。外気浴用の椅子で口をあけて昇天(という名の爆睡)していた。

最高かよ・・・・!!!

 

超音波ジェットも最高。「うぅ~↑↓うぅ~↑↓うぅ~↑↓」とサイレンのような唸りを漏らす女(意味:気持ちいい)

ミストサウナも最高。電子マッサージは未だに慣れない。おびえる。。

 

とにかく良かった。まだまだ知らない世界があるなぁ。

みなさんもよければぜひ。風呂上りのクラフトビールも美味しいヨ!(誰)