仙台で今開催中の「写真新世紀展」に、浜中悠樹さんという方の作品が展示されています。
この写真を見た瞬間、連想されたのは名和晃平さんのドローイング。
「日本画のような」と評されることが多いという浜中さんの作品と、脳内で繋がった理由は…?

i am aki-nyam. ( art + science + life.... )-yuhamanaka1 i am aki-nyam. ( art + science + life.... )-nawadrawing1
i am aki-nyam. ( art + science + life.... )-yuhamanaka3 i am aki-nyam. ( art + science + life.... )-nawadrawing3

左側が浜中さんで、右側が名和さん(作品集から。色等は調整)

i am aki-nyam. ( art + science + life.... )-yuhamanaka2

上が浜中さんで、下が名和さん。

i am aki-nyam. ( art + science + life.... )-nawadrawing2 i am aki-nyam. ( art + science + life.... )-nawadrawing4

まだ上手く言葉に置き換えられないんだけど、うひゃ!ですわ。
ね、うひゃ!って感じでしょう!浜中さんの作品を通して、名和さんの日本らしさっていうか、
連綿と紡がれてきた日本美術の歴史が息づいてるのが解るってこの感じが!
(なんて、あまり論理的に言葉使ってないんですけどね^^;)

そこへ持ってきて、先週のSWITCHインタビューで、作品を見た妹島さんが「日本画みたいね!」と。
たしかに!窓枠がちょうど屏風のようだよ。

i am aki-nyam. ( art + science + life.... )-inujima 

すると、ニューヨークのメトロポリタン所蔵で現在展示中のPixcell-Deer#24が琳派のセクションに
置かれていることが更に納得できるではないか。
単に、日本では鹿が神の使いとされているからでも、まして、奇を衒ったってことでもないのだな。
なぜそこに置かれるのかっていう文脈がきっちりある。なるほどねー・・

i am aki-nyam. ( art + science + life.... )-Pixcell-Deer#24

美術史をしっかり学んでいたら当たり前のように理解することなのかもしれないけども、
いいの、自分で見つけて納得する過程や偶然の発見が楽しいんだから!笑


そういえば先日、ベネツィア・ビエンナーレで日本館が特別表彰を受けました。
日本代表だった田中功起さんが、受賞後批評家のコメントに対して反論をしていた、
その中の言葉を思い出す。

 …ぼくらは連綿とつながってきているわけで、勝手にそれを切りはなさいでください。
 もちろん日本だけでなく、海外の美術の歴史ともつながっています。
 せっかく、海外でも日本の戦後美術への関心が高まっているわけで、ぼくらは単線的な歴史観をすて、
 複数の時代のアーティストが同時にさまざまな活動を展開する、そんな時代に生きています。…

誰が誰に似てるとか新しくないとかを問題にしすぎると、見えなくなるもののほうが多いんだろうな~
って思いますねぇ。素人ながら。



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