知り合いに勧められて行って参りました。
実験的?と言うか挑戦的?と思ったのが、ラモーの新クラヴサン組曲を弾かれたこと。
ラモーとはフランス・バロック音楽の作曲家で、あんまりメジャーではない印象ですが、私はバロック音楽が好きなので知らないなら知らないなりに楽しめると、踏んでおりました(実際その通りでした)。
地方で、メジャーどころじゃない作品を演奏することはなかなかの冒険だったと思いますが、時にはこんな演奏もいいもんだ。
お席が前から8列目と非常に奏者と近い位置でして。
演奏の一挙手一投足が間近に見ることができました。
演奏は、癖のない王道系かな。かといって面白味に欠けるわけでもなく、全うな演奏でした。パフォーマンスは大げさなものではなく、むしろ静かな方かと思うけど、よくよく見てると、全身で奏でている感が伝わりました。
右足は反響ペダルを踏むので、そちらもリズムを取る一つかと思うけど、左足のパフォーマンスが面白かった。爪先をトンと床に打ち付けたり(それも強弱あり)、かかとを上げて下ろしたりなど多彩でした。
その法則性を探ろうとうかがっておりましたが、とうとう分からなんだ😅
あのリズムは独特のもので、あれありきで独自の世界観で曲を出しておられるんだな、と思いました。
曲はショパン含め、聞いたことがあったりなかったりのものでしたが、聞いたことあっても奏者の世界観はそれぞれ違うから面白いね。
ショパンはともすればキラキラ演奏の人も多く、それも素敵ですが、この奏者はキラキラはあえて抑えて深みのある彩りある演奏だったと思います。