実母の通院介助が始まったのが1年ちょい前。長らく週末の通院、買い物介助さえしてあげたら(薬の仕分けもね)、料理や洗濯、掃除などの日常生活は何とかできないことはなかった。
それでも、ついうっかりフライパンを焦がしたり、電子レンジの使い方が分からなくなったりなどプチトラブルはあったのですが。

それが3月末、家の中で転倒し、起き上がれなくなって入院(ちなみに転倒したときの記憶はないそうです)。
腰部の圧迫骨折で入院、だったのですが、今は腰部というよりも、膝や足が痛み、歩くのがおぼつかないので、まだ退院のお許しはでません。
入院してそろそろ2カ月。まだ退院の話はでないんですよね。

というのも、歩くのが心許ない。歩いているところを見てると、気ははやるけれど、体がついていかず、ついつい前のめりになってたおれそうになる。ま、足下みないでずんずん前へ進もうとしているところも要因なんですけどね。そのたびに「もっとゆっくり」「慌てないで」「足下見て」と言うんですけど、もともと強い性格の支配者気質なので(笑)、人の言うことに滅多に耳を貸さない。耳も遠いので聞き違いも多く、特に変なことも悪口も言ってないのに、「なんでそんなに人をバカにしたようなことを言う!」とキレられ、閉口する。というようなことがまあ次々出てくるわけですよ。

歩行が怪しいだけでなく、かなり頭の中の老化も進んでいるようで、言葉がでない、文字をうまく書けない、CDプレーヤーなどの操作の仕方は紙に書いてあげていても理解できない。昨日言ったことを今日は忘れている(←ま、この類は私もしょっちゅうですが!)、被害妄想がひどい、などなど、まー挙げればきりがないくらいです。

歩行困難より、実はこちらの方が深刻ではなかろうか。

でも、いろんな人に聞いたらば、特に高齢者は入院したら急激に怒りっぽくなったり認知症が進むなどの症状が現れる人も少なくないようで。
みんな退院したら症状が治ったか緩和したっていうから、それなら早めに帰してもらったほうがいいのかな。
でもね、今は東京の叔母がいるからいいけど、日中一人にするのは怖いんだよなあ。
まだまだ足下おぼつかないので、うっかり転んだりというのも十分ありうるし。
何より、食事の支度が多分もう無理なので何とかしないといけないけれど。兄が同居はしているけれど、朝早く出て夜まあまあ遅い仕事だから食事の支度までやれとはいえぬ。

となると、私がなんとかすればいいんだろうけど、私も毎日は自信ないなあ。
お総菜を作り置きしても、電子レンジの使い方も怪しい人なので、自分で整えるということが厳しいだろうし。

多分、家に帰るということになれば、その辺のサポートをしてくれるサービスに頼ることになるんだろうけれど、全く見えません。

でもまあ、退院はもうしばらく先かなあ。

叔母は「気が強い性格だから、これからどんどん気むずかしくなっていって、結構大変だと思うよ」って脅すし(苦笑)

ま、あながち脅しではなく、現実に近い予測ではありますが(苦笑)

できることはやるし、やらなきゃいけないと思っているけれど、そのために私自身が壊れたり、家族に影響与えるようなことにはしたくないなあ。
ま、みんなそう思っていても他に手がなけりゃしょうがないんだけどさ。

子育てもしんどかったけれど、子どもは成長するからね(ま、こちらもいろいろありますが)。それに比べたら、介護って終わりが見えないし、終わりってことは、親が死ぬってことだからさ、うかつなことは言えないよね。

せめて自分は娘に頼らなくても済むように心がけよう。
あらゆるパターンをシミュレーションして備えよう。

ぐらいのことしか思いつかないなあ。