仕事がら質問をする機会が多い私です。

 

「質問に始まり質問で終わる」のが取材ですから、

年がら年中、相手に何かを聞いているのです。

 

今でこそ、どんなタイプの人に会っても

楽しく取材できますが、

 

取材慣れしていない頃は、

会話が途切れてしまうこともありました。

 

「あれ、沈黙が続くぞ」

「なんか怒らせてしまったかな」

「私の取材楽しくないのかしら」

「もしかして私のこと嫌い?」

 

中には、こんな風に不安になってしまうケースがあったんです。

 

今でも覚えているのが、社員紹介の原稿を書くのに

取材させていただいたデザイナーのAさん。

 

前に座るなり仏頂面で

目を合わせてもくれません。

 

あの手この手で質問を投げかけても、

返ってくるのは一言二言の返事だけ。

 

これでは読者の心を打つ原稿が書けないと

さすがの私も焦ってしまいました。

 

しかし、一つの質問をきっかけに

Aさんに笑顔が!

 

それまでの重い空気が一変して

急にしゃべり出すようになったのです。

 

流れを変えた質問はこれ。

 

「Aさんは、社長と同じ大学だったんですよね?

 学生の頃の社長はどんな方だったんですか?」

 

Aさんが社長の同級生ということを事前に聞いていたので

ふと聞いてみたくなったんです。

 

サークルも同じだったAさんは、

学生時代の社長のお茶目ぶりを

身振り手振りで話してくれました。

 

社長の意外な一面を知り、

私もつい前のめりに。

 

この話題をきっかけに、

Aさんとの距離が一気に縮まった気がしました。

 

また、仕事ではないんですが、

主人の家に初めて行ってお泊りしたときのこと。

 

主人と義父は酔っぱらって先に寝てしまい、

私と義母が取り残されてしまいました。

 

初対面で、あまり話すことがない二人です。

時々訪れる沈黙に、私の緊張はピークに!

 

「あぁ私、気の利かない嫁だと思われていないかしら…」

 

そんな私を救ったのは、この質問でした。

 

「〇〇さんは、小さいころどんなお子さんだったんですか?」

 

「そうねぇ、とにかく悪さばかりする子だったとよ」

 

その後、主人の悪ガキエピソードが出るわ出るわ\(゜□゜)/

二人とも一気に打ち解けて、楽しい時間を過ごすことができました。

 

初対面の人と接するときは

こんな風に、一旦共通の話題で距離を縮めてから

本題に入ると、相手が心を開いてくれます。

 

質問をしていて、相手が嬉しそうに答えてくれるときは

こちらも嬉しくなりますよね。

 

相手も自分も幸せになれる質問の仕方について

この本が、そのコツを教えてくれます。

 

口ベタ、あがり症、人見知りのための「質問」で会話を盛り上げる方法

 

 

口下手、あがり症、人見知りの人向け。

とくに営業や、

私のように取材を仕事にしている人におすすめの内容です。

 

初対面での会話が進まない人は

ぜひ読んで、仕事や毎日の生活に役立ててくださいね。