近所のアンティークショップ、大好きな場所です。

 

美術館でのインターンが、早いもので、残り二週間となりました。

 

私をインターンとして受け入れてくれた、アジア美術の学芸員さん(以下ボス)は、本当に尊敬できるいい方で、

他の部署にインターンした子達は、比較的雑用もしくは事務仕事を任されるのが多いのに対し、私は本当に、毎日いろんなことをさせていただきました。

 

書類の整理以外にも、

ご自身が出席するミーティングの多くに同席させてくれたり、

ご多忙な中、コレクションに保管されている美術品の本物を、週に一度は見せてくださるし、

草書体で書かれた古文書を読む練習や、巻物の取り扱い方も教えてもらいました。

この美術館で、学芸員として働くご自身の思いを、質問すれば率直に答えてくれた。それが本当に勉強になったし、有難かった。

 

そして何より、世界中のオンラインデータベースでまだテキストが公開されていない日本語資料の英訳を私に任せてくださり、翻訳者として私の名前をウェブサイトに載せてあげたい、とまで言ってもらえた。小さいことだけれど、「世界で初めて」をすることで、世界の研究に貢献できる、いいプロジェクトだろう、と笑って言っていた。(これから美術史の研究の道に進みたい私にとっては、これからのキャリアを考えると大きなプラスになり得ることです。)

 

ただの大学あがりのインターンにここまで懇意にして頂けるとは、思っていませんでした、本当に。

 

人によってボスへの意見は様々あるかもしれないけれど、私は、こんな尊敬できる人の下でインターンができてよかったと思います。いつ退職してもいいくらいのお年の方だし(記憶力もバイタリティもものすごくあって、とてもそんな風には見えないですけれど)

 

職場環境に慣れる気がしなくて、このインターンを引き受けるのが最初、ものすごく不安で怖かったけれど、

「きっとすごく良い体験になるよ!」と応援してくれた友人たちの言葉を信じてやってみて、本当によかったと思います。

 

 

ルームメイトの猫。毎日の癒しです。

 

 

このインターンが終わったら、ハーバードで開かれる社会人文学系の学会に行って、(とりあえず場慣れしに行きます。美術歴史関連の面白そうな研究発表も見れると思うし...。)ボストンとカナダの大学院をいくつか見学してから、日本に帰ります。

 

日本に帰ってからは、web系の会社で翻訳やサービス品質向上を中心に、お仕事をさせていただけることになりました。

 

日本に帰国するのは正直、怖いです。休暇には頻繁に帰国していたとはいえ、大学院進学が決まるまで、少なくとも一年間は住むとなると...カルチャーショックとか、また色々とあると思うから。

 

けれど、このインターンを引き受ける前、不安で逃げ出したかったけれど、やってみたらすごく面白かったことを思い出して、

日本の一時帰国も、そういう風にうまくいくんだろうと思うようにしています。

 

新しい環境にいくたびに、苦しくても楽しくても、自分が成長できるのは間違いないと思うので。

自分がどう変わっていくのか見るのを楽しみにしながら、毎日目の前にあることだけ一個ずつ消化して、進んでいきたいです。

 

北米大陸に、絶対に、帰るんだ!!!

とベルギーで苦しかった時に決めたので、また院に進学しに戻って来るつもりです。

 

本日も読んでくださり、ありがとうございました!

 


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