アレルギーって⑬(我が家の経過)
2007年3月19日。
ゆりの症状から、おかしいと思ってはいたけれど、
主治医の先生の言われた言葉からだったら、行くべきではないし、
私はどうしたらいいんだろうって迷っていたのが、
やっと、自分のものの見方・判断にチョット自信が持てた私は、
主治医のところへ、報告をしに行った。
「先生、あの、負荷テストで、結構症状がひどかったんです・・・」
「・・・そうですか(ちょっと憮然とした表情)、どういう症状?」
「最初、咳が出たんです」
「・・・それは違うと思いますよ、咳は」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ガ━━(´・д・`|||●)━━ン
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・
速攻、否定!!!! ヾ(;→㉨←)ノ あわわわ・・・
ど、どうしよう・・・・。
・・・内心私は焦った。 (;´艸`)ぁぁぁ ・・・
ヾ(〃>_<;〃)ノ イヤイヤ ・・・ここで、くじけちゃ駄目。(内心の声)
「・・・あ、あのお・・・。
・・・・その後、全身びっしりとブツブツが出たんですが、とても機嫌が悪く、手に負えない状態でした。それから、足に、ミミズ腫れのような盛り上がった、血管が浮き出たような感じの線が何本も出て、これが、今でも、すごい痕になっています」
ここで、チョット先生の顔色が変わった。
「・・・で、その症状は何時間後から出たの?」
私は咳の出初めた時刻を答えた。
「3~4時間後位からです」
「・・・そのブツブツは翌朝はどうなっていたの」
「はい。翌朝には、足のミミズ腫れ以外は、ブツブツはすっかり消えて綺麗になっていました」
「・・・お母さん、それは蕁麻疹だ」
Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン !!!・・・・・今度は単なる蕁麻疹扱い!?
(私は蕁麻疹=軽いブツブツだと思っていた)
「じ、じんましん ですか・・・?」
唖然としている私に先生が更に説明をした。
「翌朝消えるのが特徴です。要は即時型です。完全除去をしましょう」
・・・・・・・・へ?
完全除去ォォォ???
即時型???
ブツブツは10時間後だけど?
「典型的でないけど、3~4時間経って出るのもあるからね」
と、先生が付け加えた。
う~ん、先生は3~4時間後にブツブツが出たと思い込んでおられる・・・
どうしよう・・・。訂正した方がいいよね、チャンと言わなきゃ・・。
でも、訂正したら、咳を症状として認めていない先生は、
「なんですって?だとしたら、遅発型だし、RASTクラス1なんだからどんどん食べさせなさい」
・・・とか、言われそう・・・
普通は除去しないで、食べられる方がいいって言うお母さんの方が多いんだと思う。
そりゃ、私にしてみたって同じなんだけど、負荷テストで懲り懲りしていた私は、
とにもかくにも、もう、ゆりに食べさせたくは無かった。
ゆりはまだ、1歳2ヶ月。
まだそんなに、いろんな食品に馴染んでいなしし、
食べる楽しみを奪うのはもっと大きくなって物の訳の解ってきたころのほうがキツイはず・・・。
切羽詰っていた私は、ゆりにもう、これ以上食べさせたくない一心で、
先生の勘違いをあえて否定しなかった。
決して、患者としていい事とは思わないが、私の訂正しなかった心の裏には、
今までの経緯より、先生の判断に対して、信頼より、
不信感の方が大きくなってしまっていたからのように思う。
じゃあ、どうして、
RASTがクラス1だから絶対出ないだの、
ブツブツがでても、来なくても良いだの、
病院内で大丈夫だったから、普通に食べさせろだの、
3日間のテストの後での報告もいらないだの、
・・・テストをする前から、決め付けて言ってたのは、 何だったの?一体。
先生は、その後、言い訳のように、
「データでは、RASTのクラスの低い人は、95%は出ないんですけどねえ」
なんて仰っておられた。
でも、うちはその残りわずかな5%なのかもしれないじゃない。
それが、単なる確率上、起こり得ないって、テストが終わるまで決め付けないで欲しかった・・・。
・・・何だかくやしい気がしていた。
そこへ、先生がこう付け加えた。
「そういう時は、病院にきたらよかったのに」
・・・
来るなっていったの、先生ですけど(‐”‐;)
まあ、もう、怒る気もしなかった。
そんなことより、とにかく、もうゆりを苦しませなくても済むという安堵感の方が大きかった。
ああ、良かった・・・除去の指示がもらえて・・・。
でも、食物アレルギーはそれで終わらなかった。 ハア・・・
この続きは、アレルギーって⑭にて
アレルギーって⑫(我が家の経過)
2007年3月15日。
3回目のゆりの小麦の負荷テストが終わった日の夜。
私は、またもや、子供達が寝静まった夜中に、ネットで検索していた。
その中で、小児科の先生で、掲示板上でアレルギーの相談に乗ってくれるサイトをいくつか見つけた。
私はもう、わらをもすがる思いで、そのうちの一つで、食べ物に関して沢山答えておられる先生のBBSに書き込んでみた。
何か特殊な治療法をしておられる先生のようだったが、ホームページ上で書いておられる食物アレルギーの知識はとても豊富だったし、熱心そうな先生だった。
ゆりの症状と、今回の負荷テスト、そしてその結果。
そして、主治医の先生にはブツブツ位で来なくていいと言われたが、この結果で本当に行かなくて良いと判断できるのか。
・・・を質問してみた。
その答えは・・・、
・ゆりの症状は、呼吸器症状、消化器症状を伴う、ちょっと危ないタイプであると思われる事。これが進むともっとひどいアナフィラキシーを起こす可能性もあるということ。その先生の方針では、ゆりのような症状だったら、小麦の完全除去にするということ。
・負荷テストで、その先生の病院では、初めからそんな大量に(例えばうどん50グラム)負荷をかけないということ。ごく微量から初めて徐々に様子を見ながら増やしていくとの事。
・また、負荷テストで、何らかの症状が見られた際には、保護者にその時点よりそれ以上食べさせるという事(連日摂取)をしてはならないと、禁じている事。
・・・どの答えも、私にとっては、目からウロコ状態だった!
そして、・・・その答えで、私の決意は固まった。
私の疑問は、少なくとも私が思っているだけじゃなくって、アレルギーを見ている他の先生から見ても、やっぱりほっといていい問題ではなかったんだ!
よし!週明けに改めて主治医の先生のところへ、来なくっていいって言われたんだけど (←こだわってる)相談しに行ってみよう!
・・・また、キレられるかもしんないけどサ・・・
・・・いや、くじけちゃ駄目!ゆりの為なら、なんのその!
当たって砕けろ、で、(いや、本当は砕けたくなんかないし・・・)
もし、主治医の先生がこの症状で除去って言わなかったら、
・・・その時はきっぱりと迷わず、遠方であっても他の病院に変えよう!
やっと、自分のものの見方、判断に自信がついた私は、週明けの3月19日の月曜日、主治医の先生のところへ行き、今回の症状を報告した・・・。
では、続きは⑬にて。
アレルギーって⑪(我が家の経過)
2007年3月13日。
ゆりの小麦の負荷試験(除去誘発試験)の初日だった。
うどん、50グラムを朝一回食べさせて反応を見ることを、3日連続で行わなければならなかった。
初日に食べさせたのは、病院で。あと2日は自宅で・・。
その、初日の13日の午後から、ものすごくゆりの機嫌が悪くなり、
咳・鼻水が出て、夕方から広範囲に、結構ひどい発疹と膨疹(ぼうしん:盛り上がった浮腫のような、発疹)が見られた。唇が切れて血が出ていることと、耳の中を痒がって血が出るほどかきむしっていた。
そして、下痢(軟便に近い)もしていた。
発疹が出た後、その発疹自体は1時間くらい経った後にすうっ・・と、
嘘のように・・・引いてきて、発疹は薄くなっていった。
そして、翌朝、3月14日。
昨夜の発疹はみな、跡形も無く消え去っていた。
本当に嘘のように発疹は消えていた。
残っているのは、足のところの膨疹の痕が、かさぶたのように盛り上がって残っているのみだった。
その日の朝、私はうどんを食べさせるべきかどうかものすごく、迷っていた。
「症状がが出てもあと、2日間食べさせなさい」
「ブツブツが出たくらいで、来る必要はありません」
「病院内で、出なかったので、後に起きるのは危ないモノではありません」
「2時間以内に出ないということは、普通に食べさせていいからね」
・・・先生に言われた言葉が、頭の中でぐるぐる渦巻いて回っていた。
本当に、大丈夫なんだろうか・・・?
昨日のゆりの症状から、私は正直言って、もう食べさせたくは無い。
少しの症状だって、症状は症状。苦しいのは私じゃあない、苦しむのは本人のゆり・・・。
一体、あんなひどい状態でも、みんな負荷試験で食べさせているんだろうか?
症状が出た時点でもう、診断が確定にならないのは、再現性を見ないといけないからなの?
でも、それにしても、あんなに発疹が出るなんて・・。
それに、変な咳と鼻水。
風邪なんだったら、ずっと症状が続くかひどくなり続けるはずなのに、
あれから、咳・鼻水は出てはいない。
あの時、一時だけの一過性の症状っていうのは、やっぱりあれもアレルギー反応の一つなんだろうか・・・。
13日の夜、子供達が寝静まった深夜に、私は救いを求めるようにインターネットで、
アレルギー反応に咳・鼻水があるものなのだろうかと、検索しまくっていた。
その中には、アナフィラキシー(即時型の激烈な反応。ひどい時は死に至ることも在る)には、
咳・鼻水といった症状も見られる、と書いてあった。
即時型・・・・?
うちの子は遅延型か遅発型のはず・・・。
今回のゆりの咳・鼻水をアレルギー症状として捉えていいものなのかどうか・・・。
もし、そうだとしても、食べてから5時間も経ってから咳込んでいるんだから、
どっちにしても、アナフィラキシーとまでは言えないんだろうか・・・???
でも、私の中に、また、先生の言うとおりしなかったら、
「もううちでは診れませんよ」
と言われたように、今後、診てもらえなくなってしまうのではないか、
という、恐れの方が強かった。
それと、自分でも、咳・鼻水が症状ならば、
食べさせた時にまた同じように起ってくるはずだと思った。
結局、私は、ゆりにまた食べさせる方を、選択した・・・・・。
【3月14日】
小麦の負荷試験2日目。自宅にて。
AM6:30 まりとゆりにうどん50グラムを食べさせる。
AM11:00 この時間ごろより、ゆりに咳・鼻水が出始める。
PM4:20 ゆり、激しく泣く。昨日より咳・鼻水がひどい。
PM4:00 昨日ほどひどくは無いが、やはり全身に発疹が出る。
発疹はやはり、1時間くらいで薄くなってきて、翌日の朝にはすっかり消え去っていた。
ただ、足のみみず腫れの痕だけは、無残にもそのまま残っていた。
・・・この時点で、私はものすごく消耗しきって疲れ果てていた・・。
でも、頭の中は、ゆりのことで一杯だった。
やっぱり反応が出るんだけど・・・。でも、私はどうしたらいいの?
うどん50グラム(うどん6~7本くらい)でコレだけの反応をするんだから、
これで普通に食べさせた時には、一体どんな事が起ってしまうんだろう・・・。
でも、ひとつ不思議なのは、1歳過ぎてからパンなんかを食べさせた時には、
夜お風呂に入った時にブツブツが少し出て、痒がる程度だったのに、
どうして今、こんなにキツイ症状が出るんだろう?
いくら、除去した後はキツイ症状が出るんだといっても(リンケルの法則)、
実際に普通に食べさせていた時と違いすぎるって、どういうこと?
こんなんだったら、食べさせ続けていた方が、マシだったんじゃなかったの?
もしかして・・・。
何だかよく解らなくなってきた・・・。
でもまた、明日・・・、食べさせなきゃいけない・・・。
やっぱりその夜、私は何時間もネット検索をし続けた。
でも、私の疑問に答えれるものは見つからなかった・・。
【3月15日】
小麦の負荷試験3日目。自宅にて。
AM 6:30 まりとゆりにうどん50グラムを食べさせる。
AM 8:00 ゆり、軟便をする。
AM 9:30-11:00 咳が多い。鼻水もものすごい。
朝からだが、また寝かけていたが、寝られない。
PM 3:00 とても機嫌悪い。激しく泣く。また、咳・鼻水。
PM 4:00 またもや、全身に発疹。咳・鼻水止まらず。
そして、発疹はおととい、昨日と同じように1時間位したら薄れてきた。
ここまで、再現性があると、アレルギー無いとは言えないんじゃないだろうか。
でも、先生は、ブツブツが出ても、食べさせろと言った。
・・・これでも?食べさせて、大丈夫なの?・・・本当に。
毎回、うどんやそうめんやラーメンを食べた時に、パンを食べた時に、麩を食べた時に、
・・・こんな状態になっても?
苦しんでも、食べ続けなきゃ、いけないの?
栄養を取るため?
そう、栄養は大事。
食べさせたい、とても食べさせたい。
・・・母親なら、特に・・・そう思う。
我が子に栄養を与えて、育てたいというのは、母親の本能のようなもの。
理屈じゃない。
・・・私は、
診断のためのテストだから、
ゆりの為なんだから、
コレをしないと、診断がつかないんだから、
良くなる為の通り道なんだから、
皆していることなんだから、
お医者さんがしろっていうんだから、
今の医学では必要な処置なんだから、
・・・だから、仕方が無かったんだ。
と、自分で何故か言い訳をしていた。
・・・言い訳でもしないと、気が変になりそうだった。
ゆりの症状を見て、苦しがる様子をまのあたりに見続けて、
・・・私は、ずっと自分を責め続けていた。
いくら検査の為とはいえ、実際にゆりに食べさせたのは、毎回、私だった。
私は、大切な愛おしい我が子なのに、母である私自身が、
ゆりを苦しめる原因を直接、しかも繰り返し、口に運んで与えてしまった。
その罪悪感に責めさいなまれていた。
言葉は、悪いけれど、
『我が子を手に掛けてしまった』
・・・ような気持ちがしていた。
このやり方で、本当に正しかったのか? もっといい方法はなかったの?
子供は自分で病院を選べない。 みな親のする選択に従わざるを得ない。
私は、本当に正しい事をしているのだろうか?
それに、第一、本当に普通に食べさせてもいいの?
もう、病院内で出ないと確認したから来なくてもいいと言われた。
本当にそれでいいの?
・・・諦めきれない私は、その夜、またパソコンに張り付いて、ネット検索をしていた。
そこで、あるサイトを発見した。
また、長文失礼いたしました( ̄ー ̄;。では、続きはアレルギー⑫にて
アレルギーって⑩
観察室というところに行ったゆりと、おじいちゃんと、私。
看護師さんが、言った。
「じゃあ、まず、うどんを10グラム、食べさせてみてください」
え・・・?10グラムって言っても量りがここに無いからどうやって分けたらいいの?
「あのー、10グラムってどうやって計るんでしょうか?」
「・・・じゃあ、コレだけ食べさせてください」
と言って、看護師さんが目分量でささっと分けられた。
なんだ、そんな大雑把でいいのね・・・。家で、すごく神経質に50グラム、50グラムって量りとにらめっこして図って持ってきたんだけど
そして、ゆりに10グラム食べさせ、20分間様子を見るとの事だった。
・・・・・・・・・そして、20分後。
タイマーが鳴って、看護師さんが部屋に戻ってこられた。
「どうですか?」
「はい、特に変わりありませんが・・・」
「じゃあ、残りの40グラムを食べさせてください」
「はい、わかりました」
と言って、残り40グラム(?たぶん)をゆりに食べさせた。
それから、40分間様子を見るとの事。
・・・・・・・・・そして、40分後。
看護師さんが、
「どうですか?」
「はい・・・、特には・・・」
「そうですか、では、院長の診察がありますのでね、待合室で少々お待ちください」
そして、待っていると、診察室へと呼ばれた。
先生が、
「病院内で、1時間見ましたが、なんとも無いようですので、今日はこれで帰ってください。
やはり、思ったとおり、何にも出ないようですね。
先に言いましたが、普通に食べさせていいですからね。
ですが、あと2日間は自宅で同じように負荷試験をして下さい。
でも、ブツブツが出たくらいで飛んで来る人もいますが、そんな必要はないですよ。
遅れて出るのは、危ないものではないですからね。
お母さん、勉強会に出て勉強しましたね。
即時型、アナフィラキシーは2時間以内。だから、今回出なかったので、
もう、普通でいいですからね、まあ、もともと、血液検査でRAST1でしたからね。
出ないでしょうね、一致しない事、よくありますから」
「あの・・、先生。今日帰ってから何らか症状が出ても、明日、あさってと、食べさせないといけないのでしょうか?」
「もちろんです。出ても遅発型、あるいは、遅延型ですからね」
「じゃあ、3日終わってから、先生にまとめてご報告差し上げたらよろしいのでしょうか?」
「いえ、その必要はありません」
「え・・・?」
「もう、病院で出なかったので、普通に食べさせていいので、その必要はありません」
「そう、ですか・・・」
その後、看護師さんからも説明があった。
「もし、万が一のことがあったら、近くの救急で見てもらってください。
別にブツブツが出たくらいで、来られる必要はありません」
先生はやたら、「普通に」を強調されていた。
前に書いた事と繰り返しになるけど、私は、アレルギーがすごく嫌だった。
だから一歳過ぎてからしか、まりとゆりには、小麦は食べさせていない。
お醤油も一歳過ぎてから使った。
アレルゲンになりやすいモノ(卵・牛乳・大豆・小麦)を勝手に食べさせずにいた。
(小児科の医者に怒られそう)
9ヶ月には小麦はRASTで(-)だったのに、一歳過ぎて小麦(醤油、パン、麩など)を食べさせて、いきなり(-)が(+)に転じるっていうのが、どうしてなの?
しかも、量はそんなに多くは無かった。むしろ普通の食事って言えば、それより少ないほうだと思う。
それで、いきなり陰性が陽性になるっていうのが、私には解せなかった。
じゃあ、今後、普通ってどれくらいの頻度でどの程度だったらいいの?
なにが普通なの?
わからない・・・
と、病院から帰りの車の中で自問自答していた。
先生にそれを聞こうとして、キレられた から、もう聞けないし・・・
でも、と考えを切り替えた。
専門医の先生があれ程大丈夫って言われるんだから、
素人の私が心配するまでも無いんだ、きっと。
うん、その方がいいし、私も。
まあ、症状が出なかったんだから、とりあえずはよかった。
明日、あさってがまだあるんだけど・・・。
なんとも無いといいけど・・・。
そして、AM11:30。
自宅へ帰り、まりとゆりにお昼ごはんを食べさせ、お昼寝をさせた。
PM2:00。
突然、寝ていたゆりが、
ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ
と、妙な咳き込みを始めた。
そして、目を覚まして、
うわ~~~~んっっっ。・°°・(((p(≧□≦)q)))・°°・。ウワーン!!
と、大泣き。
「どうしたの、どうしたの!? ゆりちゃん・・・」
と、ただ、暴れるゆりを抱えておろおろする私。
そして、変な咳き込みと突然鼻水までも出始めた。
PM3:30。
おじいちゃんがやってきた。
あ~ちゃんを保育園に迎えに行く間、まりとゆりをみてもらっていた。
私が育児休暇中で自宅にいたので、保育園のお迎え時間は早かった。
来たおじいちゃんも、余りに尋常じゃないゆりの様子に、
「どうしたんだ・・。なんか普通じゃない咳だな・・・。」
と言っていた。
どうしよう・・・。これは、負荷試験のせいなの?
でも、あれ程、大丈夫って先生が言ったし、ブツブツじゃないし・・・。
でも、でも、こんなに苦しがって・・・どうしよう。
病院に連れて行ったほうが・・。
ああ、どうしよう・・・・・・・・・・・・。
わからない、どうしたら・・・。
私の頭の中では、「来られなくていいです」と言った、先生と看護師さんの言葉が渦巻いていた
そして、旦那さんが帰ってくるまでその日は心配したおじいちゃんがいてくれた。
PM6:30。
旦那さん、帰宅。
超・不機嫌なゆりは夕食も余り食べずだったので、旦那さんと相談して、
今日は早くお風呂に入れてしまおうということになった。
ただ、あの咳き込みと、鼻水はその時点ではフシギなくらいおさまっていた。
だから、やっぱり、先生の言うとおり、様子を見ようということになった。
そして、お風呂に入れようとして、旦那さんがゆりの服を脱がせたとたん、
旦那さんが、
「あっっっ!!! 」
と、叫んだ。
思わず驚いてみた私も、
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
凍り付いてしまった。
ゆりの首から下に、
2~3センチの大小さまざまな茶色いあざのような発疹と、
その隙間を埋めるような小さな発疹がびっしりと体中に出ていた。
そして、ひざ下の足には、みみず腫れのような、
まるで血管が浮き出たような線状の浮腫(地震のひび割れみたいな)が、
何本も・・・。
・・・旦那さんも私もしばらく言葉が出なかった。
もう、病院は、やっていない時間。
ブツブツが出たくらいで来る必要は無い・・・・。
これも、行かなくてもいい、の・・・・?
旦那さんと散々悩んだ挙句、あれ程に先生が大丈夫、来る必要は無いって言われたし、
ゆりは今、さっきほどに苦しんではいない様子だから、
・・・取りあえず、様子を見ようということになった・・・。
でも、私は何か釈然としなかった・・・。
長くなりました。では、この続きはアレルギー⑪にて
アレルギーって⑨
ゆりの小麦の食物負荷テスト(※一旦1~2週間原因と思われる食物を完全除去してから食べさせて、
食べていた時よりはっきりした反応をみるテスト、除去誘発テストとも言う)を、
行うのに必要な『準備』っていうものがあるらしく、先生から、
「看護師から、必要な準備するものなんかについて説明を受けてください」
と、言われ、負荷テスト担当っていう看護師さんより説明を受けた。
「小麦ですよね。まず、うどんの乾麺から湯がいた物を50グラム、当日の朝に用意してください。
それから、うどんのおだしも。
それから、除去についてですが、小麦は醤油にも含まれています。
パンとか、麺とかだけでなく、除去する際は調味料にも気をつけてください。」
とのことだった。
醤油!
私は子供の食物アレルギーがわかるまで、
醤油に小麦が使われているなんて全く知りませんでした・・・
∑ヾ( ̄0 ̄;ノ ガーン・・・!!!
100%日本人しかいないうちの家庭には、お醤油は必需品です。
お醤油も食べられないなんて、どうしたらいいの?
何を食べさせたらいいの?
代わりの食品なんてあるの?
・・・信じられない。どうしたらいいんだろう・・・。
でも、家に帰ったら、もう、早速またご飯を作ってやらなければならない。
お腹をすかせて待っているのだから・・・。 ・・・(_ _|||)ウー・・・
更に、看護師さんから、こう説明があった。
「負荷テストまでに食物日誌を付けていただく事と、当日それを持ってきていただくこと。
また、病院内で見ている時間より以降に、自宅へ帰られてから、
湿疹が出たくらいで飛んでこられなくってもいいですので。
で、もし、救急でかかった方がいい時は、うちの診療時間外だったら、
総合病院へ行って、うちで負荷テストを受けた事を言って診てもらってください。」
「え?湿疹が出ても、先生の目で症状を確認してもらわなくってもいいんですか?」
「いいです」
「・・・私の目では自信がないので、 一応、症状があった場合、
診療時間内でしたら、先生に確認してみてもらいたい・・・って言ったら、
・・・いけません・・・でしょうか?」
「そうですね、・・先生に確認してみます」
と言って、看護師さんは先生に聞きに言ってくれた。
そして、戻ってこられた看護師さんが、
「来られなくてもいいそうです」
と言われた。
「あ、そうなんですか・・・・・すみません、お世話になりました。
ありがとうございました m(_ _ )mペコリ」
そして、その日、病院の隣の薬局で最後1本だけ残っていた
『米しょうゆ』(by大高醤油)なるものをゲットして、自宅へと帰った。
そして、自宅で小麦完全除去にしてからというもの、
毎日のようにお風呂に入るぐらいの時間に痒がっていたゆりに、
嘘のようにブツブツは全く出なくなった。
・・・と、いうことは、やっぱり小麦が原因だったって事?
と、そう思いたくはないけど、除去して症状が全くでなくなるって事は、
そうなんだという事・・か、な・・・
・・・???
と、いう状態で、2週間があっという間に経ち、負荷テスト当日。
万が一の事を考えて、おじいちゃん(旦那さんの父親)にも病院について来てもらった。
おじいちゃんは、10年前に大腸癌で、手術を受けて以来、寝たり起きたりの生活をしている。
脊髄の病気もあり、首も曲げられない。
しかし、今回のふたごっちの育児の大変さに、
頑張って下さってちょこちょこ手伝ってくださったりしている、
とってもありがたい存在です。
(おばあちゃんはまだ働いておられるので、余り頼れない)
病院内で、まず、診察室で、診察。
先生 「えー、今日は、負荷テスト、ですね。テスト前の診察の状態では、
肌はドライスキンのところが各所にありますが、この状態を、お母さん、よく覚えて置いてください。
これから、3日間食べてこの用紙に症状を記録してもらいますから」
私「えっ!3日間食べさせるんですか?」
先生「当たり前ですよ!説明したでしょ」
・・・・・・いや、絶対に聞いてないし。
先生「いいですか?今日だけ病院内で一時間見ます。後は自宅で同じ事を明日、明後日と必ず行ってください。でも、ブツブツが出たくらいで飛んでくる事はありませんからね」
「では、あとで、まとめてご報告すればよろしいのでしょうか?」
「その必要もありません」
(; ̄Д ̄)なんじゃと?
・・・・・なんで出たら出た。出ないなら出ないで、報告しなくってもいいのかい
「はい・・・わかりました(・・・???)」
「で、今日は何でやるんですか?」
「は? ・・・・何、と、言いますと・・・?」
「パンですか?」
「エッあ、あの、今日はうどんしかもって来ていないのですがっ」
Σ(´Д`;) うあ゙あ゙あ゙・・・
と言って、救いを求めるように説明した看護師さんの方を見たが、
全く無視されてしまった・・
「あ、あの、パン・・・の方が、よろしかったのでしょうか・・・?」
「いや、うどんでいいですよ」
・・・なんだよっ
そして、観察室の方へと移動し、ゆりに小麦を食べさせる時間が来た。
長くなりました。続きはまた