星に願いを -33ページ目

久しぶりに

本当に、久しぶりに、アレルギー以外のことを書いたりします。

何だか、コレを書かなければ、っていうような気持ちが強かったので・・・。

なんか、やっと一仕事終えたような(?)気分もあります。


うち以外の、解りにくい病態で苦しんでいるにもかかわらず、

病院で認めてもらえない方々がいかに多いか、も、知りました。

またいろいろな情報を得られるところで、勉強してきたいと思います。


取り合えず、我が家の経過も、現在までの事が書けたし、一旦はこのテーマ(アレルギー)の記事は、毎日でなくこれからは随時、に、なります。


でも、アレルギーは、きっと、これからも私にとっては、永遠のテーマでしょうね・・・。

・・・付き合わざるを得ないってところももちろんあるんですが汗( ̄_ ̄ i)


最初は憎たらしい、この、アレルギーめ、なんでこんなもんがこの世の中にあるの!!

・・・って思っておりました。


・・・今は、自分に宇宙から与えられたテーマのひとつきらきらとして、

アレルギーっていうものとお付き合いしていこうと思っております(*^▽^*)


でも、書いていて、本当にいろんなことがありました。

このテーマ通していろんな出会いがありました。

ブログを作る前からもですが、ブログを作ってからも、本当に心からの出会いが、たくさん有り、

いろいろな事を教えていただける方や、そういうブログや、

このブログ通して、「心の目」を開いていっている事に自分でも気付いていっています。


本当に、皆さん、ありがとうございます

心より、お礼申し上げます。。。()m(_ _ )m


アレルギーって ~情報編Ⅰ



<情報その1>


2007. 7. 20

【日経メディカル7月号特集連動企画◆蕁麻疹診療を再チェック! Vol.1】

食物アレルギーの意外な落とし穴

関連ジャンル:

アレルギー | サプリ・食品

 一般に食物アレルギーは食物を摂取してから数分~1時間以内で出現することが知られている。しかし、最近になって5~14時間かかってその症状が出現する食物アレルギーが存在することが分かってきた。それが、遅発性即時型食物アナフィラキシーである、納豆アレルギーだ。(記事全文を読む

ごめんなさい、ここをクリックしても記事全文へは飛べませんあせる見るには登録が必要だそうです。



・・・いきなりでしたが、私の職場で、最近目にした雑誌に、偶然あったものです。


・・・驚きました。

とうとう、遅発型(遅延型)の食物アナフィラキシーの存在が、一部のアレルギーの専門家のみでなく、

公に発表されるようになって来たという、一つの表われだと思います。


上記の記事の内容は、今、私の手元にある同じ雑誌から、一部を抜粋してここに紹介します。

    

<空腹なのに、食物アレルギー?>

このように蕁麻疹患者でIgEが関与するⅠ型アレルギーの割合は低い。
しかし、食物アレルギーによる蕁麻疹には致命的なものが多いのも事実。
近年、食物アレルギーの新しい疾患概念が登場し、専門医でなくても押えておくべきものがある。
その一つが、遅発性即時型食物アナフィラキシーである、納豆アレルギーだ(症例)
途中 略

その症例とは、

36歳男性。主訴;再発性の汎発性蕁麻疹。家族歴:食物アレルギー無し。既往歴:猫アレルギーあり、来院の前年に2回急性蕁麻疹あり。
・・・(略)・・・応急ケアを必要とする呼吸苦、胸部絞扼感、腹部痙攣、嘔吐、頭痛を伴う重篤なアナフィラキシーが3回あり、精査のために来院した。
・・・(略)・・・血清総IgE値は710IU/mL、大豆IgE-RAST陰性、納豆IgE-ELISA陽性(0.162)。大豆のプリックテストは陰性だが、納豆のas is プリックテストは4+と強陽性だった。
・・・(略)・・・池澤氏は「学会発表や論文での報告などを合わせると、十数例になるだろう。気が付かないだけでもっとあるのではないか」と話す。

・・・以上は、横浜市立大の皮膚科教授、池澤善郎先生の科において2001年から初めての奨励を経験されてから、今日まで、7例の納豆の遅延型を経験されたものから、書かれたものです。

納豆ばっかりのようですが、他のアレルゲンでやや遅発型のものも、見つけようと思えば報告はあるにはあります。3時間半でイカで起きたとか、とか。

海外に向けて発表できるような医学界の論文などでは、あんまり報告の数は無く、上記の横浜市立大の報告くらいしか見られないですが、実際の症例は、もっともっと多いのが現状であると思います。

そういう病態(遅延)はある、という目で通常の診療において診ておられる先生は、遅延型も何例か把握されているとは思いますが。

納豆の遅延する理由として、論文において、納豆のネバネバのポリガンマグルタミン酸が関与していると言っておられ、納豆はそうかもしれませんが、他の食品でも実際に経験されている方はもっとあると私は思います

納豆のネバネバのせいだけじゃ、ないんじゃないかなあ・・・?

実際、今回うちは、小麦で経験しました。


<情報その2>


いたやどクリニック小児科の木村彰宏先生はアナフィラキシーについて、症状の出る時間やパターンから、即時型、遅発型、遅延型、二相性の4つの分類を提唱しておられます。
さらに、遅延反応を懸念して以下の注意を促しておられます。

『食べてはいけない食物を摂取した時には、急性期をやり過ごした後も、1~2日は安心しないで、子どもさんの様子を観察する事が必要です』

いたやどクリニック小児科の木村彰宏先生のホームページより、アナフィラキシーの分類。
詳しくはこちら。
 ↓



<情報その3>

かくたこどもアレルギークリニックの角田先生のホームページより、一部抜粋。
                                 ↓
 アナフィラキシーの症状の経過は2相性に現れます。1つ目は、はっきり型(即時型)。体内にアレルゲンが入り込んだ後10数分~30分で始まり、2~3時間ほど続きます。2つ目はかくれ型(遅延型)と言われ、6時間後ぐらいから始まり1~3日後に症状が一番ひどくなり約1週間ほど続きます。はっきり型だけのことも、かくれ型だけのこともありますが、両方が続けてでる場合もあります。

続き、詳しくはこちら。

  ↓                       

http://www.hajime-net.jp/Dr-Kakuta/allergy_seikatu/06/06-17.html

http://www.hajime-net.jp/Dr-Kakuta/allergy_seikatu/06/06-index.html


情報2&3に関してはbookmarkに貼らせてもらっているる「おでびびはうす 」さんの体験談のところの下の部分にも同じサイトが参考文献として貼ってありました。


おでびびはうすさんの遅延型の体験談も、上記の情報も、私はあんなに一生懸命検索していたのにも関わらず、うちの子の最終的な診断がついた後にやっと見つけられたような次第です。

見つけたとき、なんだ、ここにあったんだ・・・ガーンって、情け無い気持ちで一杯でしたが、ショック!なかなかこの情報にたどり着くまでも、自分でも、まさか、遅延型のアナフィラキシーがあるなんて、かかっている専門医の先生が言われないものが、この世に存在するとも思っていなくって、検索するにも、検索の仕方(言葉)が解らなかったと言った方がいいでしょう。ただ単に、「アレルギー」とか、「アナフィラキシー」とか、「遅発型」とかで調べていました。


だからこそ、いろいろな人が、あっちこっちで、声をあげていく事が、必要だと思います。

私のように、必死で検索しても、検索の仕方すら、解って無いような人の方が多いと思いますから・・・。


え?私だけ?・・・だったりして。 ガーンガーン・・・


次回、アレルギーっては、情報編Ⅱ、です。アオキラ

アレルギーって【21】(我が家の経過)




2007年5月23日。


ようやく、まりと、ゆりの、卵に関しての診断名がついた。




遅発性即時型アナフィラキシー



と、言う診断名だった。


そして、まりも、ゆりも、卵の完全除去になった。


電話で、S先生が仰った。


「最近の報告で、こういう病態があるということが、数は少ないですが、

報告されてきているんですよ。納豆なんかで。

遅れて出る、アナフィラキシーなんです。今回のケースは、それです。

報告はされていないだけで、実際はもっと多いと思います。


私の方針では、取り合えず一年間は卵の完全除去と致します。

一年後に、病院内で少しづつから食べさせてみる試験をしたいと思っています。

お母様のお考えはいかがでしょうか」


「・・・はい・・・。私も病名は解りませんでしたが、

普段からずっとあった症状から見ていますと、発疹の出る時刻が、

今回の皮内テストしたところの発赤した時間(5時間)と、発疹が出る時間、10時間後から24時間後と、一致しておりますので、

先生の仰るとおりだと思います。

先生の所で、除去の指示を出していただきたいと、私の方からもお願い致します。

あの・・・、

先生、卵で、今回皮内テストではあんな反応が出たわけですが、

普通に食べさせた場合は、どんな反応が出るのでしょうか?

今まで、中途半端な除去だったので、僅かずつは食べてきていましたが、

今まで、あそこまで激しい反応はありませんでした」


「普通に食べ続けた場合というのは、私にも解りませんが、

今回、あのような反応があったというのであれば、除去せざるを得ません。

ただ・・・、皮内テストの卵の量は、皆がアナフィラキシーを起こす量な訳ではないので、

やはり、残念ですが、まりさんと、ゆりさんは、非常に卵に過敏だとは言えると思います」


「・・・卵は、食べれるようになりますでしょうか・・・?」


「はい、なります。大丈夫です。必ずみんな食べれるようになっています」


「そうです、か・・・。良かった。・・・ありがとうございます」


・・・先生、こちらの言うことを全く無視したりしないで、

きちんと、答えを出してくださったんだ・・・。

・・・本当に、嬉しいし、ありがたい・・・。


これで、まりとゆりをやっと苦しめないですむ・・・。

それから、除去を今、頑張れば、いずれは食べさせられるんだ・・・。


・・・安心感と、ものすごい脱力感に襲われて、

その場でへたり込んでしまいそうだった。


続けて、先生が仰った。

「ゆりさんの事なんですが・・・、小麦に関しては、将来も食べられるようになるかどうかは、はっきりとは言えません。

小麦は大人になっても小麦単独で残るアレルギーになる場合も有るからです。

しかし、食べられないと言っているわけではありません。そういうこともありますので、

必ず、とは、言えないという事です。

それから・・・、小麦に関してですが、食べられるようになってからも、

食べたその後に運動をしたりすると、食べただけでは何とも無いのに、

運動によってアナフィラキシーが誘発される、(食物依存性運動誘発アナフィラキシー)という事も、小麦にはありえますので、要注意です。

決してゆりさんがそうだと言っているわけではないのですが、

これもやってみないと解らないことですので。

そういうこともあるということだけ、知っておいて下さい」


ゆりの小麦に関しては、ある程度、私の気持ちの面で受け入れられていたので、

それは、すんなりと知識として受け入れた。


でも、私は決して、一生食べられないとは思っていない。

・・・希望だけは捨てたくはない。




「先生、こちらの主治医(風邪などの一般的な病気を診て頂いている、 T先生)の先生の所で、蕁麻疹の時、点滴を受けた時に、卵が原因だって言ったら、血液検査しましょうって言われて、またRASTを調べられたんですが、結果が出ましたら、先生の所へ、お送りしたら宜しいでしょうか?」


「RAST調べたって、何にも出ませんよ。RASTは鈍感ですから」


「はあ・・・」


「今回、RASTは陰性で、皮内テストでは、陽性だったということです」

     ↑

(いや、陰性かどうかは、この時点ではまだ結果が出てませんが、先生・・・汗

ちょっと!ちょっと!ちょっと!おい←つっこみ



でも、・・・・後日、S先生の言われるとおり、

やっぱりRASTは陰性(クラス0)だった。

あれ程の蕁麻疹が出ている最中なのだから、さすがにRASTが上がっているんじゃないのって思ったりしたんだけど、違っていた。

・・・ちなみに、私が卵で出た、と言っていた為に、蕁麻疹が出て点滴をしてもらっていた時は、

T先生は除去の可能性の話をしておられたのだけど、

RASTの結果を見たT先生も、RASTが見事にクラス0(陰性)だったために、


「今までどおりで食べさせていいよ」


・・・って、仰っておられた汗


結局は、私(親)の言う事より、RASTの方を信用するんだ・・・って、

本当にいい先生なだけに、何だか、悲しかった・・・ズーン



いったい、

アレルギーの分類って、

アレルギーの医学的知識・常識って、

アレルギーの検査って、



・・・いったい、


何でしょう?


・・・私は、こう思います。


アレルギーの分類が、患者を分けるのではなく、様々な病態の患者がいたから、それらを医学を知識として表現するのに、たくさんの患者さんから(決して、それは全ての患者さんからではなく)、分類方法が作られたのであり、


アレルギーの医学的知識・常識は、アレルギーの患者さんがいたから出てきた概念であり、決してアレルギーの知識があったから、そういう患者が出てきたのではなく、


アレルギーの検査は、どの医学的検査もそうであるように、100%の精度でもってはかれるものはこの世には無く、アレルギーの検査が、アレルギーの症状・病態を示す患者がいたからこそ、その病態を捉えようとして、開発・発展してきたものであり、決して検査が先で、患者さんが後だったわけは無いし、既存の検査で否定出来るものは、全て、病気として認めない、と、どうして言い切れるのか、・・・と。



・・・私が、この、ブログを始めた理由、それは、



私のように、遅発(遅延)型のアレルギーの症状、あるいは、症状はあるのにRAST陰性のお子さんをお持ちで、医療関係者に認めてもらえなくって悩んでいる親御さん方に、まず、こういう病態が本当にあるということを知ってもらい、ご自分の見た症状に自信を持って、私のように迷ってしまい診断が遅れてしまったりしないよう、出きるだけ早く、苦しんでいる患者さん御本人を助けてあげて欲しいという事と、


何より、医療に従事しておられる方々に、このような病態がある、という事を、どうか、御理解頂き、御自身の今、関わっておられる患者さんの中にこのような症状を訴えられる方がおられましたら、是非、真摯に訴えを受け止めて、既存の医学的知識にのみで御判断されるのではなく、患者さんや患者さんの症状から、学んでいく・・・という姿勢で医療に携わっていただけましたら、こんなにありがたい事は患者にとってはありません・・・。

アレルギーの臨床がどんなに煩雑かは、よくわかります。

患者の親の言う事をすべてうのみにして欲しいといっているわけではありません。


・・・ただ、患者が先で、医療は、患者がいたからこそ発展してきたものだという事を、思い出していただきたいのです。


一人でも多くの、解りにくい病態のアレルギーで苦しむ患者さんを救っていただく為に、

体験したものとして、どうか、どうか、・・・心より、お願い申し上げます。


その為に、私はこのブログを書きました。



・・・えらそうなことを書きまして・・・もし、ご気分を悪くされた医療関係者の方がおられましたら、本当に申し訳ありません。

心より、お詫び申し上げます・・・。



ただ、私は、私や、うちのような病態をお持ちで悩んでおられる方々の流した涙を無駄にしたくは無いのです・・・。


長々とした文章を毎回読んでくださり、ありがとうございました。

我が家の現在までの経過は今回にて終わりです。

最後になってですが、

ここに出してはいなかったのですが、相談に乗ってくれた方々に、

保育園の栄養士さんや、保育士さんに、

心配して、いろいろな情報を調べてくれた、職場の人や、友人に、

ネット上通じて、情報を教えてくださった方々や、励まして下さった方々に、

そして、家族に、

・・・あきらめず頑張った自分自身にも、おまけでべーっだ!


どうも、ありがとうございました。


次は、アレルギーって~情報編、ですぐー

アレルギーって⑳(我が家の経過)

2007年5月20日。


私は必死で暴れるまりを抱き続けていた。


まりの左頬に、7~8センチ代の不整形な、盛り上がりが出来てきた。

私の見ている目の前で、それはどんどん大きく盛り上がっていった。


次に右頬にやはり、同じくらいの大きさの膨らんだ発疹の塊があり、

その周囲にも、点在する発疹がいくつかあった。

その盛り上がった所は、発疹の塊のようではあったが、

膨らんでいるところの色は、赤くなく、むしろ白っぽかった。


次に、右よりのあごの所に、また、5~6センチの盛り上がりが出てきた。


・・・その間、まりはとても不機嫌で、とても手が付けられなかった。

ずっと、泣き続け、お腹をまげて、狂ったように叫び続けていた。



私は慌てて、外の庭にいた旦那さんを呼んだ。


・・・でも、呼びたいのに、

・・・私は、声が出なかった・・・。


冷や汗をダラダラかきながら、外にいる旦那さんに、まりを抱えたまま、

必死で手招きをしたり、窓ガラスを叩いたりして、気付いてもらおうとしていた。


まるで、夢の中で、必死で声を出そうとしても出ない時のような、感じだった。

悪夢ならまだ良かったのだけど、これは現実・・・。


こんな肝心な時に声が出ないなんて・・・・!!!


・・・自分でも歯がゆくってしょうがなかった。


私、というより、まりの叫び声で、こちらを向いた旦那さんが、

「何?」と、言いながら窓に近づいてきた。

私はとにかく必死で手招きをして、「家の中に入ってきて!」と、伝えようとしていた。

・・・その間、ほんの数秒だったのだろうけど、私には、ものすごく長い時間に思えた。


旦那さんも、私の必死な表情と、無言の手招きに、

何か異常事態が起きたと、ようやく気付いて、家の中に戻ってきてくれた。


「これは・・・」


旦那さんも、まりを見て、絶句した。


ようやくこの時点で少し正気が戻った私は、昨日行ったSクリニックに電話しようと思いついた。

お休みの日でも、開業医さんの中には、

病院にかけると、先生の携帯電話に転送になって繋がる、

と言う風にしているところがあるから、かけて見ようという事になった。


暴れ続けるまりを旦那さんに任せて、私は、Sクリニックに即、電話してみた電話


すると、・・・なんと、先生が直接出られた電話


「あ、あの、・・・あの、・・・・あの・・・・!」


・・・私は本当に相当慌てていた。何回か「あの」を連呼した後、

ようやく、本題に入れた。


「あ、あのっ、まりの顔に、ブツブツの塊みたいな、盛り上がっていて・・・。

真ん中が白くって・・・、

・・・あのっ!・・せ、先生、これは、何でしょうか?」


「蕁麻疹でしょうね」


先生は、サラッと冷静に答えられた。


「蕁麻疹・・・・」


私の頭の中には、ゆりの小麦の負荷テストの時の記憶がよみがえっていた。


「あ、あの、先生。除去の指示とかっていうのは・・・あの、蕁麻疹が出るなら・・・」


「除去の必要はありません」


「え?・・・蕁麻疹が出てもですか・・・?えっ


「はい」


「あ、あの、普通に、食べさせるんですか・・・?ガーン


「はい」


「・・・いや、あの、・・・あの、で、今は、どうしたらよいのでしょうか・・・・?」


「病院にわざわざ行かれる必要はありません」


「え?・・行かなくても、このままでいいのでしょうか・・・?ショック!


「そのうち、一時間もしないうちに治まりますから」


「・・・そう、なんですか・・・ガーン


「御心配なら、病院へ行かれてもいいですが、

抗アレルギー薬を飲んで、様子見るだけだから、

家で見ていても、変わりないですよ」


「あの、先生、これは・・・、昨日の皮内テストの、反応、なんでしょうか?」


「そうです(きっぱり)」


「・・・そう、です、か・・・。それでも、除去は必要ないんですね・・・ガーン


「ありません」


「・・・はい、解りました・・・。時間外に突然、申し訳ありませんでした・・・」


電話を切った私に旦那さんが、「先生は、なんて?」

と、心配そうにたずねた。


「・・・普通に食べさせていいって。病院行かなくてもいいって」


「ええっ!普通でいいって?」


「うん・・・。・・・T先生にかけてみようと思う」


T先生とは、風邪などの一般的な病気で、

まり、ゆり、時々あ~ちゃんも見てもらっている先生だった。

T先生は、掛かりつけの人だったら、24時間電話対応してくださるすごい先生であるキラキラ


そう言っているうちに、S先生の言うとおり、

まりの顔が次第に元のように盛り上がりが引いてきていた。


T先生は、「蕁麻疹だから、常備薬として出している咳がひどい時のお薬があったでしょ?

アレを飲ませてください」と、仰った。


「はい、わかりました。先生、お腹を痛がっているようなんですが・・・」


「お腹を痛がったり、頭が痛かったりとか、蕁麻疹の時はあるよ。

腸の壁がはがれたりするから。

機嫌が悪いなら、ひたすらお母さんがよしよし、してあげるしかないね。

病院へ行っても、お薬飲むか、点滴位だから、家で見ているのとあんまり変わり無いよ。

でも、明日になっても、まだ蕁麻疹が続くようなら、来なさい。

点滴しましょう」


「はい、わかりました」


やっと、この時点で、私はだいぶん落ち着いてきていた。

とりあえず、緊急性はなさそう・・・。


しかし、その後、ゆりも午後7時頃、非常に機嫌が悪くなり、

全身に1~2ミリの極小さな赤い発疹が皮膚という皮膚全てにびっしり出た。


その後、8時頃、まりも身体に2~3センチから、1ミリ以下の、大小取り混ぜた発疹が身体に沢山出た。


翌日も、まりは、場所を変えて、まとまった蕁麻疹が、

あっちこっちに出たり、引っ込んだりしていた。

(結局、点滴を受けた。CRPがまりが、5.5、ゆりが4.7と二人とも高かった)

また、二人とも熱がかなり高く、上がったり下がったりしたり、

真っ黒いタール便が3~4日出続けるなど、蕁麻疹が出てから、

一週間近く調子が悪かった。



蕁麻疹が出た翌日。

除去はしないというS先生の指示に納得がいかなかった私は、

Sクリニックの先生に、症状を書いたものをFAXした。


・・・すっかり、気が動転していた私は、

苦しがっていた症状を詳しく言わなかった為に、

先生も判断がつけられなかったかもしれない、と思い直した。


でも、もし、除去の指示がもらえなかたら・・・


・・考えただけで、気が遠くなりそうだったが、

もう、考えず、私の見たものを信用して、

また、どこか病院を探すしか・・・無いのかもしれない・・・。


・・・と、思って覚悟していた。



・・・しかし、その翌日、S先生から電話があった。


「今回の症状は、


遅延性即時型アナフィラキシー、というものです。


完全除去、という方針にします」



遅延左右矢印即時・・・汗はてなマーク (なにそれ・・・混乱


全く正反対な言葉が、くっついた意外な病名だった・・・。



続きは【21】にて。ヘヴィメタルシャウト


アレルギーって⑲(我が家の経過)

2007年5月19日昼。


旦那さんと、私と、あ~ちゃんと、まり、ゆりの一家5人で、

車で、高速道路とバイパスを経由して、片道3時間掛かる病院へと向かった。


土曜日は、午後2時からの診療時間。


ちょっと、道に迷って汗結局現地に着いたのは、午後3時前だった。



そこはSクリニックという、開業医の先生で、

昨年10月に開業されたばかりの病院だった。



受付で、「里帰りか何かでしょうか?」と、聞かれ、

「いいえ」

とだけ答えると、受付の事務の方は不思議そうな顔 (*_*)はてなマーク をされていた。


あ~ちゃん、まり、ゆりの受付を済ませて、待合室で待っていた。

30分ほどして、診察室へ、全員が呼ばれた。


・・・何にも言われなかったけど、やっぱり、先生の顔にも、

「なんで、わざわざうちまで来たの?」と書いてあった。



S先生は、まず、あ~ちゃんの診察から始めた。

背中のブツブツを見て、アトピーだとはっきり言われた。
もう、6歳になるので、食べ物っていうより、お薬を塗る治療なのだそうだった。


↓ガクッ ・・・汗


出きるだけステロイドを使いたく無いって言ったら、

プロトピックっていう軟膏を出すから、塗ってあげなさいと言われた。

プロトピックを使って、5年経つけど、まだ、副作用があったって聞いた事が無いのだそうである。


そして、次にゆりが今年、3月に小麦アレルギーと診断されたと言う事を伝え、

負荷テストをまた半年後にしましょうと言われていると言った。

負荷テストに懲りていた私は、S先生のところのやり方を知りたかったので、尋ねてみた。


S先生は、うちのかかりつけ医をご存知で、言いにくそうだったが、自分のところのやり方では、

除去を一年間して、一年後の初めのテストの際は、そうめん一本を分けて少しづつ食べさせてみる、

との事だった。

・・・私は、本当に、ゆりの負荷テストで、懲り懲りしていたので、

また半年後すぐっていうのは抵抗があったし、

また50グラムを一気に食べさせられるよりは・・・、って思い、

S先生に一年間の除去の指示を下さい、とお願いしてみた汗 ペコペコリ

S先生は、「お母さんが、2度手間ですよ?」

と、言いながらも、書いてくださった。

・・・やっぱり、こんな遠くまで来る理由が解せないらしい雰囲気が、

S先生からヒシヒシと感じられた・・・汗 ( ̄ー ̄;ダッテサ・・・

近くの病院で診て貰いなさいよ、と、いかにも言いたげだった

あんまり、来た意味が無かったのかな・・・

↓ガクッ ・・・ 汗

・・・正直、少しくじけそうになりかけた・・・汗


「じゃ、次は、まりさん、ですか?」


「はい、この子はまだ、アレルギーがあるとかは診断されて無いんですが、

食物日誌を付けてみて、卵にどうも反応しているみたいなんですが、

反応する時間が遅いですし、出たブツブツはすぐに消えてしまうので、

アトピーじゃ、ないと思うんですが・・・ちょっと、はっきりしない事で困っています」


「かかりつけの先生はなんと仰ってますか?」


「RASTクラス 0 なので、卵じゃないって仰いました」


「・・・RASTは 鈍感 だからね」


「えっ・・・!? 目


初めて、RASTで0って言っても、

大丈夫って言われなかった事すごく驚いた・・・。


「RAST 0 でも、出る人はいるよ。

皮膚でね、検査をする方法があるんだけど、それだと、RASTよりは確定できるよ

やってみましょうか?」


「は、はい・・。お願いしますあせる あの、ゆりもなんですが・・・」




・・・と、言う事で、まり、ゆりの二人共、皮内テストを受ける事になった。


皮内テストというのは、アレルゲンの液を皮下に注射して、

15分~30分くらい様子を見てから、注射したところを観察して、

その注射したところの周りの皮膚がどれくらいの範囲(何mmとか)赤くなっているか、

盛り上がって腫れていたりしないか、等を観察して、

アレルギーの有る無しを判定するテストである。

午後3時半頃だった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


結果は・・・・、



「(まりを診て)う~~~ん、すごーくわずかに・・・汗(±)・・・・・・?

いや、(-)! 陰性ですよ。

出る子はもっと腫れ上がったりとかしますからね。もっとはっきり解る。

(ゆりを診て)・・・こっちも(-)!出てない」


「そう、ですか・・・ 目 汗


・・・・ちょっと、意外な結果に、私は正直言って、拍子抜けした。



そして、私たちは、Sクリニックを後にして、自宅へと向かった・・・。車DASH!


でも、帰りの車の中で、私は旦那さんに言っていた。


「ああ、すっきりした。だって、これで、アレルギー無いってハッキリしたんだもん。卵がアレルゲンですって言われるより、よかった。だって卵食べさせられるもの」


・・・ブツブツの原因自体はハッキリしないのは良くは無かったんだけど・・・汗

まあ、取り合えず、卵は安心して食べさせられるんだ、良かった音譜

と、喜んだ。

そして、自宅へついたのは、夜の8時30分だった。

「あれ・・・?これは・・・?

家についてから、バタバタと あたふた 持っていった大荷物を片付けている私を、

旦那さんが呼んだ。

「何?」

行って見て、・・・唖然、とした。

まりと、ゆりの皮内テストを受けたところが真っ赤になって腫れあがっていた

「・・・・・? これ・・・、何・・・?反応?」

「さあ・・・? 何、だろう・・・?」

と、二人で首をかしげていた。しかし、まりとゆりは、疲れているようだったが、

特に他に変化は見られなかった。

「注射してから5時間後・・・。とにかく、明日は日曜日で病院お休みだから、

月曜日なってから、先生に報告しとこうか。取り合えず、証拠として、写真撮っとこう」

と言って、まりと、ゆりの腕の写真だけ撮った・・・。



・・・そして、翌日、5月20日。日曜日だった。


午後3時。

まりと、ゆりはお昼ごはんを済ませ、お昼寝していた・・・。


まりが、突然、


「うぐうう・・・」

と、変な声を上げた。

寝てる間に、と、晩御飯の下ごしらえ(早い・・・汗)をしていた私は、振り返った。


まりが、変な苦しげな声を出して、何度も寝返りを打っていた。


「・・・どうしたの・・・?まりちゃん・・・?」

恐る恐る近づくと、突然、狂ったようにまりが、


ぎゃああ~~~!!!」


と、叫びながら転げまわりだした。

慌てて、私はまりを抱き上げてあやそうとしたが、まりは激しくのけぞって泣き叫び続けた。

お腹が痛いのか、お腹を押さえてエビのように身体を曲げたり、のけぞったりを繰り返していた


その状態のまま、30分くらい経った頃、

抱いているまりの顔が、みるみる腫れ上がって来た・・。



・・・続きは⑳にて。 バイバイ