今日は教材の準備を義妹とした後、時間ができたのでお花の展覧会に行ってきました
「ダニエル オスト 華麗なるテーブルコーディネーション」
松坂屋名古屋店マツザカヤホールで
7月2日(月)まで開催中です
ダニエル・オスト 氏
トロッケンの生徒さんはご存知ないかもしれませんが
ベルギーの男性アーティストで「花の彫刻家」とも呼ばれます
花を活けるだけでなく、大きなオブジェを制作したりして独特の世界観を発表し続けています。
NHK「たけしのアートビート」で
制作の様子やアトリエでの対談を見てファンになりました
作品をご覧いただかないと伝わらないとは思いますが
同じ植物をびっしりと貼ったりまとめたりした様子が
木の実をびっしり詰めて作るトロッケンクランツに似た感じがして
私のツボを刺激してくれます
義妹と二人で
「これ何がどうなってるの~???」と
下から覗いたり、横や後ろから見たり。。。
もちろん、自分の作品とは比べ物にならないくらい
ダイナミックでエネルギッシュ、でもエレガントで美しいです
5時からは池坊由紀氏とのトークショーが行われ
ラッキーなことにダニエル・オスト氏本人からお話しを聞くことができました
印象的なお話しをいくつかご紹介します・・・
今回でなんと102回めの訪日なんだそうです。
ヨーロッパではキラキラと華やかなのが美しいとされるが
日本で静かなものの中にも美しさがあるということを知り
本当の色のセンスを学んだとおっしゃっていました
金閣寺や東寺などでショーのような花を作っていて派手なイメージですが、
実は自分の内面を見せるのは好きではないし、自分より自分の花が好きなので、パーティなどには出席したくないんだそうです
それに・・・
なぜベルギーの小さな自分が、金閣寺のような場所で花をいけられるのかが不思議で、なぜなんだ、と常に思っていたけれど
昨日会場の、津波を模した作品の前で、
東北で被災した生徒さんの頬の涙に自分の姿が映ったとき
その涙に花を生けて、自分の小さなエネルギーを与えてあげたい・・・と思った
そのことが自分がフラワーアーティストである意味なんだと初めて気付いたとお話しになっていました
2度このお話しをなさっていましたので特に印象に残っています
それから
「なぜそんなに次々とアイデアが浮かぶのですか?」
とよく聞かれるが、
花が「こうしよう」と語りかけるんだ、
本当に好きならインスピレーションは天から降りてくるんだよ、とおっしゃっていました
これは私も生徒さんたちによくお話ししていることと同じで
私もアーティストの仲間入りできているのかな?とずうずうしくも思いました
わたしの場合、語りかけてくるのは木の実ですが
木の実が
「この場所がいいな」
「この隙間に入れて、こっち向きでね」と言ってくるんですよ。
そんな時は深く考えずにインスピレーションだけでリースができあがります。
ダニエル・オスト 展
勉強にもなりますから、生徒のみなさんはぜひ足をお運びくださいね