先日は愛すべきブライダル業界のウラ側について、私なりの愛情を込めて書いてみました(^_-)
ここで念のため誤解のない様お伝えしておきますが…決してこのブログは業界批判やネガティブ思考で愚痴の様な事を書き連ねている場所ではありません!!
・これまで30年以大変お世話になって来た業界に良くなって欲しい!
・時代と共に変化していく世の中に適した業界になって欲しい!
・そして新郎新婦と共に携わる業界の人々も心から満ち足りた幸せを感じられる、未来ある業界になって欲しい!
と同時に…
「古き良き時代から各土地で受け継がれて来た日本文化の素晴らしい習わしや風習などを継承しつつ、結婚式本来の意味や価値、素晴らしさを忘れず伝え続けていきたい!!」
まるで我が子を育てているかの様に…
「深い愛情を込めて本気で向き合う姿勢」
をモットーに(笑)!!本音の言葉でお伝えしていく場所だとご理解いただけましたら嬉しいです(*^_^*)
前置きが長くなりましたが・・・
今回は今なぜこのような想いに至っているのか・・・私自身のエピソードを含めてお話していきたいと思います。
長文ですがお付き合いいただけましたら嬉しいです!!
私はこの業界に新卒で入って以来30数年以上お世話になってきたなかで、これまで自らの意思で2度この業界を離れた時があります。
① 1度目は新卒で入職して約4年半務めた後一旦本当にこのままでいいのか疑問になり約1年間離れました。
② 2度目は結婚出産を心に決めてから~子育てが落ち着くまでの約13年間です。
今回は①の最初に業界を離れてから再度復帰するまでの間に起こった心の大きな変化をお伝えしたいと思います。
そこには人生の方向性を決める大きな決断「ターニングポイント」がありました。そして今の自分が突き動かされている理由も有ったのです!
~人生の道を決めた22歳の春~
新社会人として様々な経験と知識を与えてくれた大好きな職場でしたが、大きな環境の変革(40周年記念を迎え施設・人事等の大きなリニュアールのタイミング)と共に自分自身を見つめ直す為に悩みながらも退職。その後今までと全く違う環境の中、これから先の人生をどう生きて行くか模索している中で またもや偶然にも新たなブライダル業界の方と出逢うきっかけが訪れました。
そのお仕事は、当時ではまだ殆ど行われていないレストランや一軒家、美術館など珍しい場所や新たなスタイルでの結婚式!
フルオーダーで企画運営実行するブライダルプロデュースのお仕事「オートクチュールウェデング」です。
話を聞けば聞くほどかなり興味を感じ、ぜひチャレンジしてみたい‼︎と感じている自分と、もう一方ではあんなに考え決意してこの仕事を離れたはずの自分に「また同じことを繰り返したらどうするの?そんなに上手く自分の好きな様が出来るの?この仕事をする自信はあるの?」と問う自分もいて、お話をいただいてからしばらくの間揺れる気持ちの中、本気で悩んでいました。
そんな時…
高校時代の同級生から結婚式の招待状が届きました。場所は結婚式場やホテルなどではなく、地元の公共施設を貸し切り近所の方や、周囲の方々が皆で手伝いながらのアットホームな結婚式披露宴でした。
今から思えば結婚式本来の成り立ちや意味を考えると、このスタイルはごくごく自然で本質的な事だと分かるのですか…。
当時の私は、それまでブライダル業界人として都会の専門的な結婚式を沢山見て来て「結婚式とはこうあるべき」とか「おしゃれに!見栄え良く!かっこよく!」と言う概念でその日を迎えました。
そして実際に始まるまでの間も正直、設備的にも環境的にも決して整っていないこの結婚式を「まぁ田舎の結婚式だからこんな感じでしょうがないよね~」と思っていました。
ところが・・・
披露宴が始まりだすと、私がこれまで仕事としてやってきた披露宴とも列席者として参列してきた披露宴とも何かが違ったのです!
そこにいる多くの参列者の皆さんは、とても暖かく心のこもった言葉をかけ合い、賑やかで和やかな雰囲気に包まれていて、いい意味で遠慮もなく!本当に心からおめでたいお二人の結婚式をお祝いしている。
今までに見たことも感じたことも無い安堵感と心からの祝福の気持ちで一杯になる宴でした。
そして何より披露宴の終盤でみた、新婦のおばあちゃんが小さな体を震わせ孫の手を握りながら「幸せになるんだよ!!!」と伝え心から孫を想い涙している姿を見て私はこれまで感じた事のない程に衝撃を受けました。
ここで見ている景色は結婚式披露宴の本来の形!!
「今まで数多く見てきた結婚式は何だったんだろう?私はこれまで何を見てきたんだろう?」
〖人の心をこんなにも純粋に感動させ、素直な表情を表現させてくれる、どんな人にも平等にこの瞬間を感じる権利があるはず…結婚式は人々の人生においてとても大切でそしてとても神聖なもの‼〗
〖結婚式の本質とは…形やスタイル見た目が大切なのではなく、人それぞれの人生において、心から大切にしたいと感じる人々と共に共有できる大切な時間や空間〗
そして・・・
「 結婚式の素晴らしさや必要性を伝える為に一生この仕事に携わっていこう!!」と強く決意 した瞬間でした✨
それからどんな状況の時もこの決意を心にとめ、ここまで歩んできました。
そして30年近くたった今、時代と共に感じる様々な矛盾について考えている中で、偶然素敵なスライドショーを拝見しました(^_^)
おばあちゃんに花嫁姿をみてもらいたい もうひとつの結婚式スライドショー
こちらは写真家の 三澤武彦さまがお創りになられた作品です。※三澤さまについては次回詳しくご案内させていただきます!!!
「飾らずありのままの人間らしさの中で、刻まれていく大切な時間を形にしていく事」この原点に戻させてくれた三澤さまの作品の数々や活動に心より感謝すると共に賛同いたします!!!
このおばあちゃん達の表情を見て、当時の記憶が蘇ってきました!!!
「人生を決断した瞬間を思い出し」涙しながらこのスライドショーを拝見していく中でどんどん「初心」に戻されていきました。
そして「22歳の自分との約束」を果たす時が再び訪れた事を強く感じ、今こそシンプルに本当に自分がやりたい事をやっていこう!!と心に誓いました。
この様な経緯で現在に至っております(*^^*)
いつもながらの長文におつき合いいただき感謝致します!
Bridalproducer
小番文子
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