秋口までの青学の実績を見て誰が箱根の優勝、まして往路優勝を予想しただろうか。

例年にも増してそんな状態でマスコミや講演活動を続ける原監督を批判する声は高まった。


「やっぱり大作戦」

私は「やっぱり原監督は凄い指導者」だと改めて思った。

過去原監督のことは何回か記事にしてます。
講演も聞きに行ったし本も読みました。
指導者を目指す若者に本もプレゼントしました。


今回の箱根以降原監督もマスコミやメディアに色々語られていますが、私が感じる原監督流指導の本質は、人間は心が変われば、覚悟ができれば大きく変わるということだ。

火事場の馬鹿力という言葉がありますが、人間本気で覚悟を決めたら信じられない力を発揮する。

要は原監督、選手たちの心を動かし覚悟させることができる指導者だと思う。

それができない多くの指導者は、立場を利用して脅迫観念から指導する。

絶対に優勝しなければならないというような指導方法は徹底した管理監督になる。
しまいには私生活の細かいところまで管理するようになる。

原監督は違う。
以下原監督のコメントを抜粋


要は優勝することが最終目的ではないのだ。

その心の指導と共に過去の常識に捉われないデータを基にした科学的な練習方法も見逃せない。

組織は指導者で大きく違う。




今でも関東学連選抜チームが走っているが、ちょっと前は全国学連の選抜チームが参加していた。
しかしどんなに個人のタイムはよくても、駅伝は自分の力以上のタイムを全員が出せないと決して上位にはいけない。
それが「タスキ」の力だ。

残念ながらその「タスキ」にかける想いは選抜チームにはなく、毎回ほぼ下位。

人間やはり自分の為に頑張るより誰かの為、チームの為に頑張る方が遥かに力がでる。
特に日本人は。

青学の監督就任初期、原監督は選抜チームの監督を任された。
なんとなんと学連選抜チームが4位。

その指導が評価されて青学自体の支援が大幅に増えそこから当時本戦すら届かなかった青学の快進撃がスタートする。

詳細は是非原監督の本をお勧めします。

もちろん真似してできることではないが、私の身近に有るスポーツの指導者を目指して頑張っている若者がいる。
彼が現役選手を辞め指導者の道を歩み始める頃、彼の母が物凄く悔しがって相談を受けたことがある。選手としても期待されていた人物だけに母の気持ちよくよくわかる。
でも、母の話を聞きながら、彼は選手の心を動かせる指導者になれると確信したので彼が望むなら指導者になる道を勧めた。
彼の指導者としての将来に陰ながら応援している。

話がそれましたが、スポーツにおいても企業においてもそれは同じ。


そして、原監督がこの記事で書かれているように箱根駅伝を全国区にしてほしい。
是非是非。

まだまだ沢山書きたいですが、私が思う真の指導者像が原監督に見えます。


なお、今回も駅伝後のテレビ番組中に4年生の卒業旅行をハワイにすると約束されました。
費用は全て原監督のポケットマネー。
テレビ出演や講演料から出すそうです。

これは毎回続けておられ、昨年2位だっな時は流石に同じではダメだと思いグアムにしたそうです。
そういうことも、優勝してテレビに出れることも今の若者にとってはモチベーションを高める一つになっているはずです。

長々とすみません。