AKB48は現在111名います。姉妹グループなしで111名です。超大所帯ですよね。この超大所帯は何を意味するか負の面から考えてみようかと思います。

 

AKBは年に4枚のCDを発売しますが、そのCDの表題曲を歌えるのは姉妹グループのメンバーも含めて大体多くて20名程度です。20人の半分は姉妹グループから選ばれるので、この111名の中で選抜メンバーになれるのはせいぜい10名程度です。その中でも数名は有名メンバーになってしまいますから、実質的に空いているイスの数は1つか多くて2つです。この2つくらいの席を有名メンバー以外の残り約100人で争うんですから、地獄のような競争です。

 

AKBはチーム制をとっています。現在5チームあるからたまにカップリングでチーム曲が入ることもあります。つまり不人気メンバーはたまにあるカップリングのチーム曲だけしか参加できないんです。例えば年に一度くらいしかレコーディングに参加できないメンバーが半数くらいですね。つまりAKBでありながらAKBのCDに参加できない。これは結構精神的にくるんじゃないかと思います。

 

中にはAKBに3年くらい在籍しているのに参加した曲が3曲くらいしかないというメンバーもいます。そうこうしているうちにアイドルとしての賞味期限が迫ってくるというわけです。チーム曲以外のカップリングに参加するのはいくつか条件があります。①期待の若手であること②握手券が売れていること③総選挙でランクインしていること・・・などです。どれもハードルが高いです。

 

僕たちファンは彼女たちの握手会に行くこともできますし、選挙で投票することもできますが、彼女たちをCDの歌唱メンバーにしてあげることは1ファンとしてはできません。プロモーションビデオに映してあげることもできません。ファンは基本的に無力なのかもしれません。

 

だから彼女たちには水面下ではどんなに泣いてももがいてもいいですし、むしろそれが当たり前です。ただ水面から上がって見えるときは、白鳥のように優雅さを絶やさないで演じるしかないのです。月並みな言い方ですが、彼女たちにはアイドルの基本である笑顔を絶やさずに頑張ってほしいものです。