アメリカでまた大きな銃乱射事件がありましたね。アメリカ・フロリダ州のオーランドのナイトクラブで男が銃を乱射した事件は、犠牲者が50人に増えました。負傷者も53人になるようです。容疑者の男は一時、人質を取って店内に立てこもり、警察との銃撃戦の末に死亡したとのことです。米国で起きた一度の銃撃事件としては過去最悪の被害となりました。ちなみにこのナイトクラブは同性愛者が集まる場所であったようです。
容疑者の男は州内在住のオマル・マティーン容疑者と特定されました。米メディアによると、彼はイスラム過激思想に傾倒していたようです。また彼の父親の話では、彼は同性愛者を強く嫌悪していたとのことです。
この事件って背景に色々なことがあって難しい感じがします。問題点を3つ挙げると、①アメリカでは銃が簡単に手に入る、②同性愛者を執拗に嫌悪するという性の問題、③「イスラム国」過激思想の問題、ですね。
①に関しては散々言われていることですが、今回の容疑者も合法的に銃を入手しているようです。まあどんなに好意的に考えても銃は人を殺す道具なので、法規制の必要があるでしょうね。
②に関しては同性愛者への偏見に基づく「ヘイトクライム」(憎悪犯罪)の可能性がありますね。自分と思想が違うだけで憎しみ迫害する。そういう人って実は日本にも結構います。日本は銃がないので、大きな犯罪につながっていないだけだと思います。
③に関してはまだ調査中のようです。よくわからないところがありますが、容疑者は過激派組織「イスラム国」忠誠を誓っていたとの情報もあります。
オバマ大統領は先進国でアメリカだけ数か月おきに銃乱射が起きる現状を異常なことだと発言しています。もし日本で銃が合法的に買えるようになったら、いったいどんな社会になってしまうのかと想像すると背筋が凍りますよね・・・。