そのゴールって、大会で決められていますけど、
ただ走るだけなら、ゴールってどこにもないんですよね。
言うなら、自分が行きたい所がゴール。
そう思うと、そのゴールはどこなのか。
それが、走りに表れてくるのだなぁーと思いました。
東堂尽八にとってのゴールは、やはりインターハイ1日目の山岳リザルトだと思ったのです。
彼があの時あんなに巻島との勝負にこだわったのは、
やはり巻島と勝負して勝つことが東堂のゴールだったからなのではないでしょうか。
学生とその後では、取り組み方も変わりますし、
話私は、東堂はインターハイの時点では実家を継ぐつもりでいたと確信していますので、
これが自分のロードレースに専念できる最後と思って走っていたと思うんですよね。
しかし、その後の巻島の渡英で、東堂の人生も変わり、東堂のゴールも変わって、彼は走り続けることを決意したと思うのです。
要するに、ロードレースというのは、自分がゴールを決めない限り、終わらない。
そのゴールへ到達するかどうかは、自分の心で決める。
自分を成長させてくれる、素晴らしいスポーツだと思うのです。