思想鍛錬の場としてのブログ | シラスとウシハク【保守・革新でなく、日本獨自のありかたにもとづく區別をとり、時事・歴史問題を考へるブログ】

シラスとウシハク【保守・革新でなく、日本獨自のありかたにもとづく區別をとり、時事・歴史問題を考へるブログ】

日本人固有の思想をもって、
政治・經濟・歴史・時事問題を考へるウェブログでございます。
(國體思想・皇室論・脱原發・消費税・TPP・言葉の問題など)

天皇のシロシメス作用を促進・維持する政策には贊成し、
かたや減殺しかねない政策には反對いたします。

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  みなさま、御久しぶりでございます。ながらくブログの更新を怠ってしまひ、まことに申し譯ありませんでした。これからは、記事の分量を減らしつゝも、毎日更新をめざして勵みます。


  おもふに、日々なんらかの形で文(ふみ)を書くのは、表現力をみがくうへで效果的です。文を書くことじたいへの抵抗感もうすまります。何より、書くことによって考へが明確になりますし、みづからの考へに何が足りないのかも、おのづとわかってきます。さすれば、讀書などのインプットにも、より力がはひるといふものです。






  また、ブログにおいて文を書く、わたくし獨自の理由として、

「時事問題について考へることにより、みづからの思想の力をためす。」

といふことが擧げられます。






  いま、わたくしはみづからの思想を鍛錬するために、わが國の思想史を研究してをります。これから日本人として何を考へ、いかなる行動をとるべきかは、わが國の歴史を研究することによってのみ、把握しうるとおもはれるのです。


  わが國で學問と言ふと、まづ西洋の學問をさすわけですが、それは本來、をかしなことです。學問とは、第一義的には日本の學問であるべきで、外國の學問はその補助であり、比較檢討のための材料にすぎないはずであります。歴史でいふなら日本史がメインであり、その比較檢討のために外國史を學ぶ、といふのが正しい態度のはずです。が、實際は逆で、まづ外國史を學び、そこで得られた概念なり分析方法なりを強引に日本史にあてはめるといふのが、一般的態度なのです。そのやり方に、わたくしは10年前から疑問をもってをりました。






  さらに近年、女性天皇・女系天皇についての論議や憲法改正や、原子力發電をめぐる論爭、TPPへの姿勢などを見るにつけ、ますますその感を強くいたしました。西洋學問メイン・日本學問サブといふ姿勢が、そもそも間違ひの始まりではないかと、痛感いたしました。日本人でありながら、その思想が外國風であるといふ人が、たくさんをります。思想内容が外國のものといふだけでなく、思想方法まで外國風なのです。それは、保守・革新を問ひません。


  いやむしろ、保守陣營にそのやうな人が數多くゐるといふことに、わたくしは驚いてしまひました。保守といふなら、それはまづ何よりも日本の保守であるはずです。が、じっさいは、どこの國の保守だかわからないといふ人が、大勢をります。


  そのことに危機感をおぼえ、またみづからもさうならぬやうにと戒めのつもりで、日本思想史の研究をおそまきながら始めました。いにしへの思想家の文を讀むことによって、知識としての日本思想だけでなく、日本人の思想方法をも體得し、わが國にふかく根をおろした思想をわが物としたいといふのが、わたくしの切なる願ひです。






  ところで、いま申上げたことと同じことを言ったのが、ほかならぬ本居宣長(1730-1801)であります。漢意(からごゝろ)と大和心(やまとごゝろ)との區別とは、さういふことを言ったものです。が、わたくしと宣長とは、重なるところもあれば、決定的に對立するところもあります。さういふ思想家にたいしては、戰鬪的方法でもって讀書をするのが樂しい。或るときは「なるほど!」と膝をたたき、また或るときは「このヤロウ・・・。」と反撥する。偉大なる思想家たちに教へられつつ、かれらを乘り越えんとする。そのやうな姿勢でもって、これから少しづつ研究してまゐります。


  さうして鍛錬しつつあるみづからの思想を試すために、本ブログを活用することにいたしました。時事問題について論じることを通して、實戰的にわが思想を鍛錬する。いはば、日本思想史の研究が稽古なら、時事問題への發言は實戰でありませうか。






  ただし、本ブログは、あくまでも時事問題がメインであり、日本思想史の内容を論ずるつもりはありません。難しいことを申上げるわけではありませんから、敬遠なさらず、これからもどうぞ本ブログをよろしく御引立ください。
(終)




  最後まで讀んでくださり、ほんたうにありがたうございます。「このブログの記事、讀んでみてもいいかな。」と御おもひになったかた、ぜひ『人氣ブログランキング』に清き一票を、よろしく御頼み申上げます。


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