「ドラゴンズ ピッチャー山井に代わりまして岩瀬 9番ピッチャー岩瀬 背番号13」


2007年11月1日 中日ドラゴンズが日本一を決めた日本シリーズ第5戦 9回表のピッチャー交代シーンです。
8回まで北海道日本ハムファイターズをパーフェクトに抑えていた山井投手に対して、勝負に徹した落合監督が絶対的に信頼している岩瀬投手を9
回のリリーフに送りました。


この采配には賛否両論がありますが、落合監督としてはいつも通り「勝つ確率が一番高い方法を選択した」だけ。
この時は山井投手が完全試合のチャンスだったためここまで話題になりましたが、1点差の試合の9回を絶対的なリリーフエースに任せるのは12球
団全てが行っていることです。


昔は先発投手が9回まで投げ切るのが当たり前でしたが、今は「先発」、「中継ぎ」、「抑え」と完全に『役割分担』がされていて、長いイニングを投げる先発投手よりも抑え投手(例えば元大リーガーの佐々木投手、中日の岩瀬投手、阪神の藤川投手)のほうが年俸が高いケースが良く見受けられます。


昔と今のどちらがいいといったことではなく、「勝つ確率が一番高い方法」を追求していった結果、今のような『役割分担』が確立したのだと思います。




最近テレビではお笑い番組をよく放映していますが、その中で漫才番組を見ると、ネタを作った作家さんの名前が画面に表示されていることがあります。
作家さんにネタ作りを完全に依頼していなくても、ネタ作りの際に作家さんのサポートを受けている例はかなりあると思います。

多分違うと思うのですが、若手人気お笑い芸人「はんにゃ」の「ズグダンズンブングンゲーム」について、作家さんがネタを作り、「はんにゃ」はそれを演じている、というような『役割分担』がされていたとしても、驚くことではないと思います。
ファンの立場としては複雑だと思いますが・・・・




前置きが長くなりますが、今回のテーマは『役割分担』。
ここで、ようやくイントラさんが登場します。


現在、スタジオレッスンを担当するイントラさんはいろいろな役割を担っています。
主なものを挙げると下記の通り。
・クリエーター(Creator):コリオ(コンビネーション)を作る
・アクター(Actor):コリオを演じる
・エンターテナー(Entertainer):メンバーさんを楽しませる
・プロデューサー(Producer):レッスン全体をプロデュースする
これ以外にもいろいろとあると思います。


この中で、アクター、エンターテナー、プロデューサーはレッスン時間内の役割なので、この役は自分が引き受けるしかないのですが、クリエータの役割については、『役割分担』が可能かな?と思っています。


今でも知り合いのイントラさんにコリオを作ってもらっていたり、毎月新しいコリオが収録されたDVDが送付されるサービスを利用しているイントラさんがいらっしゃると思いますが、たとえそうであっても、その事実は隠されていることが多いです。

イントラさんもメンバーさんも、「コリオはレッスンを行うイントラさんが作る」といった考え方が一般的だからでしょう。


でも、本当にそうである必要はあるの?


今は個人的にもまだ違和感があるのですが、要は「楽しいレッスンをする」ことが大切だと思うので、誰がそのコリオを作ったか?ということはあまり関係ないのでは?


プロゴルファーにも、毎週試合に参加して賞金を稼ぐ「ツアープロ」と、レッスンで生計を立てている「レッスンプロ」の分類があるように、エアロインストラクターにも「スタジオインストラクター」「コリオ職人(コリオグラファー)」といった『役割分担』がされても全然不思議ではないと思うのですが・・・・


「コリオの神様」が降臨してくれるのを待つイントラさんが減ると思いますし・・・・


例えば「コリオ職人」はこんなイメージ。
 ・イントラさんの発注によって、コリオをオーダーメイドで作成する。
 ・コリオはイントラさんの要望に合わせる。
   例えば、「なるべく足の動きは細かく」とか、「1ブロックあたり面替え2回、アシンメトリー手振り8カウント」とか・・・
   「フライクロス」が好きだから、全ブロックに「フライクロス」を入れる、といったものも可能。
 ・最終形のコリオだけでなく、分解方法まで動画+コリオメモで提供する。
 ・料金は1ブロック32カウントあたりいくらといった方式。他のイントラさんに提供したコリオでもいい場合は安くして、完全オリジナルの場
合は高く請求する。
 ・アレンジポイントを別料金で提供してもいいですし、他の「コリオ職人」との差別化としてサービス提供してもいいし・・・
 ・インストラクターの資格を持っている必要はなく、エアロ好きのメンバーさんでも構いません。



レッスンの中でイントラさんは単に準備していたコリオをそのまま使うのではなく、メンバーさんの状況によっていろいろとアレンジしていると思いますので、全くコリオを作成できないイントラさんはあり得ないですし、ご自身が作ったコリオをメンバーさんが楽しんでくれているのを見るのが喜び、というイントラさんもいらっしゃると思いますので、イントラさん全てがこの方式になるとは思わないのですが、中上級レッスン用のコリオだけは「コリオ職人」に作ってもらう、というようなことは現実的にあってもいいことかな、と思います。


1981年にエアロビクスが日本に紹介されて以来、30年近くが経ちますが、まだこのような『役割分担』が表立ってされていないようですので、そのような需要がないってことかな?