世田谷美術館 「須田国太郎の芸術」  アートはクスリ | タロットのささやき、こころの景色

タロットのささやき、こころの景色

大田区・東急沿線にあるプライベートスペースで、
マルセイユタロットリーディングをおこなうHARUです。
おやつとお茶を楽しみながら、じっくりゆっくりタロットを介してじぶんと向き合う時間。
月に数回、定期的にカフェ鑑定も行ってます。

なにかと相性の悪い世田谷美術館への道中。

この日も家を出遅れ食事抜きで向かうも

3回電車を乗り間違えるのだなあ。

 

 

しかしよい天気だったので

気を取り直す。

 

 

 

 

世田谷美術館

「須田国太郎の世界」

 

でもやっぱり好きな美術館でもある。

 

 

 

「アーヴイラ」

朱がかったテラコッタ色が画面を染める。

斜面に立ち並ぶ家々は

スペインの小さな村の風景。

乾いた空気とずっしりとした静寂。

 

 

「野蔬」

 

 

 

「校倉(乙)」

 

 

どちらの作品も 強いコントラスト

抑制された色彩の下には

幾重もの絵の具たちの層が

厚みをもって沈黙している。

 

「遺跡サグント劇場跡」
 

ガラスの反射で残念だけど

いちばん好きな作品なので

記念に撮影。

ポストカードもなくて残念無念。

 

 

「八幡平」

 

 

風が生まれ

草木がなびいていること

オイルで光る画面は

大地が生きていることを私に感じさせる

 

イヌワシ」

 

 

 

ワシの力強い脚、

白絵の具の下に作家が塗り込めてしまったのは

隠れた葛藤と呻き声の色。

 

 

「犬」

 

 

人間が寝静まった深夜の町に

闇のように黒い姿の野犬、

その目が赤く光って

私たちの知らない夜の隙間が

ゆらゆらと立ちあがる。

 

 

「ある建築家の肖像」

 

 

 

まるで雨に濡れているような

潤んだ画面。

それ以上語らずとも

皮膚で感じさせてくれる

網膜を潤ませてくれる作品。

 

 

「動物園」

 

 

 

能の素描が素晴らしくて素晴らしくて

言葉を失った。

 

 

 

立ち上がっていくその動きよ。

 

しゃがんだ足先よ!

 

 

肩先と

凛とした頭の角度よ!

 

 

なんという手の動き

 

 

鑑賞を終えて外に出れば

日も落ちかけて

雲に金色の輝く縁取り

 

 

砧公園

こんなに広くてゆったりしていたのか!

近いうちにゆっくり寝っ転がりに来よう。