セルフケア。
昨日久々にまとまった雨を見たなあと思ったら今日も雨でしたね。
天候のせいか、季節の変わり目のせいか、調子の悪いリウマチ患者さんが結構いらっしゃるように思います。
という私も先週、手を腫らしてしまいました。
専門職だから知ってるのに、炎症しはじめる時に温泉につかるんだもん。そりゃ腫れますって。
(註:温熱療法は炎症活動性が高い時は禁忌とされます)
湿布して、止めていたセレコックスを一時復活させて様子見したらあらかた引いたのですが。
昨日は腫れた逆の手首に激痛が走るではないですか。
痛みを分析すると、全方向の動きではなく、同一方向の動きで痛みがある。まっすぐ圧迫しても増強しない。
というと関節包じゃない。筋肉の要因を除外させて動かしても痛い。
ということは動かす時に関節がぶつかっての骨の痛みと考えられました。
ひょっとしてリウマチ患者さんには同じような人がいらっしゃるかもしれないので、わたくしが行ったセルフケアを画像つきで説明します。
まずは状態をチェック。
正常では手首のラインと中指のラインがまっすぐになるのですが、リウマチの方は尺側偏位、
つまり中指が外側に行ってしまいやすい。
頑張って手首と中指のラインを揃えようとして腕が机から浮いています。
手のひらを上にして手首を曲げると(手関節掌屈)、
一杯に曲げようとすると小指側にずれていきます。まっすぐに曲げようとすると、
ふざけているわけじゃなくて、頑張ってもほとんど机から浮いてくれません。
この状態で、頑張ってまっすぐ曲げようとしても痛いです。
前腕の筋肉が固くなっているので、ほぐすのは大事なんですが、それだけでなく
筋肉は抑えておいて、手首を内側に捻って(前腕回内)、小指(外)側によった筋肉を親指(内)側に戻してあげて、
1日立って同じように手首を曲げると、こんな感じ。
まだ、尺側偏位してるけど(そして指に力入りすぎ^^;;)、掌屈の角度は大幅に改善して、痛みは消えました。
尺側偏位による弊害の痛みはこうやって消すことができます。
リウマチの燃焼時の痛みは残念ながら、薬に頼るしかないんですが・・・
★今日のリハビリ
ストレッチ20分、筋トレは手は1種類だけにして足中心に15分。
エアロバイク1時間半。汗の出がよくなかったのでもう少しやりたかったけど運動も8分目で。
診断後4ヵ月目診察日
今日は雨の中、診察に行きました。
診察予約変更の電話を2週間前には入れたんだけど、既に予約一杯でどうにもならないとのこと。
予約外なのでほぼ2時間待ちました。予約してても午前の最後は80分待ちになってました。
患者さんも大変ですね。そしてドクターもご飯を食べるヒマがない。
大病院でもないのに、さすが整形外科では有名な某病院。(自分の勤務先ですが^^;;)
そう、勤務先なもんだから、待合室で次々知っている患者さんに会ってしまってちょっと困りました・・・
とりあえずご退院した元担当患者さんが、何とか一人暮らしができているとのことでちょっと安心。
頑張ってくださいねー。
でも頑張りすぎなくていいですからねー。そのためのヘルパーさんですよぅ。
さて、わたくしの方は痛みが落ち着いたのでセレコックス(リウマチの痛み止め)は終了してもらいました。
ちょっとショックだったのが、右手の握力が落ちていたこと。
先月 今月
右 24キロ→20キロ (平常時29キロ)
左 21キロ→24キロ (平常時25キロ)
右は普段より10キロ近く落ちてる・・・ヘルニアの頸髄症状としたらちょっとやばいなあ・・・
左はリウマチの痛みが治まった後、タオル握って筋トレしてまあ通常に戻ってきた感じです。
★今日のリハビリ
診察の後、人事で傷病手当の書類もらってたら一日仕事になってしまった。
もうぐったりなのでジムはお休み。ストレッチとタオル握りしますー。
リウマチPTによるリウマチリハビリのおすすめ。
昨日、足部に痛みが出てきたことが心配してみまして湿布したのですが朝、足の裏をよーく調べてみたら
ウオノメできてました。
うーん、旅行前に靴に小石が入って痛かったんだけど、その時の結果がそれかっ!
場所が場所だけに中足指節間関節腫れたかと思ってビビった。
リウマチは足の変形も起こしやすいですからねえ。そんなわたくしの味方はこれ。足底板。
もちろん靴も開張足(足のアーチがない指の並びがのっぺりした足。外反母趾になりやすい)にならないよう、義肢装具士さんにサイズぴったり測ってもらったものを履いてます。歩き方もずるずる足をひきずらないでかっこよよくなりますよ。・・・でも石ころはいったら台無し。とほほ。
今日はジムは足部の痛みのためお休みしてしまいましたが、ストレッチは変形予防のため、毎日やっています。特に指、肘、手首、肘。それから前腕も手作業ばかりだと回内(手を机の上にあげると手のひらが下を向いた状態)になるので、外へ手のひらが上を向いた状態にひっくり返して、もっと外側へ開くようにします。
そして筋トレ。筋トレに拘る理由は、まず40代後半の女性はそれまでよりも筋委縮が進みやすいということがあります。(加齢要因)
それから、1週間も寝ているだけで筋萎縮が進む、特にタイプⅠ線維(遅筋)の萎縮が起こることが実験で知られています。(非荷重、不動による廃用)
パワー出力が小さいタイプⅠ線維から、出力の大きいタイプⅡ線維へ変わるというリモデリングが行われることも知られています。これは筋出力の効率を上げるための生体の適応ではありますが、タイプⅠ線維はミトコンドリアを含み、一度に生み出すパワーは大きくないのですが疲労しにくいのに対し、タイプⅡ線維(速筋)は出力パワーは大きいものの、疲労しやすいという特徴があります。そのため、疲労を感じやすくなります。
以前、リウマチと疲労について軽く書きましたが(8/15のブログ参照)、リウマチ患者さんは痛みで動けないことから、筋肉の委縮にも陥りやすいと思われます。
それも遅筋を落とすと、疲れを感じやすくなる→疲れるから動かない→もっと疲れやすくなる、という悪循環に陥りやすいので、かるーくながーく続けられる範囲の運動をしているとよいと思います。
一般的なリウマチのリハビリの注意点は
①ストレッチ:腫れてない時はしっかりと正しい姿勢で。
少し痛いかなぐらいの程度で、変形しやすい方向とは逆に力を入れる。次の日痛みが残ったら、やりすぎ。
②筋トレ:楽にできるよりはちょっときつい程度で10回1セット2回ぐらいから行う。
大事なことは、CRPやMMP3などの炎症マーカーが落ち着いていること。
炎症の時は軽めに、また熱発の時は中止。
リウマチ患者さんは、「今日は痛くない!この隙に」なんて、つい動き過ぎてしまいやすいので注意しましょう。
具体的な方法はリウマチネットにリウマチ体操がありますが、(http://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/ )リハビリに行かれている方は個別にメニューを組んでいただいた方がよいと思います。
以上リウマチPTによるリウマチリハビリのおすすめであります。
わたくしと同じリウマチの皆様が、痛くなく、楽しくお体を動かせるようになることを祈っております。
★今日のリハビリ
ストレッチ30分