(たかが)銀行口座を作るのに立ちはだかる大きな壁 | 紺ガエルとの生活 ブログ版日々雑感 最後の空冷ポルシェとともに
2008-11-12 13:28:22

(たかが)銀行口座を作るのに立ちはだかる大きな壁

テーマ:お仕事(?)がらみ

昨日、某S銀行渋谷支店に新規の銀行口座を作りに出かけたのだが。


銀行の普通預金って、一般市民にもっとも身近な金融商品のはずなのだが。

普通預金口座を作るのがこんなに大変とは…。.


思わず絶句しました。

というか、正確に言うとくじけて口座開設しませんでした。


1時過ぎの渋谷。

3時に家人と待ち合わせしていて、銀行口座作るのと、ジムでワークアウトする予定。


そもそもなんでS銀行に新規口座を開設しようと思ったかというと。

先日、数年ぶりに大学の同級生と会って。

その中の一人が、S銀行のダイレクトマーケティングの部長になっていて。

彼に頼まれたわけではないのだが、彼の紹介で、といって口座を作れば何らか役に立つかなあ、と思ったのと。

トレーディングっぽく取引できるものも含めて、投資信託の種類が充実しているので。

(われわれは、たとえ投信しか買わないにしても、証券会社に口座開くのは相当めんどくさい)


まず。

S銀行に行く前に、メインバンクの某メガバンクから、お金をおろす。


S銀行ではPlatinum顧客になっていた方が、専用の窓口があったりして待たされなくてすむはずなので。

それなりの初期入金が必要となる。


某メガバンクのATMでまとまったお金を引き出そうとしたら。

「お取り扱いできません、お問い合わせください」というメッセージが。

金額を3分の1にしてもう一度やってみるが、ダメで。

さらに小さくしてみても、まだダメ。


どうやら、一時期流行ったスキミング対策のため。

自分で、ATMからの1回あたりの引き出せる金額にキャップを掛けてしまっていたらしい。


すごーくカジュアルな恰好で出掛けたせいか。

キャッシュカードでお金が引き出せなくて、何度も試している不審者、のように思われたらしく。

ガードマンが寄ってくる。


仕事なのは分かるが。

時間がないので、説明したくもなく。

さくっと逃げて、歩いて2分ほどの別の支店の窓口で現金をおろすことにする。


窓口で少し待たされて。

事情を説明。

本人確認のため、運転免許証の提示を求められる。

結局、自分の口座からお金を引き出すまで、20分くらいかかる。


そして帯封のついたお金の束を、ダウンジャケットの内ポケットに無理矢理ねじ込んで。

徒歩5分ぐらいの、S銀行を目指す。


入り口で、小雪似のお姉さんから、用件を聞かれて。

口座開設だと説明。

しばらくお待ちいただけますか、といわれて、ソファーに座る。


座った後ろでは。

30ぐらいの兄ちゃんが。

不穏な雰囲気で、銀行員に文句を言っている。


「時間ないから、とっとと説明してよ」

「その説明はいいから、オレが聞いてる質問に答えてよ」

「あんたの説明じゃ分からないから、もっとまともな人呼んできてよ」

「なんでオレが聞いてる質問に答えなくて、あんたのしたい説明だけ聞かなきゃいけないんだよ」


兄ちゃんは、どうやら私と同様新規口座開設をしようとしていたらしく。

中年男性の銀行員が、金融商品取引法上、義務づけられている説明をしようとしているらしいのだが。

時間がない上におそらく短気な兄ちゃんは。

自分が興味がないことを、時間を掛けて説明されるものだからじれてしまい。

さらに、自分が聞きたいことに関しては、銀行員がちゃんと説明できないものだから。


狭い店内に、怒声あるいは罵声が響く。


預金商品と、投信商品で、説明する人が別であることも、いらだちに拍車を掛けている。

預金商品の説明をする人が、投信商品についての説明をしない(あるいはマニュアルでそうなっているのかもしれないが)ので、兄ちゃんがいらついている。


私はソファに座って自分の順番が来るのを待ちながら。

短気な兄ちゃんだけを責めるのも酷な話だな、と思って見ている。


でも、私も時間があまりないのだ。

だって、ジムでワークアウトすると、やはり小一時間ぐらいはかかるし。

2時間のうちに、用事を済ませたい。

金商法上のリスクの説明なんか、いまさら聞かされたくもない。

(プロの投資家しかいつも相手にしていないのに、施行前どれだけ金商法について勉強させられたか!)

でも聞かないと、口座作れないし。


で、20分ほど待たされて。

ようやく、さっき兄ちゃんに怒られていた中年男性行員が私のところに来て。


「あの、新規口座開設のお客様ですよね。

あと2、30分ぐらいお待ちいただくのですが」

と言われて、ずっこける。


マジですか。

2時間しか時間ないのに。

お金おろしてS銀行に辿り着くまでに、25分。(もちろんこれはS銀行のせいではないが)

そして、20分待たされたあげく、あと2、30分かかると言われ。


愕然として。

「2、30分で口座開設が出来るということですか。

それとも、2、30分待たないと、私の番が来ないということですか?」

と聞くと。


「2、30分待っていただいてからのお手続きになります」


がーん。

ということは、待ち時間込みで口座開設するのに少なくとも1時間以上かかるということではないか。

20分待たせた挙げ句、そんなこと言われても。

それだったら、「口座開設には今1時間以上かかります」、と最初から言ってくれればいいのに。


「ダイレクトマーケティング部のY部長のご紹介だったのですが」とだけ言って、店を後に。


今私は休暇中だから、比較的時間があるが。

それでも、時間がかかりすぎるので、口座開設をあきらめた。

普通に働いている平日、口座開設するのに1時間以上時間使うなんて、考えられない。


じゃあ、インターネットで申し込みすればいいじゃん、と思うかもしれないけど。

というか、もちろんそれも考えたのだが。

本人確認書類をコピーしたり。

運転免許証上の本籍地の欄を黒く塗りつぶしたり。

その上、キャッシュカード作るまで時間がかかる。

そして、先ほど苦労したように、他の銀行の口座から口座振替である程度の額を入金するのも、かなり大変。


外貨預金の預け入れや、投信の購入は、タイミングも大事なので。

いつ口座が開設できるか分からない、インターネット経由での口座開設って。

ちょっと抵抗がある。


ファンディングコストが上昇しているので。

世界中の銀行は、預金獲得が自己資本の充実と並んで至上命題。

そんな中、こんなに苦労しないと預金口座が開けないなんて。


結構衝撃的でした。


他の銀行にはない、新しいサービスを開発したところで。

口座開けないと、意味ないじゃん。

恐るべし金商法。

日本の金融機関の競争力を削ぐためにやっているとしか、思えぬ。

リテールには関係ない仕事をしているので、これまでひどいとは思わなかった。


というわけで、私の提言。


銀行の受付に、こんな表示を出してくれればいいのに。


<ただいまの待ち時間の目安>

新規口座のご開設    約XX分 

投資信託のご購入    約XX分 

外貨預金の預け入れ  約XX分


そして、ある一定以上の待ち時間がかかるようであれば。

比較的すいている時間帯と曜日を表示して、そちらに誘導する。


加えて。

銀行にとって8割の利益をもたらす、上位2割、いわゆるマス・アフルーエント層以上の新規顧客に関しては。

「当初預入金額XXX円以上の口座開設のお客様」の窓口を特設する。

利益率考えれば、一般新規顧客と同等の扱いしたら、割に合わないでしょ。

一番新規口座開設して欲しい顧客層なのに。


あんまり露骨に顧客ティアリングできない、と思うかもしれないが。

欧米の銀行だったら、普通にやってるよ。

Premierとか、Power Vantageとか、いろんな名前使って。


あと、新規顧客獲得からはちょっと外れるが。

私のメインバンクである某メガバンクの口座は、京都支店のもので。

なぜかというと、学生時代に作ったのをそのまま使っているから。

だって、引き落としとかを変更する手続き、めんどくさいから。


たまに、京都支店から立派な「なんとかかんとか投資セミナーのご案内」とか。

「お客様サロン用のカード」とか、「投資商品のご案内」とかが送られてくるが。


住所見れば、必要ないことぐらい、分かるでしょ?

余計なコスト掛けて、無駄なことしなくても。


そうするぐらいなら、私の現住所の近くの基幹店に扱いを任せた方が。

よっぽど銀行全体にとって、意味があり。

潜在顧客の発掘にもなるのだが。


みんな、最初口座を作った土地から、転勤したり、引っ越したりするので。

当初取扱店でしか顧客管理していないと、ビジネスチャンスを大きく逃している。


今度何か機会があれば。

リテール企画部門の役員にでも、話してみようかな。

紺ガエルさんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントする]

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス