和歌山県の紀南地方最古の厄除霊場としてしられる
救馬渓観音(すくまだにかんのん)へは、
麻巳子たちはいつも山門がある表参道ではなくて、東参道から参拝します。
理由は中門まで近いから。。。
東参道入口左側には、
駐車場があります。
道を隔てた前にも東参道第2駐車場があり、
こちらは下の部分だけ屋根付きだったので雨の日に利用しました。
山内案内図があります。
境内はとっても広いです。
あじさいの時期は「あじさい曼荼羅園」が開園します。
救馬渓観音のあじさい園は有名です。
入口から坂道の参道を歩いて行きます。
歩いてすぐぐらいに、不動さんや七福神が右側に祀られています。
「楽しみながら歩けば 風の色が見えてくる」
参道沿いにひっそり石碑があり、
『政和馬頭観音縁由』と説明板がありました。
大正6年、現在の上富田町岩田出身の故楽本安吉氏が、北海道石狩國政和に入植の際、大切な牛馬の安全と住民の安泰・無事息災を願い、こちらの本尊・馬頭観世音菩薩の分身を受けて、政和馬頭観音として北海道政和の地に奉祀しました。
しかし、過疎による講員の減少や、高齢化により維持が困難となり、平成9年7月に、勧請80周年記念祭を機としてこちらに奉還されたようです。
中門に到着です。
ここで表参道と合流します。
平成2年に建立された総ケヤキ造りだそうです。
中門の後はコンクリート造りの掛け舞台となっています。
こちらは『小栗判官縁由』です。
中門そばにあります。
中世より語り継がれている小栗判官照手姫の物語。
熊野詣での紀伊路に小栗街道の名が残っているのですが、この地とも縁が深いようです。
中門から本堂までは階段を上って行きます。
厄除階段で、中門から本堂までの階段は61段あります。
各階ごとに般若心経の写経が納められていて、この階段を踏んで厄をお祓い下さい。
とあります。
『救馬渓観音略縁起』がありました。
縁起によると、飛鳥時代、修験道の開祖「役の業者」により開山、
その後、熊野詣に行幸された鳥羽上皇の勅願により堂宇を建立されています。
救馬渓観音の名前の由来は、馬を救った観音様ということで名付けられました。
小栗判官が湯の峯温泉へ行く途中、乗っていた愛馬が病に冒され歩けなくなり、この寺の霊験あらたかな事を聞き、参拝し祈願するとたちまち馬は全快し、判官自身の病も次第に快癒しました。
感激した判官と照手姫は、応永33年(1426)堂宇を再建し、救馬渓観音と名付け、この地を広く伝えたとあります。
『本堂 この上です。』
と小坊主さんが言っているように、まだ階段を上ります。
やっと本堂がある場所に到着です。
本堂前の舞台に建つ鐘楼。
運が開ける 開運・厄除の鐘
ご自由におつきください。とありました。
但し20秒以上間隔をあけないと、続けて打つと火事の合図になるそうです。
釣鐘は本堂の再建を記念して鋳造されたそうです。
口径2尺8寸で、紀南最大級の鐘だとか。
こちらも本堂前の舞台から見える景色です。
本堂です。
麻巳子の画像では分かりにくいのですが、大きな1枚岩の下に建てられています。
平成2年に再建された総ケヤキ造りの本堂だそうです。
御本尊は馬頭観音で、12年に1日、午年の旧暦の初午の日のみ開帳される秘仏だそうですよ。
厄払い、災難除、交通安全など叶えてくれる観音様です。
その他にも不動堂や一枚岩の中をくぐる「胎内くぐり」などもありますが、この時は先を急いだので画像はないです。
また本堂隣にはお守りなどを販売する売店や休憩所があります。
その本堂と売店の間に山上へ行く参道があり、
「開運厄除け かわらけ」が販売されていました。
かわらけは画像にあるように小さな素焼きのお皿です。
これを山上で力いっぱい厄を投げ福を招きます。
5枚1組100円でした。
かわらけ投げの場所はここから3分とあります。
かわらけはこの場所にしか販売されていないようなので、ここで買うのをお忘れなく。
かわらけ投げの場所からまた買いに戻ってくるのが遠くて大変なのです。
山上への参道を歩くと左側の大きな岩の洞穴に、赤い鳥居とお稲荷さんがお祀りされていました。
ここからしばらく歩くと、右にコンクリート造りのこじんまりした大黒堂があります。
大黒堂には約300体の大黒様が祀られているそうです。
大黒堂のそばには、山上へ行く坂道と脇に階段がある参道が続き、
この階段が、四国八十八ヶ所 御砂踏霊場となっています。
階段の下に四国八十八ヶ所霊場と番外霊場の御砂が納められているそうです。
信者さんが四国八十八ヶ所をお参りされ集めてこられたのだとか。
新緑の緑がきれいな坂道の参道でした。
御砂踏みの最後の階段の前の岩の上には「修行大師」がお祀りされています。
なるほど!それでお大師さんが祀られていたんですね~。
こちらもハート型です。
かわいい。
さらに坂道を歩いて行くと広場に到着します。
本堂屋根の上の一枚岩「千畳敷」や、芝生公園、あじさい曼荼羅園、かわらけ投げ場への参道があります。
かわらけ投げ場では、かわらけを投げて、厄を落として気分もスカッとして帰りました。
画像が無いのが残念。