海外出張中もずっとK君のことを考えていた。

海外からだってLINEは送れる。

疲労がMAXになった時、よっぽどLINEしてしまおうか…とも思ったけれど、時差もあるし踏みとどまった。なんとなく良い雰囲気になっていて、お互い既婚者でなければ、これはもう付き合ってるでしょう!くらいの感じだったけれど、そこがあるのでK君の気持ちがイマイチはかりかねる。

昔のような仲の良い後輩としての対応なのか…。

それとも好意があるのか…。イヤイヤ、好意があるとしたら、お互い既婚者ということをどう考えているのか?ニブイ私にはイマイチわからない。


海外出張から帰ってきた翌日。

私は振替休日をもらって(8連勤だったし!)、近所の日帰り温泉でのんびりした。

一人ランチを取りながら、K君にLINEを入れた。

「いつでもいいので、私のおしゃべりに付き合ってください。移動や仕事のない時間で、都合の良い日を教えてください。」と。

お昼休みだったからか、すぐに返信が来た。

「出張中ならいつでも大丈夫。今日はどうですか?」と。

かくして、初めてのLINEデート(勝手にそう思ってた)が実現した。

今まではお互いの都合もわからずにどちらかがLINEを送り、運が良ければそのまま会話のラリーが始まるけれど、相手に用事があれば返事は後になり…という感じだったけれど、時間を合わせて会話するLINEは初めてだった。

なのにK君から「通話にしますか?LINE電話にしますか?」と返ってきて、電話なの😳!と焦っていたら「無理しなくていいですよ、LINEでも。」とすぐ返信があった。正直、まだ電話は無理かなと思い、LINEにさせてもらった。 


楽しかった!!!


大学生の頃、いつもK君から電話がかかってきて気づけば4時間くらい話をしていたけれど、あの頃を思い出した。(なんと、K君、自分でかけてた長電話のことは忘れいたらしい…)

お互いの昔話から海外出張の話まで、LINEを打つのももどかしく、あっという間に1時間が過ぎていき、なんだろう?この心地良さと楽しさはと驚いた。きっとK君もそうだったと思う。

次はやっぱり電話にしようねと約束して、その日は終わったけれど、その頃からK君のLINEに赤いハートマークがつくようになる…。


K君は週に何日かビジネスホテル泊まりの出張があり、その時は電話ができると言う。自分でもLINEはともかく、家族のいるところでK君と電話するのははばかられるから、そこは暗黙の了解になった。

結局、翌週、夫が飲み会でK君が出張の日には電話をし、LINEじゃなくてもちゃんと会話が楽しいということを確認。同時によその旦那さんの出張中に電話するという、自分の悪さに自分で驚いた。

その頃からK君のLINEに頻繁にハートマークの絵文字が出現するのだけど、ニブイ私は「意外と可愛らしい絵文字使っちゃうんだな。」程度にしか思っていなかった。